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本当の友達
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魔法学園は卒業すればあらゆる職業に優先的に入れる。
資格のような役割にもなり、魔法学園に入学したい人が後をたたない。
その中で人気の職種は魔法学園卒業生の争奪戦となる。
そして一般学校は雇っても使えない奴認定されてしまい、魔法学園の卒業生を優先されてしまう。
だから一般学校には魔法学園にはないカリキュラムがあった。
それは中等部からのあらゆる職種の授業を自分のやりたい仕事を選び学ぶ授業。
初等部では使えなかった設備も使えるようになり、今までよりも自由に過ごせる。
だからか中等部の校舎に向かう生徒達は無意識に足が軽くなっているように見えた。
俺もカリキュラムの紙を見ながら楽しみにしていた。
「ねぇ、二人は何の授業受けるか決めた?僕は勿論農業だけど」
「騎士団に入る授業がないから、1番近い武術の授業…いろんな職種に対応らしいし」
二人は初等部の頃から夢は変わってない、勿論俺もそうだ。
俺はグランとの約束もあるし将来のために料理の授業を受けるつもりだ。
将来の夢はパン屋だけど惣菜パンとか菓子パンとか作るのにはやはり料理出来なくてはならない。
今日から台所が使えるようになったからなるべく自炊したい。
帰りに今日の夕飯の材料を買いに市場に行こうと考えた。
横の二人を見たら俺を見つめて何やら目を輝かせていた。
何故そんな顔をするのか分からず不思議に思い首を傾げた。
「どうしたの?」
「アルトは何処にするんだ?」
「料理の授業だよ、パン屋に就職するつもりだし」
「授業で作ったの食べたい!」
ルカの元気いっぱいの言葉に頷いた、パン屋はまだ開店していないから俺の初めての試食はルカ達にお願いしようかな。
しかし俺は生まれてこのかた…生前でも勿論料理経験なんてない。
調味料でさえどうやって使ったらいいか分からない。
最初だし美味しいとは言えないものが出来るだろう…二人にはちゃんとしたいものを食べさせたい。
どのくらい掛かるか分からないが二人に美味しいと言ってもらえるように頑張りたい。
……そして、赤ちゃんの頃しか会ってない両親にも食べさせたい。
悪い人でも、自分を恥だと思っていても…俺にとっては血が繋がった唯一無二の両親だから…
姉はパンが嫌いだとガリュー先生情報で聞いたから姉には普通の料理を食べさせたい。
家族が繋がればきっとゲームもシグナム家もハッピーエンドになるような気がするから…
「二人には上手く出来たらあげるね」
「楽しみに待ってるぜ!」
「僕ねー、お野菜たっぷりなのがいいなー」
「おいおい、食わせてもらうんだから注文すんなよ」
リカルドが軽くルカを肘で突っつき三人で笑い合い歩いた。
アルト・シグナム12歳…ゲームが始まるまで5年を切った。
「それでは、好きな職種が書かれた教室に移動して下さい…一度決めたら変えられませんので慎重にな」
担任の掛け声に皆それぞれの授業を受けるために動き出す。
俺達も動き出し三人共違う職種を選んだから昼休み会う約束をして教室前で別れた。
料理だから家庭科室と書かれている教室に向かって歩く。
これが俺の夢への第一歩になるだろう、胸が高鳴る。
家庭科室のドアを開けると数名の人達が振り返った。
元々一般学校は人数が少ないから職種別教室の人数は二桁もいない。
中等部ではまだ俺がシグナムだと知られていないから普通の反応をされた。
怖がらせないようにシグナムだという事は黙っとこう。
「新入生も来た事だし、始めましょう…上級生達はこの前の煮物を完成させて新入生は料理の基礎を学んでもらいましょう」
40半ばの女の先生がそう言い、軽く手を叩いたのを合図に教室の人達は歩き出した。
ぞろぞろと上級生達は鍋が置かれたコンロの前で作業を始めた。
何も説明がなくてポツンと俺だけがその場で棒立ちしていた。
もしかして新入生は自分だけなのかな、周りを見ても何もしていないのは俺だけのようだ。
先生が俺に向かって歩いてくる、先生と一対一の授業なんて初めてで固まる。
それを笑われてしまった…優しそうな先生で良かった。
「シグナム様の息子さんね、どんな子か不安だったけど素直そうな子ね」
「あ、その…怖がらせてごめんなさい」
「謝る必要はないわ、初等部では悪い意味で有名だったみたいだけど中等部からは生徒皆、自分の夢だけを追いかけているの…貴方の事を気にする生徒はいない筈よ」
周りを見ると、シグナムの息子だと聞こえた筈なのに皆鍋に集中してこちらを一度も見ない。
シグナムと聞くだけであの軽蔑した眼差しに怯えなくてもいい?
