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19 行方不明 1
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「いやぁ、あの嵐をよく切り抜けられましたな!」
明くる日の昼過ぎ、イーオウの村長は驚いて二人を迎えた。
「村中で震えておりました。もしお二人に何かあったら、この村はどんな目に遭うかと……いえ、無事で本当にようございました」
「村長さん、ごめんなさい。あんなに天気が急変するなんて、思いもよりませんでした。勝手な行動で、ご心配をおかけしました」
ミザリーは心から謝罪した。
見捨てられた土地の村人なら、都の貴族に対してそう考えても当然だ。
「避難小屋は、こんな時のために建てられていたですか?」
「はい。以前の嵐を教訓に」
「お陰で命拾いをしました。お礼を言います。薪や藁もあって、一晩凌げました」
「お役に立ってよかったです」
その夜、夕食が終わってからミザリーは、ユルディスを部屋に呼んだ。
彼は村長の息子の部屋で休むので、二人で話すには、客間であるミザリーの部屋しかないのだ。
「なんでしょうか?」
「まだきちんとお礼を言ってなかったと思って……座ってちょうだい」
客間と言っても、寝台を置けばいっぱいの狭い部屋だ。ミザリーは寝台に腰を下ろし、ユルディスは部屋にたった一つだけある、粗末な木の椅子に腰を下ろした。
「お礼?」
「私、お酒のせいで、あの後すぐに眠ってしまったし、目覚めたらもう朝で嵐も収まってて。しかも私、二日酔いっぽくて気分が悪かったし」
「……今は大丈夫なのですか?」
「ええ。だからちゃんと話がしたかったのよ」
「そう、ですか」
ユルディスは平坦に答えた。
「あなたがいなかったら、私あのまま凍えちゃっていたわ。あなたが小屋を見つけて、薪を焚き、私に食事をさせてくれたのよ」
「……」
「ありがとう。ユルディス」
「いいえ。当たり前のことです。あなたは主筋なのですから」
「でも、あなたはちゃんと準備をしていたわ。食糧も、毛布も、火を熾す道具も。まるで嵐を予測していたみたいに」
「……草原の男ですので」
ユルディスは視線を下に落とした。
「ですが、もっと早くに戻るべきでした」
「でも、知らない土地のことだし、仕方がなかったのよ」
「ええ。予想以上に天候の変化が激しく、私はミザリー様を危険にさらしてしまいました。一歩間違えば、今こうすることはできなかったかもしれない」
「ユルディス……ユール。そんなに自分を責めないで……お酒のせいで私はほとんど覚えていないわ」
「強めの薬酒でしたから」
「草原のお酒?」
「そうです。都の屋敷に出入りするようになった商人から仕入れたものです。蜂蜜も」
「あれ、すごく体が温まってすぐに眠くなったわ。まるでネイルの茸を食べたみたいに。あのお酒も商品にならないかしら?」
「それは分かりません。希少な品ですから……では」
「待って!」
ミザリーは立ちあがろうとした、ユルディスの袖をつかんだ。
「……ミザリー様?」
「ごめんなさい。本当はお酒のことなんか、どうでもいいの」
「……?」
「この腕が、ずっと支えてくれてた。この腕が私を温めてくれて、とても安心して眠れた。これはいけないことなのかしら?」
「昨夜は特殊な事態でした。私はあなたを凍えさせるわけにはいかなかった」
「……ええ、そうね。私、ちょっと混乱しているみたい。あなたは忠実に私を守ってくれたのに、私が酔っ払って寝ちゃったから、今になって恥ずかしく感じてしまって……」
「恥ずかしいのは、酒に酔ったことですか?」
「……え」
「それとも俺に抱かれて眠ってしまったこと?」
男の追求は容赦がない。
「た……多分、両方。ごめんなさい、迷惑をかけてしまった。私はしっかりしなくちゃいけないのに」
「しっかりしないといけないのは私です」
少し翳った男の瞳に自分が映っている。ミザリーは男の顔に、僅かに疲労が滲んでいることに気ついた。
昨夜からほとんど眠っていないのだろう。髪が削げた頬にかかり、ユルディスは無造作にそれを掻き上げる。ミザリーは思わずその腕に見入ってしまった。
武人の腕だわ。
鍛えあげられ、なんでもできる。戦い、人を守るための腕だ。
この腕に一晩中、私は抱かれていた。
「ミザリー様。もうお休みを」
そう言われてミザリーは、男の片袖をずっとつかんでいたことに気がつき、慌てて手を引っ込めた。
「あっ……ごめんなさい。ユールも早く休んでね。綺麗な顔に隈ができているわ」
「いいえ俺は……いや、そうですね、確かに少し疲れているかもしれません」
「明日はこの村を出て館に戻る。そしてその後は都に帰るのね」
「ええ」
「私はね……私は楽しかったの。この二ヶ月あまりが。冬の荒野を駆け、村々を回って役に立つことはないかと、探し回る日々が楽しかった」
