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49 石の薔薇 3 最終話
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五年後──
一隻の船が、小さな入江で錨を下ろした。
足の速い小型の船だ。
二人の男が桟橋に幅の広い板を渡して、先に上陸した。周囲の様子を確認すると船に合図を送る。待ちかねたように、元気よく板を渡るのは、まだ若い女である。やっと少女の域を脱したと言ってもいいくらいだが、白い簡素な衣装を纏っている。
その後ろから、金髪の青年が追いかけてきて彼女の腕を取った。
「アラベラ! 急ぎすぎです!」
「だって、早く会いたいんだもの!」
女は青年の腕を振りきるような仕草をしているが、その行為に嫌悪や悪意はない。
「大丈夫ですよ! 先に鳩を飛ばしたのですから、知らせは向こうに届いているはずです」
「だって、待ちきれないんだもの!」
二人のあとから、侍女らしい女が二人付き従う。更に後ろから荷物を下ろす男達も続いた。
「アラベラ! 待ってください! あちらの迎えをここで待つのです。なにが出るかわからない」
「なにが出るっていうのよ? それに私たちの船が早く着きすぎたのよ! だからいいの! ああ、ここに道があるわ。聞いた通りね。さぁ行きましょう!」
「わかりました! わかったから、僕の手を取って! 君に何かあったら僕は亡くなった父上に申し訳が立たない」
「まぁ、お父様は私のお転婆くらいで、あなたを怒ったりしないわよ。神殿のみんなだってすっかり諦めているし。だからこんなところまで来れたんだもの」
「あっ! よかった! 見てください。上から人が下りてきます」
「あら? でも、レイとマリューじゃないわ。二人とも何をしているのかしら? 急がなくちゃ!」
アラベラはとことこと走り出した。
「アラベラ! 待って! あなたは巫女姫なんですよ! あなたが怪我したら格好がつきません!」
青年は大慌てて少女を追いかけた。
入江を見下ろす丘の上に、二つの人影が寄り添っている。
彼らを取り囲む草が波のように風にそよいでいて、まるで緑の海のようだ。二人の背後には簡単な木の柵があり、若い馬達が好きなように駆けたり、草を食んだりしている。
「着いたようね」
マリュリーサは背の高い夫を見上げた。
「ああ」
「まぁ、アラベラは相変わらずね。エイメルが苦労しているようだわ」
「そうだな。マリューとは大違いだ」
レイツェルトはそう言って、最愛の妻を風から守るように腕の中に抱き込む。
「だけど、エイメルが正気に戻って、アラベラと結ばれるなんてね。知らせを受けたときは驚いたけど、こうして見るととてもお似合いのようだわ」
「エイメルの洗脳をアラベラが解いたというからな。彼は家を捨てて正解だ。今まで散々家の利害のために利用されてきたのだから」
「ギーズ陛下は先年お亡くなりになられたけれど、重臣たちがよく国を守っているようだし。大陸はしばらく平和ね」
「ああ。戦の噂も聞かない。これからは武力の時代ではなくなる」
「そうね。あら、アラベラは一人でどんどん登ってくる。あっ! 転びそうになってエイメルに支えられているわ!」
思わずマリュは駆け出しそうになって、レイツェルトに止められた。
「だめだ、今マリューが転んだりしたら、俺が死ぬ」
レイツェルトはそう言って、膨らみ始めたマリューのお腹を撫でる。
「気分は悪くないか?」
「ええ。もうすっかりいいの。リュウノスのおかげかしら?」
マリュリーサが島に持ち込んだリュウノス神樹の枝は、島の南にある滝のそばに植えられた。それはかつて二人が愛を交わし合った場所だ。
神樹はこの五年間でゆっくりではあるが確実に成長し、たくさんの小さな葉を茂らせてくれている。
マリュリーサには、もう巫女姫の能力はないから癒術は使えない。幼木にも多分まだ癒しの力はないだろう。力が生まれるのは、百年以上経たなければならないと言われている。しかし、その美しい葉に浮かぶ露を飲むだけで、気持ちが穏やかになるのだ。
知らせによると、アラベラが巫女姫を務めるリュウノス神殿の母樹の方は、だいぶ弱ってきているそうである。だが、根本から伸びる若木の方は健やかで、これから新しい神樹が長い年月をかけて育っていくのだろうと、アラベラは記していた。
「何もかも、元のままではなくなるのだわ……神樹も、そして人も」
マリュリーサの呟きに、レイツェルトの腕に力がこもった。
「マリュー」
「なぁに?」