友人達がいないこの空間でも、誰の目も気にせず自由に好きな事が出来るの?
優しい人達に囲まれて、自分はこんなに恵まれてていいのだろうか。
姉もきっと一般学校に通えば、少しは優しさに触れられたのだろうか…プライドが高すぎる姉が一般学校に来る事はまずないけど…
調味料の説明、道具の説明などをノートにメモする。
「アルトくんは将来何になりたいの?」
「パン屋さんです!」
「そう、明日の授業はパンを焼く内容にしようと思ってたの…まだ基礎を全て勉強してないから作らせられないけど、見学する?」
何度も頷いた、こんなに早く見れるなんて思ってなくて嬉しい。
まだ自炊出来るほど学んでないから今日は食堂で夕飯を食べようと思った。
上級生達と作った煮物を分けてもらい、一緒に食べた。
皆優しい人でこれから授業を受けるのが楽しみになった。
昼休みになり、二人と待ち合わせした教室前に向かう。
その間、ノートを開いて今日学んだ基礎を復習する。
一週間後にテストすると先生が言ってたから頑張らなきゃ…
「よ、よぅ…」
「リカルドくん!?どうしたの!?」
「騎士団に入団するって先輩達に大口たたいてぼこぼこにされたんだって」
「ち、げーよ!騎士団に入るにはこのくらいやらなきゃいけないんだよ!」
リカルドは武術の授業だし、体育会系の人がほとんどだろう…擦り傷が目立ち痛々しい。
とりあえず保健室に行こうと傷口に触れないようにリカルドを引っ張る。
今日の昼は購買のパンにしようとルカが買い出しに行ってくれた。
保健室に到着すると「先生不在」と書かれたプレートが掛かっていた。
嫌がるリカルドに擦り傷でも消毒しとこうと説得する。
保健室の中に入りリカルドを座らせ薬品棚を開けた。
「ご自由にどうぞ」と紙が貼られていたから大丈夫だろう。
「えっと、消毒液…これかな?」
「…アルト、授業どうだった?」
「授業?楽しかったよ」
「……そっか」
リカルドは何だか悲しげな顔になり、うつむいてしまった。
やっぱり傷口が痛いのかと、応急手当の授業で習った事を見よう見まねでやる。
擦り傷もあるけど、切り傷もあり友達でもそうじゃなくても目の前にいる人が怪我をしていて胸が痛んだ。
「痛かったら言ってね」と言い消毒液を染み込ませた綿を傷口に当てる。
痛くて眉を寄せているのに我慢してリカルドは「大丈夫」と笑った。
リカルドは初等部の頃からそうだ、本音を言ってくれない……何だか距離があるように感じて寂しかった。
ルカにはやっぱり、言ってるのだろうか…まだそこまで仲良くなってないのかな。
「…リカルド、ズルい言い方してごめんね…俺って頼りないかな?」
「そんな事ねぇよ!」
リカルドが勢いあまり立ち上がる、その衝撃で大きな音を立てて椅子が倒れた。
そう言うって分かってた、リカルドが誰にでも優しくて…皆の頼れるお兄ちゃんだから…
でも、お兄ちゃんだって人なんだ…頼りないかもしれないが、友達に頼ってほしい…悩みがあるなら一緒に解決したい。
一人で抱え込むより二人で、それでもダメなら三人で………それが友達なんだと思う。
この世界に転生していろんなものをくれた…だから今度は自分が返す番なんだ。
リカルドはまっすぐ見つめる俺を見て目を見開いた。
再び椅子を拾って座り、瞳をゆっくり閉じて口を開いた。
「ガキっぽいって事は自分でも分かってる、アルトに友達が増えるのは嬉しいそれは本当だ…でも、もしかしたらもう俺達と遊んでくれなくなるんじゃないかって……ちょっと怖かった」
「そんな事ないよ!確かに先輩達は優しいよ…でも、遊ぶのはリカルドとルカだけだよ!」
「……本当か?」
俺は心の底からとびきりの笑顔を見せて大きく頷いた。
これからどんなに人と出会おうが、友人だと胸を張って言えるのは二人だけだ。
初めて出会った時、リカルドにそう言われとても嬉しかったから…
リカルドの手当てを再開して綿を当てると気が緩んだのか痛いと言って逃げ出した。
「もうちょっとで終わるから!」とリカルドを捕まえようと奮闘する。
とっくに買い物を済ませて保健室の前にいたルカはため息を吐きもう少しだけ廊下にいた。
資格のような役割にもなり、魔法学園に入学したい人が後をたたない。
その中で人気の職種は魔法学園卒業生の争奪戦となる。