「私もです。ミザリー様」
「全部ユールのおかげだわ。明日からもそうであるといいわね……おやすみなさい」
「おやすみなさい」
男の声はミザリーの耳にしっとりと馴染んだ。この声がずっと自分の中にいるような気がする。
その夜は穏やかに晴れた。
風が雲を吹き払ったのか、夜の空は冷たく澄み渡り、降るような星が荒野を包んだのだった。
翌日。
空気は冷たいながら風はなく、良い旅日和となった。
雨で地面はぬかるんでいるが、馬たちは気にしないで出立を待っている。
「お世話になりました。後でこの馬はお返しします」
ミザリーは心からの感謝を込めて村長にお礼を言った。
「この村の方々は豊かでなくても、高い意識をお持ちです。私たちはそれに必ず報います。手に入れたネイルの茸で、何か利益が出たら一番にこちらにお届けしますね」
「ミザリー様」
村長は真面目な顔で言った。
「あなたはこのイーオウの村に初めて立ち寄ってくれた、主様です。税を絞られる役目以外に忘れ去られたこの村に、一筋の光明をもたらせてくれました」
「光明だけで終わらないように努力します。村長さん、みなさん、どうもありがとう。半年後にまた来ます!」
ミザリーはそう言って、小さな村を後にした。
嵐の後の旅は、もう辛くはなかった。春が近いのだ。
領主館に戻ると、管理人のファンリーが転がるように飛び出してきた。
「お待ちしておりました!」
「なにかあったの?」
「昨日、都の子爵様から急な知らせが届いたのです。こちらです!」
「ありがとう」
ミザリーは受け取るや否や、封書を開いた。
子爵の優雅な筆跡とかけ離れた、乱れた文字が並んでいる。それは短い知らせだった。
さっと読み下したミザリーは、自分の指先が震えていることを知った。ついさっきまで希望を感じていたのに、鳩尾を殴られたような感覚で体が冷えていく。
「……悪い知らせですか?」
遠慮して、少し下がっていたユルディスが尋ねた。
「……」
手紙を持ったミザリーの腕がだらりと下がる。
振り返った顔が真っ白い。膝の力が抜けて崩れかけるのを、ユルディスが駆け寄って抱き止めた。
「ミザリー様!」
その声に我に帰ったミザリーは、大きく喘いだ。
息をするのも忘れていたのだ。二呼吸の間、彼の腕に縋っていたミザリーはやがて顔を上げた。
「ルナール様が大怪我を負って……行方不明だと……」
*****
ちょっとネタバレになるのでツィッターに、ユルディスの心の声をあげます。
見なくても本編には影響ありません。
明くる日の昼過ぎ、イーオウの村長は驚いて二人を迎えた。
「村中で震えておりました。もしお二人に何かあったら、この村はどんな目に遭うかと……いえ、無事で本当にようございました」
「村長さん、ごめんなさい。あんなに天気が急変するなんて、思いもよりませんでした。勝手な行動で、ご心配をおかけしました」
ミザリーは心から謝罪した。
見捨てられた土地の村人なら、都の貴族に対してそう考えても当然だ。
「避難小屋は、こんな時のために建てられていたですか?」
「はい。以前の嵐を教訓に」
「お陰で命拾いをしました。お礼を言います。薪や藁もあって、一晩凌げました」
「お役に立ってよかったです」
その夜、夕食が終わってからミザリーは、ユルディスを部屋に呼んだ。
彼は村長の息子の部屋で休むので、二人で話すには、客間であるミザリーの部屋しかないのだ。
「なんでしょうか?」
「まだきちんとお礼を言ってなかったと思って……座ってちょうだい」
客間と言っても、寝台を置けばいっぱいの狭い部屋だ。ミザリーは寝台に腰を下ろし、ユルディスは部屋にたった一つだけある、粗末な木の椅子に腰を下ろした。
「お礼?」
「私、お酒のせいで、あの後すぐに眠ってしまったし、目覚めたらもう朝で嵐も収まってて。しかも私、二日酔いっぽくて気分が悪かったし」
「……今は大丈夫なのですか?」
「ええ。だからちゃんと話がしたかったのよ」
「そう、ですか」
ユルディスは平坦に答えた。
「あなたがいなかったら、私あのまま凍えちゃっていたわ。あなたが小屋を見つけて、薪を焚き、私に食事をさせてくれたのよ」
「……」
「ありがとう。ユルディス」
「いいえ。当たり前のことです。あなたは主筋なのですから」
「でも、あなたはちゃんと準備をしていたわ。食糧も、毛布も、火を熾す道具も。まるで嵐を予測していたみたいに」
「……草原の男ですので」
ユルディスは視線を下に落とした。
「ですが、もっと早くに戻るべきでした」
「でも、知らない土地のことだし、仕方がなかったのよ」
「ええ。予想以上に天候の変化が激しく、私はミザリー様を危険にさらしてしまいました。一歩間違えば、今こうすることはできなかったかもしれない」
「ユルディス……ユール。そんなに自分を責めないで……お酒のせいで私はほとんど覚えていないわ」
