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その11
しおりを挟む「ほれ、武器を持て」
乱暴に寝台の上に放り出させると、すぐさまアインバッハがユノハイムの前にやってきた。少々乱暴だったから、寝台が揺れてユノハイムの身体も揺れる。下半身はいつの間にかに脱がされていたから、確かにユノハイムの男の武器は丸出しではあるが、持てとは?
「全くその方は察しが悪くて敵わん」
皇帝アインバッハは呆れたような言い草で、それでいてユノハイムを面白そうに見ていた。そうして戸惑うユノハイムを尻目にさらに間合いを詰めて膝と膝がぶつかる程接近したかと思うと、本当に武器を持ってしまった。しかも二つを纏めてである。
「いぃぃぃぃぃぃ」
突然の出来事に当たり前だがユノハイムは驚いた。何しろ男の武器とはそれ即ち男の急所であるからだ。一瞬腰が引けたのだが、直ぐに手をついて体勢を持ち直す。何しろ男の武器が握られているのだ。迂闊な動きは極力避けなくてはならない。
「何をしておる。その方ココに何をしに来たのだ?ほれ、しっかりと我の武器を握って大きさを覚えぬか」
そう言って皇帝アインバッハはユノハイムの手に己の男の武器を握らせた。
「コレで太さがわかったであろう」
満足そうにそう言って、自分の手で掴んでいたユノハイムの男の武器と隣り合わせた。
「ほれ、これで比較がしやすかろう」
比較しやすいかどうかは置いておいて、本日も皇帝アインバッハの男の武器はそそり立ち立派な傘を広げていた。その色は赤黒いというか、どす黒い紫にも見えなくはなかった。おまけに、掌から感じ取れるほどに太く血管が浮かび上がっている。その露骨なまでの戦闘能力の高さにユノハイムの穴がキュッと閉まった気がした。
「ではこれより手合わせを開始する」
そんな宣言をして、アインバッハはユノハイムの男の武器を握りしめていた手の中にさらに自分の男の武器を入れ、ユノハイムにも二本まとめて握らせた。ユノハイムが振りほどけないようにしっかりとユノハイムの手の上に自分の手を添えるようにしているあたり、初手がおかしい。確か皇帝アインバッハは右利きときいていたのに、何故ゆえ左手を使っているのだろうか。
「あの、陛下。手合わせとはどのような事をなさるのでしょうか」
最早臨戦態勢であるから、何をするのかなんて聞かなくてもわかることである。しかも昨夜この手合せはやり損なっている。それでもユノハイムは何とかして時間を稼ぎたかった。いや、時間を稼いだところでどうにかなる訳でもない。悪足掻きだと分かりつつもユノハイムは聞かずにはいられなかった。
「何をとぼけている。昨夜も手合わせをしていたであろう?今回は互いの持続性の勝負をしようではないか」
「持続性にございますか」
いや、わかる。この状態であるならばやることも動きもちゃんとわかっている。だがしかし、それを安易に受け入れていいものではない。
「その方は先にひと出ししているのだから有利であろうな」
唇の片側を上げてそんな風に言われてしまえば、もう逃げられない。
「手合わせをするのにこれでは動きが鈍いな」
そういうと昨夜も取りだしてきた瓶をまたもやどこからともなく取り出した。もう瓶の中身は知っている。ぬるりとした液体だ。しかも麻痺の効果があると言う。
「っひぁ」
先端に見事に垂らされて、ユノハイムが情けのない声をあげれば皇帝アインバッハは喉の奥で低く笑った。ユノハイムの男の武器は使い込まれた感じのしない真新しさが見て取れる。だからこそ、ちょっとした刺激にも過剰に反応してしまうのかもしれない。
「ふむ、しかし。その方の武器はなんとも手入れが行き届いていないのではないか?」
そんな事を言いながら、アインバッハは手を動かし始めた。最初はゆっくりと上下に大きく動かしていくものだから、確かにユノハイムの男の武器は手入れが悪いことがバレバレだった。昨夜もそうだが、今夜もユノハイムは恥ずかしくて仕方がなかった。何しろ皇帝アインバッハの男の武器は大層ご立派なのである。あまりにもご立派すぎるものだから、ユノハイムの男の武器がなんとも貧相に見えてしまうのだ。いや、実際貧相なのかもしれない。ただ、ユノハイムはあまり他の男の武器は見たことがなかった。せいぜい兄二人の武器ぐらいで、騎士になったからと言って訓練中などに全裸になって裸の付き合いなどした事は一度もないのだ。
