姫の護衛が閨での男の武器の調査をした件

久乃り

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その12

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「っう、うう」

 皇帝アインバッハの巧みな手技に負けまいと必死になればなるほど神経が集中されていく。普段、いや、今までならこんなにも己の男の武器を見つめるなんてことはしてこなかった。ついでに言えば、その隣にそそり立つ立派な傘など見る機会などあるなはずもない。閨の仄かな明かりを浴びて怪しげに光を纏う己の武器など、こうして見て見なければどんな色形をしているのかなど気にもしなかっただろう。
 隣にそびえ立つ男の理想を具現化したかのような皇帝アインバッハの男の武器は、それはもう天に向かってそそり立ち立派な傘が開きそのエラの厚みもクビレも見惚れる程である。さらにはその傘を支える立派な柱は赤黒く太い血管を何本も走らせ禍々しいほどに凶悪でありながら、その当たり具合は心地よく至上の悦びを与えるに違いない逸品であった。
 もちろん、その極上の刺激が何度も何度もユノハイムの男の武器に与えられるのだ。媚薬が入っていなかったとしてもこの刺激は天に召される寸前まで欲しくなるに違いない。いや、たとえ召されたとしてもまだ欲してしまうかもしれない。それ程までに大変心地の良い刺激なのである。

「何をしておる。手合わせぞ、その方の攻撃はどうした」

 耐え忍ぶだけのユノハイムに、アインバッハが発破をかけてきた。そう、これは手合わせなのである。一方的に攻撃を受けるだけではいけないのだ。ユノハイムも攻撃を仕掛けなくてはならないのである。そうやって互いの攻撃力と耐久性を確認しなくてはならない。でなければ、ユノハイムは仕える姫に報告することがなくなってしまう。

「申し訳ございません」

 奥歯を噛み締めながらユノハイムは返事をすると、アインバッハ主導で動かされていた手に力を込めた。親指では届かないので人差し指を上に向け、皇帝アインバッハの男の武器の弱点を探る。出来れば裏側を攻めたいところだ。狙うのは傘ではなく筋の裏側だ。普段は隠されているからこそ、たとえ皇帝アインバッハであろうとも鍛えられてはいないはずである。

「ほう、なかなか策士であるな」

 ユノハイムの攻撃が当たったところで、皇帝アインバッハの片眉がピクリと動いた。これは上手くいったようである。たとえ小さな攻撃であっても、回数を重ねれば蓄積されるはずである。

「だが、まだまだであるぞ」

 ニヤリと笑い皇帝アインバッハが次なる攻撃を仕掛けてきた。二本纏めて掴んでいた手をスルりと下へ下げたのだ。そうして最も無防備で最も弱点であるユノハイムのたわわな果実を握りしめた。既にそこにまでこぼれ落ちた液体のせいで、ユノハイムの男の弱点である果実がアインバッハの掌の中で転がされる。一瞬自分自身が宙に浮いたような錯覚に陥ったユノハイムは、慌てて近くにあったアインバッハの腕を掴む。

「ひぃ……ひゃああああ」

 正に急所を掴まれたからこその反応である。男のブキの手合わせと聞いていただけにすっかり油断していたのだ。まさかそんな所まで攻め込まれるとは思ってもいなかった。

「油断大敵であるぞ」

 皇帝アインバッハがしてやったりと言う顔をしていた。

「ふあ、ふあぁぁぁぁ」

 ユノハイムの腰が何度も浮くが、その度に強い刺激を受けて落ちてくる。だからといってやり返すほどの気概などない。ユノハイムは必死になって皇帝アインバッハの男の武器の弱点を探すのだった。
 逞しい二の腕に縋り付くような体勢をとりながら、ユノハイムは必死に手を動かした。最早皇帝アインバッハの手がなければ自由に動かしアインバッハの男の武器を思う存分攻めるだけである。

「かくなる上は」

 ユノハイムはアインバッハが置いた瓶を見つけると、素早く開けて恐れ多くも皇帝アインバッハの男の武器に滴らせた。何しろ残りもそこまでない。先端の穴目掛けて滴らせれば、あとはその液体を駆使して皇帝アインバッハを攻め落とすだけである。
 裏側がなかなか弱かったから、その辺を重点的に攻めるのがいいだろう。ユノハイムは先端の穴からゆっくりと下に向かって指を這わせた。ヌルヌルとした液体が最早瓶の中身なのかアインバッハの男の武器から零れ出したものなのかなど判別はつかなかった。だからこそ、ユノハイムは親指と人差し指を巧みに使い、輪っかを作って締め付けてみたり、あるいはそのまま裏側を攻めるように激しく上下に動かしてみたりした。そうして時折ユノハイムがされたように、先端の穴を指の腹で強弱をつけて撫で回す。小さく呼吸するかのように動く穴が愛らしいと思いながらも、決して手を緩めることはしなかった。負ける訳にはいかないからである。

「陛下はこのあたりがお好きなようですね」

 顔を見ていればどの辺が弱点なのか気がつくというものだ。ユノハイムは皇帝アインバッハの弱点を見極めて、男の武器への攻撃を強めていった。
 そう、これは手合せであるから己の指技を披露しなくてはならないのだ。そして、護衛騎士であるからこそ、負けたままでは終わってはいけないのである。

「なかなかやるではないか」

 ユノハイムの果実を転がしていた皇帝アインバッハが愉快そうに笑った。皇帝の名にかけて威厳は保たねばならぬのである。

「して、このような攻撃ではどうだ?」

 ユノハイムのたわわな果実を転がしていた掌がスっと動き、ユノハイムの股間の下を滑り込んでいった。

「いっ」

 もちろんユノハイムの驚きは半端なかった。まさかの攻撃である。完全に皇帝アインバッハの手技を舐めていた。油断大敵とはよくぞ言うものである。

「その方隙だらけであるぞ」

 アインバッハの男の武器を攻略することに集中しすぎていたユノハイムは、完全に意表をつかれてしまった。そして無防備な穴が攻撃されたのである。皇帝アインバッハの指は適度にヌメリを持っていた。何しろ上からかけた液体は最終的には下に落ちるのだ。ある程度男の武器に纏わりついたとしても、下に零れ落ちのは道理。それらを受け止めていたアインバッハの掌は面白いようにユノハイムの股間に滑り込み、尻の合間に潜り込んだのだった。

「んあぁ」

 喉を反らせて仰け反るユノハイムをアインバッハは目を細めて見つめる。口元に浮かべるのは勝者の笑みだ。

「ほれ、隙だらけになったな」

 思わず皇帝アインバッハの男の武器からユノハイムの手が離れた。そんな格好の機会を逃す皇帝アインバッハではない。当然のごとく攻撃の手を激しくしてきた。尻を取られたからには、ユノハイムは男の武器も急所も何もかもをアインバッハの前にさらけ出していた。更にはそのまま後ろに転がされてしまえばもう反撃のしょうがない。

「ほれほれ、隙だらけであるな」

 楽しそうにアインバッハが指を動かし、昨夜とは違いなんの前置きもなくユノハイムの隙だらけの穴に攻め込んできた。逃げられないようにもう片方の手がユノハイムの男の武器をしっかりと掴み先端の穴にまで攻撃を加えてきた。

「ひっ、ひいぃぃ」

 またもや情けのない声を出し、あっさりとユノハイムは敗北した。当然ながら、吐き出した白濁は倒れているユノハイムに降り注ぐ。

「相変わらずそのほうは勢いがよいな」

 自分で吐き出した白濁で、自分を汚すユノハイムを見てアインバッハは満足そうに微笑みそして静かに喉を鳴らしたのだった。
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