最年少捜査官は、恋の解き方を知らない。

サクサク

文字の大きさ
46 / 47
学園祭編

5

しおりを挟む

“コンテストに出場をするな。”と“17時に体育館裏に来い”か。

『これ、典型的というかなんというか。』
『どちらもとりあえずスルーかしら?コンテストにはでるし、呼び出しには応じない。』

不必要な手紙はゴミ箱に捨てる。
もちろん中身がわからないように袋に入れてだ。
コンテスはもう始まる。
この手紙の先にいるのは、あの子だと確信が欲しいと思った。

「【いよいよ始まりました!学園祭一番のイベント、ミスター&ミスミシェルコンテスト!まずは男子の部からスタートしたいと思います!!】」

コンテストが始まる直前、ディが真剣な面持ちで私とギルのいる控室にやってきた。
コンテストで、僕が何をしても、どう対応をしても驚かず合わせてくれ。って。
私とギルは分かったとだけ、返事をした。
そしてギルと2人で、少し何かを話すと2人して眉間に皺を寄せていた。
コンテストが始まるまで、ギルはスマホで何かを調べていた。

ディのあの口ぶりからしてだかと歩くのかな?
・・・なんか嫌だなー・・・・。ん?嫌?ディは私の所有物ではないのに?
コンテストの遺書に着替えながらこのもやっとしたものの正体をいまいち掴めづにいた。
ギルは、紺のチェックで肩の部分が赤いシャツに白のズボン。
アクセはアメリカで買い物に出た時にお揃いで買ったものをいつもつけているので、そのまま使用する。
私は赤のキャミソールを首の後ろで大きくリボン結びにしてその上から紺のチェックのカットソー、白の短パンにニーソックス、足元は同じ色のスニーカーをチョイスした。

控室から舞台裏にやってくると男子の本戦が始まっていた。
ステージに出る順番は予選で投票された順位の低い順番から。
最後が龍らしい。さすが皇帝陛下。
男子の方にも、エスコートをする人はいる。

『お姫様ちょっといいかしら。』

ディが出る直前ギルに呼ばれてステージ裏の隅っこまでやってくる。
不機嫌だけど笑みを浮かべえたディの腕に絡みつく女の子の姿が視界に入った。
視線を逸らせぬまま固まっていると、ギルに両手で頬を包まれて強制的にギルと視線が合うように向けさせられた。

ダンあの子言ってたでしょう?驚くなって。それにあの笑顔嬉しそうに見える??』
『全然。超絶機嫌は急降下中。』
『そうでしょう?それでちょっとお話があるの。お姫様の中で犯人は誰だと考える?』
『確信はまだ得てはないけれど、手紙は龍の事を好きな子。それも私が交換留学でこの学校に来るまで龍の隣にいて当たり前だと思われていた子。ミスコンの常連の井ノ口瑠奈さん。鉢植えと手紙は今ディと一緒に歩いている子じゃないかな?女嫌いのディが腕を組んで歩いてるのだもの。大方私に危害を加えるとか言ったんじゃないの?素性は隠してるからね。でも物的証拠か確実な証言が欲しい。』
『よくわかってるじゃないの。ダンに小型マイク持っていないかって聞かれて貸してあげたわ。これで証拠が上がるんじゃないかしら?』
『相当嫌なんだ。』
『阿良、当たり前じゃない。基本うちの野郎どもはお姫様に過保護じゃない。やり返したくもなるわ。』

にっこり笑みを浮かべているけど、目が全く笑てないよ?ギルさん。
正直怖いわ。
頭を優しくだえられると同時に男子のパフォーマンスも終了したようだ。
宣言通り、今年も龍は1人で歩いたらしい。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】小麦姫は熊隊長に毎日プロポーズする[スピラリニ王国3]

宇水涼麻
恋愛
ビアータに毎朝プロポーズされるアルフレードは、プロポーズされることに違和感があり戸惑っている。 しかし、そんなことも三月も続けば、戸惑いはなくとも、疑問は残る。 ビアータは本気でプロポーズしているのか? アルフレードは悩みながらも強くは拒否できないでいた。 そして、夏休みを迎える。 中世ヨーロッパ風学園ラブストーリーです。 『虐げられたご令嬢はお隣さんと幸せになる』と同時代同学園でのお話になります。 でも、ほぼ被りませんので、そちらを読んでいないことは問題ありません。 毎日午前中に更新予定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

俺様御曹司に飼われました

馬村 はくあ
恋愛
新入社員の心海が、与えられた社宅に行くと先住民が!? 「俺に飼われてみる?」 自分の家だと言い張る先住民に出された条件は、カノジョになること。 しぶしぶ受け入れてみるけど、俺様だけど優しいそんな彼にいつしか惹かれていって……

カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~

伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華 結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空 幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。 割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。 思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。 二人の結婚生活は一体どうなる?

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

処理中です...