「強めの薬酒でしたから」
「草原のお酒?」
「そうです。都の屋敷に出入りするようになった商人から仕入れたものです。蜂蜜も」
「あれ、すごく体が温まってすぐに眠くなったわ。まるでネイルの茸を食べたみたいに。あのお酒も商品にならないかしら?」
「それは分かりません。希少な品ですから……では」
「待って!」
ミザリーは立ちあがろうとした、ユルディスの袖をつかんだ。
「……ミザリー様?」
「ごめんなさい。本当はお酒のことなんか、どうでもいいの」
「……?」
「この腕が、ずっと支えてくれてた。この腕が私を温めてくれて、とても安心して眠れた。これはいけないことなのかしら?」
「昨夜は特殊な事態でした。私はあなたを凍えさせるわけにはいかなかった」
「……ええ、そうね。私、ちょっと混乱しているみたい。あなたは忠実に私を守ってくれたのに、私が酔っ払って寝ちゃったから、今になって恥ずかしく感じてしまって……」
「恥ずかしいのは、酒に酔ったことですか?」
「……え」
「それとも俺に抱かれて眠ってしまったこと?」
男の追求は容赦がない。
「た……多分、両方。ごめんなさい、迷惑をかけてしまった。私はしっかりしなくちゃいけないのに」
「しっかりしないといけないのは私です」
少し翳った男の瞳に自分が映っている。ミザリーは男の顔に、僅かに疲労が滲んでいることに気ついた。
昨夜からほとんど眠っていないのだろう。髪が削げた頬にかかり、ユルディスは無造作にそれを掻き上げる。ミザリーは思わずその腕に見入ってしまった。
武人の腕だわ。
鍛えあげられ、なんでもできる。戦い、人を守るための腕だ。
この腕に一晩中、私は抱かれていた。
「ミザリー様。もうお休みを」
そう言われてミザリーは、男の片袖をずっとつかんでいたことに気がつき、慌てて手を引っ込めた。
「あっ……ごめんなさい。ユールも早く休んでね。綺麗な顔に隈ができているわ」
「いいえ俺は……いや、そうですね、確かに少し疲れているかもしれません」
「明日はこの村を出て館に戻る。そしてその後は都に帰るのね」
「ええ」
「私はね……私は楽しかったの。この二ヶ月あまりが。冬の荒野を駆け、村々を回って役に立つことはないかと、探し回る日々が楽しかった」
「私もです。ミザリー様」
「全部ユールのおかげだわ。明日からもそうであるといいわね……おやすみなさい」
「おやすみなさい」
男の声はミザリーの耳にしっとりと馴染んだ。この声がずっと自分の中にいるような気がする。
その夜は穏やかに晴れた。
風が雲を吹き払ったのか、夜の空は冷たく澄み渡り、降るような星が荒野を包んだのだった。
翌日。
空気は冷たいながら風はなく、良い旅日和となった。
雨で地面はぬかるんでいるが、馬たちは気にしないで出立を待っている。
「お世話になりました。後でこの馬はお返しします」
ミザリーは心からの感謝を込めて村長にお礼を言った。
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「ミザリー様」
村長は真面目な顔で言った。
「あなたはこのイーオウの村に初めて立ち寄ってくれた、主様です。税を絞られる役目以外に忘れ去られたこの村に、一筋の光明をもたらせてくれました」
「光明だけで終わらないように努力します。村長さん、みなさん、どうもありがとう。半年後にまた来ます!」
ミザリーはそう言って、小さな村を後にした。
嵐の後の旅は、もう辛くはなかった。春が近いのだ。
領主館に戻ると、管理人のファンリーが転がるように飛び出してきた。
「お待ちしておりました!」
「なにかあったの?」
「昨日、都の子爵様から急な知らせが届いたのです。こちらです!」
「ありがとう」
ミザリーは受け取るや否や、封書を開いた。
子爵の優雅な筆跡とかけ離れた、乱れた文字が並んでいる。それは短い知らせだった。
さっと読み下したミザリーは、自分の指先が震えていることを知った。ついさっきまで希望を感じていたのに、鳩尾を殴られたような感覚で体が冷えていく。
「……悪い知らせですか?」
遠慮して、少し下がっていたユルディスが尋ねた。
「……」
手紙を持ったミザリーの腕がだらりと下がる。
振り返った顔が真っ白い。膝の力が抜けて崩れかけるのを、ユルディスが駆け寄って抱き止めた。
「ミザリー様!」
その声に我に帰ったミザリーは、大きく喘いだ。
息をするのも忘れていたのだ。二呼吸の間、彼の腕に縋っていたミザリーはやがて顔を上げた。
「ルナール様が大怪我を負って……行方不明だと……」
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見なくても本編には影響ありません。
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