だからこそ、皇帝アインバッハの男の武器は話に聞いた事しかない想像上の理想の姿形をしていると言って過言ではなかった。ユノハイムもこんな武器を手に入れたいと心密かに思ってはいるのだ。
「て、手入れにございますか」
いや、どんな手入れをするというのか。
「毎日丁寧に扱いていないと見えるな、その方の武器は」
そんな指摘を受けてしまえば、確かにそうである。しかも帝国に来るまでの間は全く手入れなどする暇などなかった。ついでに言えば、昨日まで本当にユノハイムはそんなことさえ失念するほどに緊張状態にあったのだ。そんな武器を突然晒されて、しかも皇帝陛下との手合わせをさせられるだなんて、誰が想像するだろうか。
「申し訳ございません。忙しさのあまり失念しておりました」
自分の手が自分の意思とは裏腹にどんどん高速に動いていく。自分の武器に他人の手が触れていることがここまで気持ちがいいとは思わなかった。皇帝アインバッハと会話を交わしながらも、ユノハイムの男の武器はどんどんとその心地良さに期待を膨らませていった。もちろん、手合わせをしている皇帝アインバッハの男の武器だって負けてはいなかった。反りはさることながら、質量がグングンと増してきている。
「言い忘れたが、今夜のには媚薬の成分が入っておるぞ。なかなか気持ちが良いであろう?」
「び、媚薬にございますか」
あまりのことにユノハイムの声が裏返る。確かに大切な武器が何やらおかしな具合になってきたとは思ったけれど、まさかの媚薬入りである。何故、急に使用するものが変更されたのか、説明が欲しいところであるが、そんな事は間違っても口にすることなどできるはずがなかった。
「そうだ。閨では緊張するからな。麻痺入のものと媚薬入のものを用意しておくのだ。初めては痛かろうが、破瓜の痛みが必要な時もある。そこからの快楽もまた一興であろう」
そんな男の浪漫みたいな話をされたところで、ユノハイムが同意できるはずがない。
「乱れまくる姿を見るのも良いものだ」
そう言ってアインバッハは再び瓶の中身を上からかけてきた。ドロリとした感触がまたもやユノハイムの男の武器の天辺に注がれた。小さく開いたそこの口にダイレクトに入り込んで来たものだから、ユノハイムはそのあまりの刺激に耐えきれず身体を難度も震わせて果ててしまった。
「全く。我との手合わせをなんだと思っているのだ。やり直しぞ」
そう言ってアインバッハはユノハイムが吐き出したものまで混ぜ合わせるかのように激しい上下運動を再開した。今しがた手合わせに負けたばかりのユノハイムの男の武器は、なんとも情けのないほどにグッタリとしている。それなのに、アインバッハはお構い無しに己の武器と二つ合わせて天を向かせようとするのだ。
「ああ、待ってください」
ひと息付く間もなくこれで三回戦に突入なのだ。ユノハイムからしたら手合わせは既に二連敗である。
「待たぬ、待たぬぞ」
楽しそうに声を上げ、皇帝アインバッハは手の動きを緩めようとはしなかった。それどころか柔らかくなっているユノハイムの男の武器の先端を叱咤激励しだしたのだ。親指の腹で押してみたり傘のクビレを擦ってみたりと、手入れがされていないユノハイムの武器はアインバッハにいいようにされまくっていた。しかも自分の手とは違う強弱の付け方や、先端への刺激の与え方、それどころか先端の小さな口に与える強めの刺激がまたなんとも言えなかったのである。
「はっ、はあぁぁ、っん」
思わず鼻から抜けるような甘ったるい声が出てしまったユノハイムであったが、そんなことを気にかけられるだけの余裕など何処にもなかった。何しろ皇帝陛下との手合わせ中である。言われたとおりに武器の性能、いや、大きさ形を覚えなくてはならない。自分の掌に感じ取れるのはとにかく皇帝陛下の武器は太く硬く血管が浮きでていてゴツゴツとしている。ということだ。そのゴツゴツとした浮き出た血管が二つ合わせにされているせいでユノハイムの男の武器を横から刺激してくるのだ。
これはもう、完全なる不可抗力のなせる技である。
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