「マリューは変わらないでくれ。どこにも行かせない。お前の全ては俺のものだ。そして俺の全てはお前のものだ。だから俺とずっと……永久に共にいてくれ」
それがレイツェルトのたった一つの望みだった。昔も今も彼はマリュリーサを愛し続け、失うことを何よりも恐れている。
「まぁ、レイ。私は案外丈夫なのよ。ほら!」
マリュリーサは夫の腕をすり抜け、踊るようにくるりと回った。長い髪が風に遊び、日差しに透ける。その様子はまるでこのまま消えていきそうに、レイツェルトには感じられた。
「マリュー!」
たまらずに彼は妻を抱きしめる。その体が暖かいことを確認し、ようやく少し安心した彼は、まだ少し冷たい唇を塞いだ。
「あ……ん、下から見えて……んっ! しまう、わ」
マリュリーサの抗議など聞いてはいないレイツェルトは、ひたすら柔らかいそれを貪っている。甘い吐息すら残さずに。
レイツェルトは、村から少し離れたところに家を建てた。
マリュリーサは家の周りに、持ってきた薔薇の苗を植え、今ではそれが島全体に行き渡り、花の少なかった島は季節になると薔薇で満ち溢れる。
女達はその薔薇で薔薇水を作っている。洗濯物に振りかけたり、化粧用にも使えるのだ。
また、レイツェルトは宣言通り、馬を増やすことを成功させていた。
かつてのマリュリーサの愛馬、農耕馬のクロが死んで、島には馬がいなくなっていたが、新たにオドが海岸の村から連れてきた馬と、レイツェルトが運んできた馬を掛け合わせ、仔馬が次々に誕生している。
その馬達は戦闘用の軍馬ではない。丈夫な筋肉と耐久性、忍耐強さを併せ持つ、賢い農耕馬である。
薔薇水も農耕馬も、基幹産業のなかったこの島の特産品となりつつあり、人々の生活は少しずつ豊かになってきていた。
しかし、彼らは多くを望まない。
年に数回、沿岸の村々に交易船を出して、村では作れないものを手に入れるだけで満足している。富や財が幸せに繋がらないと知り尽くした人々だからだ。
かつて、『石の薔薇』と呼ばれた島には今、本当の薔薇が咲き乱れ、馬や羊が穏やかに駆け回れる一つの世界となっている。
「もう、レイったら、いつまでたっても甘えん坊だわ」
マリュリーサは口づけの合間に文句を言った。
「仕方がない。いつまでも可愛いマリューが悪い。帰ってこの続きをしたい」
レイツェルトはますます深くマリュリーサを抱き込んだ。
「優しくするから」
「だめよ。お迎えのために来たんでしょう?」
「……」
「でも、そろそろフローレンスが起きちゃう。エクィが見ててくれるけど、私も本当は早く帰りたいのよ。あ! ほら!」
下の方から人の気配が近づく。
「レーイー! マリュー!」
アラベラが生きを乱しながら、坂道を登ってきた。
「あああ! やっと会えた!」
「アラベラ! エイメルも!」
二人の娘は抱き合って再会を喜び合う。
「……お久しぶりです。マリュリーサ……そしてレイツェルト」
あとからやってきたエイメルも、丁寧に頭を下げた。
「歓迎する」
「あなたからそう言われるのは、不思議な気がしますね」
エイメルもやっと笑顔を見せた。
「マリュー、二人目なの?」
「ええ、そう。今度はきっと男の子」
「まぁ。わかるのね! 巫女姫の力かしら?」
アラベラはそう言ってマリュリーサお腹に手を当てる。
「あら? でも本当にそんな気がするわ」
「現巫女姫の言葉は頼もしいわね。でも、あなた方もおめでとう。史上初の既婚の巫女姫となるのね」
「ええ。そう! 皆とても喜んでくれているわ。お父様にも見せたかった」
「亡くなられてもう、二年になるのかしら? よく頑張られたわ」
「最後まであなたに感謝していたわ、マリュリーサ」
「さぁ、村にいくぞ」
レイツェルトはアラベラから自分の妻を取り戻しながら言った。
「レイったら、相変わらずなのね」
「ふふふ……でも、幸せなの。こんなに幸せで申し訳ないくらい。ああ、村が見えてきたわ。私たちの村よ!」
緩やかな斜面の麓に美しくも小さな村が見えた。斜面は牧草地隊で、牛や羊の白い姿がぷかぷか浮かんでいた。
広場では子供達が追いかけっこをしている。広場の向こうに一際大きな建物がある。それは、レイツェルトやエイメルが人生に絶望していた、かつての『石の薔薇』だった。今では学校になっている。
村の更に先、北に広がるのは青い海と空だ。アラベラが嬉しそうに叫ぶ。
「まぁ綺麗な村ね! 花がいっぱい!」
「ええ。私たちの薔薇の島よ。ねぇレイ」
「ああそうだ……ここは俺たちの島だ」
陽はまさに中天にある。
若者達は未来へと続く道をゆっくりと進んでいった。
完
******************
よろしければ、ご感想ご意見、レビュー、ご評価などで、物語や作者を応援してくださると、大変嬉しいです。