そして一般学校は雇っても使えない奴認定されてしまい、魔法学園の卒業生を優先されてしまう。
だから一般学校には魔法学園にはないカリキュラムがあった。
それは中等部からのあらゆる職種の授業を自分のやりたい仕事を選び学ぶ授業。
初等部では使えなかった設備も使えるようになり、今までよりも自由に過ごせる。
だからか中等部の校舎に向かう生徒達は無意識に足が軽くなっているように見えた。
俺もカリキュラムの紙を見ながら楽しみにしていた。
「ねぇ、二人は何の授業受けるか決めた?僕は勿論農業だけど」
「騎士団に入る授業がないから、1番近い武術の授業…いろんな職種に対応らしいし」
二人は初等部の頃から夢は変わってない、勿論俺もそうだ。
俺はグランとの約束もあるし将来のために料理の授業を受けるつもりだ。
将来の夢はパン屋だけど惣菜パンとか菓子パンとか作るのにはやはり料理出来なくてはならない。
今日から台所が使えるようになったからなるべく自炊したい。
帰りに今日の夕飯の材料を買いに市場に行こうと考えた。
横の二人を見たら俺を見つめて何やら目を輝かせていた。
何故そんな顔をするのか分からず不思議に思い首を傾げた。
「どうしたの?」
「アルトは何処にするんだ?」
「料理の授業だよ、パン屋に就職するつもりだし」
「授業で作ったの食べたい!」
ルカの元気いっぱいの言葉に頷いた、パン屋はまだ開店していないから俺の初めての試食はルカ達にお願いしようかな。
しかし俺は生まれてこのかた…生前でも勿論料理経験なんてない。
調味料でさえどうやって使ったらいいか分からない。
最初だし美味しいとは言えないものが出来るだろう…二人にはちゃんとしたいものを食べさせたい。
どのくらい掛かるか分からないが二人に美味しいと言ってもらえるように頑張りたい。
……そして、赤ちゃんの頃しか会ってない両親にも食べさせたい。
悪い人でも、自分を恥だと思っていても…俺にとっては血が繋がった唯一無二の両親だから…
姉はパンが嫌いだとガリュー先生情報で聞いたから姉には普通の料理を食べさせたい。
家族が繋がればきっとゲームもシグナム家もハッピーエンドになるような気がするから…
「二人には上手く出来たらあげるね」
「楽しみに待ってるぜ!」
「僕ねー、お野菜たっぷりなのがいいなー」
「おいおい、食わせてもらうんだから注文すんなよ」
リカルドが軽くルカを肘で突っつき三人で笑い合い歩いた。
アルト・シグナム12歳…ゲームが始まるまで5年を切った。
「それでは、好きな職種が書かれた教室に移動して下さい…一度決めたら変えられませんので慎重にな」
担任の掛け声に皆それぞれの授業を受けるために動き出す。
俺達も動き出し三人共違う職種を選んだから昼休み会う約束をして教室前で別れた。
料理だから家庭科室と書かれている教室に向かって歩く。
これが俺の夢への第一歩になるだろう、胸が高鳴る。
家庭科室のドアを開けると数名の人達が振り返った。
元々一般学校は人数が少ないから職種別教室の人数は二桁もいない。
中等部ではまだ俺がシグナムだと知られていないから普通の反応をされた。
怖がらせないようにシグナムだという事は黙っとこう。
「新入生も来た事だし、始めましょう…上級生達はこの前の煮物を完成させて新入生は料理の基礎を学んでもらいましょう」
40半ばの女の先生がそう言い、軽く手を叩いたのを合図に教室の人達は歩き出した。
ぞろぞろと上級生達は鍋が置かれたコンロの前で作業を始めた。
何も説明がなくてポツンと俺だけがその場で棒立ちしていた。
もしかして新入生は自分だけなのかな、周りを見ても何もしていないのは俺だけのようだ。
先生が俺に向かって歩いてくる、先生と一対一の授業なんて初めてで固まる。
それを笑われてしまった…優しそうな先生で良かった。
「シグナム様の息子さんね、どんな子か不安だったけど素直そうな子ね」
「あ、その…怖がらせてごめんなさい」
「謝る必要はないわ、初等部では悪い意味で有名だったみたいだけど中等部からは生徒皆、自分の夢だけを追いかけているの…貴方の事を気にする生徒はいない筈よ」
周りを見ると、シグナムの息子だと聞こえた筈なのに皆鍋に集中してこちらを一度も見ない。
シグナムと聞くだけであの軽蔑した眼差しに怯えなくてもいい?
