外面だけは!

豆餅

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終章

おしあわせに

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 わたしは返事をする。
返事をしたら、静さんは優しく包み込んでくれた。
今まで辛かったなと言う言葉は無い。
きっと分かっているだろう。
そんな言葉じゃ言い表せないくらいの生き様を
わたしは、これからここの子として、幸せになる。
大切な人が、さり気なく居場所を作ってくれたから。
最初は分からなかった。
 けど、とても安心出来るじゃ言い表せないほどに満たされていた。
あの人たちは、恐らくカリスマ性があるんだろうな。
 
 普段は寝坊助なはずの、陽太が起きてくる

うるさいなぁ~朝から何不気味に笑ってんだよ~、てか、ここから去ったら鍋にして食ってやるからな~

わたしは知っている、陽太は口が悪いけど、根は静さんと、同じくらい優しいことを…
ちなみに、姫ちゃんも、物凄く口が悪くて、けど、キレたらお嬢様言葉になり、人を威圧する人だ。
そして、二人とも興味ない人には物凄く冷たいことも知っている。
学校の友人とも仕事が忙しいせいか、はたまた、時間の無駄って考えているのか、滅多に遊ばない。
きっとどっちもだろう。
けど、二人はわたしとは、熱心に遊んでくれた。
たくさん笑い合った。
やっと気づいたんだ。
何を失いたくなかったのか。
わたしは、この家族を手放したくないのだと言うことを。
だから、わたしも今日もこの家で生き続ける。
陽太と、姫ちゃんと、奏にいちゃんと、静さんと、わたしの笑顔のために、ずっと変わらず生き続けるだろう。
 けど変わらないものなんてない!
少しずつだけど、物と言うものは変化しているのだ。
人の感情も例外ではない。
残りの人生、抗い続けよう。
何度でも…そう決意したのだった。

 貴方は今幸せですか?

わたしは、幸せです。
この幸せを何年先まで伝えていけたら良いなと思います。

 もし、貴方が幸せだと感じなければ、それは周りを信じきれなくなった証。
だから、まずは自分に優しくしてみよう。
何故なら、自分に優しくしたら、次は人にも優しくしようという気力がきっと湧いてくるだろうから。
貴方にも、わたしを一心に支えてくれた、静一家のような優しいお方と出会えることを期待してます。
だって人生7割は良いことが訪れるって静さんが言っていたのだから…
静さんがいうことは絶対よ。

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