友人達がいないこの空間でも、誰の目も気にせず自由に好きな事が出来るの?
優しい人達に囲まれて、自分はこんなに恵まれてていいのだろうか。
姉もきっと一般学校に通えば、少しは優しさに触れられたのだろうか…プライドが高すぎる姉が一般学校に来る事はまずないけど…
調味料の説明、道具の説明などをノートにメモする。
「アルトくんは将来何になりたいの?」
「パン屋さんです!」
「そう、明日の授業はパンを焼く内容にしようと思ってたの…まだ基礎を全て勉強してないから作らせられないけど、見学する?」
何度も頷いた、こんなに早く見れるなんて思ってなくて嬉しい。
まだ自炊出来るほど学んでないから今日は食堂で夕飯を食べようと思った。
上級生達と作った煮物を分けてもらい、一緒に食べた。
皆優しい人でこれから授業を受けるのが楽しみになった。
昼休みになり、二人と待ち合わせした教室前に向かう。
その間、ノートを開いて今日学んだ基礎を復習する。
一週間後にテストすると先生が言ってたから頑張らなきゃ…
「よ、よぅ…」
「リカルドくん!?どうしたの!?」
「騎士団に入団するって先輩達に大口たたいてぼこぼこにされたんだって」
「ち、げーよ!騎士団に入るにはこのくらいやらなきゃいけないんだよ!」
リカルドは武術の授業だし、体育会系の人がほとんどだろう…擦り傷が目立ち痛々しい。
とりあえず保健室に行こうと傷口に触れないようにリカルドを引っ張る。
今日の昼は購買のパンにしようとルカが買い出しに行ってくれた。
保健室に到着すると「先生不在」と書かれたプレートが掛かっていた。
嫌がるリカルドに擦り傷でも消毒しとこうと説得する。
保健室の中に入りリカルドを座らせ薬品棚を開けた。
「ご自由にどうぞ」と紙が貼られていたから大丈夫だろう。
「えっと、消毒液…これかな?」
「…アルト、授業どうだった?」
「授業?楽しかったよ」
「……そっか」
リカルドは何だか悲しげな顔になり、うつむいてしまった。
やっぱり傷口が痛いのかと、応急手当の授業で習った事を見よう見まねでやる。
擦り傷もあるけど、切り傷もあり友達でもそうじゃなくても目の前にいる人が怪我をしていて胸が痛んだ。
「痛かったら言ってね」と言い消毒液を染み込ませた綿を傷口に当てる。
痛くて眉を寄せているのに我慢してリカルドは「大丈夫」と笑った。
リカルドは初等部の頃からそうだ、本音を言ってくれない……何だか距離があるように感じて寂しかった。
ルカにはやっぱり、言ってるのだろうか…まだそこまで仲良くなってないのかな。
「…リカルド、ズルい言い方してごめんね…俺って頼りないかな?」
「そんな事ねぇよ!」
リカルドが勢いあまり立ち上がる、その衝撃で大きな音を立てて椅子が倒れた。
そう言うって分かってた、リカルドが誰にでも優しくて…皆の頼れるお兄ちゃんだから…
でも、お兄ちゃんだって人なんだ…頼りないかもしれないが、友達に頼ってほしい…悩みがあるなら一緒に解決したい。
一人で抱え込むより二人で、それでもダメなら三人で………それが友達なんだと思う。
この世界に転生していろんなものをくれた…だから今度は自分が返す番なんだ。
リカルドはまっすぐ見つめる俺を見て目を見開いた。
再び椅子を拾って座り、瞳をゆっくり閉じて口を開いた。
「ガキっぽいって事は自分でも分かってる、アルトに友達が増えるのは嬉しいそれは本当だ…でも、もしかしたらもう俺達と遊んでくれなくなるんじゃないかって……ちょっと怖かった」
「そんな事ないよ!確かに先輩達は優しいよ…でも、遊ぶのはリカルドとルカだけだよ!」
「……本当か?」
俺は心の底からとびきりの笑顔を見せて大きく頷いた。
これからどんなに人と出会おうが、友人だと胸を張って言えるのは二人だけだ。
初めて出会った時、リカルドにそう言われとても嬉しかったから…
リカルドの手当てを再開して綿を当てると気が緩んだのか痛いと言って逃げ出した。
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―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
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