励みになります。
次回作まは、少しお時間をいただきますが、どうかまたお会いできますように。
2021.10.17 文野さと
一隻の船が、小さな入江で錨を下ろした。
足の速い小型の船だ。
二人の男が桟橋に幅の広い板を渡して、先に上陸した。周囲の様子を確認すると船に合図を送る。待ちかねたように、元気よく板を渡るのは、まだ若い女である。やっと少女の域を脱したと言ってもいいくらいだが、白い簡素な衣装を纏っている。
その後ろから、金髪の青年が追いかけてきて彼女の腕を取った。
「アラベラ! 急ぎすぎです!」
「だって、早く会いたいんだもの!」
女は青年の腕を振りきるような仕草をしているが、その行為に嫌悪や悪意はない。
「大丈夫ですよ! 先に鳩を飛ばしたのですから、知らせは向こうに届いているはずです」
「だって、待ちきれないんだもの!」
二人のあとから、侍女らしい女が二人付き従う。更に後ろから荷物を下ろす男達も続いた。
「アラベラ! 待ってください! あちらの迎えをここで待つのです。なにが出るかわからない」
「なにが出るっていうのよ? それに私たちの船が早く着きすぎたのよ! だからいいの! ああ、ここに道があるわ。聞いた通りね。さぁ行きましょう!」
「わかりました! わかったから、僕の手を取って! 君に何かあったら僕は亡くなった父上に申し訳が立たない」
「まぁ、お父様は私のお転婆くらいで、あなたを怒ったりしないわよ。神殿のみんなだってすっかり諦めているし。だからこんなところまで来れたんだもの」
「あっ! よかった! 見てください。上から人が下りてきます」
「あら? でも、レイとマリューじゃないわ。二人とも何をしているのかしら? 急がなくちゃ!」
アラベラはとことこと走り出した。
「アラベラ! 待って! あなたは巫女姫なんですよ! あなたが怪我したら格好がつきません!」
青年は大慌てて少女を追いかけた。
入江を見下ろす丘の上に、二つの人影が寄り添っている。
彼らを取り囲む草が波のように風にそよいでいて、まるで緑の海のようだ。二人の背後には簡単な木の柵があり、若い馬達が好きなように駆けたり、草を食んだりしている。
「着いたようね」
マリュリーサは背の高い夫を見上げた。
「ああ」
「まぁ、アラベラは相変わらずね。エイメルが苦労しているようだわ」
「そうだな。マリューとは大違いだ」
レイツェルトはそう言って、最愛の妻を風から守るように腕の中に抱き込む。
「だけど、エイメルが正気に戻って、アラベラと結ばれるなんてね。知らせを受けたときは驚いたけど、こうして見るととてもお似合いのようだわ」
「エイメルの洗脳をアラベラが解いたというからな。彼は家を捨てて正解だ。今まで散々家の利害のために利用されてきたのだから」
「ギーズ陛下は先年お亡くなりになられたけれど、重臣たちがよく国を守っているようだし。大陸はしばらく平和ね」
「ああ。戦の噂も聞かない。これからは武力の時代ではなくなる」
「そうね。あら、アラベラは一人でどんどん登ってくる。あっ! 転びそうになってエイメルに支えられているわ!」
思わずマリュは駆け出しそうになって、レイツェルトに止められた。
「だめだ、今マリューが転んだりしたら、俺が死ぬ」
レイツェルトはそう言って、膨らみ始めたマリューのお腹を撫でる。
「気分は悪くないか?」
「ええ。もうすっかりいいの。リュウノスのおかげかしら?」
マリュリーサが島に持ち込んだリュウノス神樹の枝は、島の南にある滝のそばに植えられた。それはかつて二人が愛を交わし合った場所だ。
神樹はこの五年間でゆっくりではあるが確実に成長し、たくさんの小さな葉を茂らせてくれている。
マリュリーサには、もう巫女姫の能力はないから癒術は使えない。幼木にも多分まだ癒しの力はないだろう。力が生まれるのは、百年以上経たなければならないと言われている。しかし、その美しい葉に浮かぶ露を飲むだけで、気持ちが穏やかになるのだ。
知らせによると、アラベラが巫女姫を務めるリュウノス神殿の母樹の方は、だいぶ弱ってきているそうである。だが、根本から伸びる若木の方は健やかで、これから新しい神樹が長い年月をかけて育っていくのだろうと、アラベラは記していた。
「何もかも、元のままではなくなるのだわ……神樹も、そして人も」
マリュリーサの呟きに、レイツェルトの腕に力がこもった。
「マリュー」
「なぁに?」
「マリューは変わらないでくれ。どこにも行かせない。お前の全ては俺のものだ。そして俺の全てはお前のものだ。だから俺とずっと……永久に共にいてくれ」
それがレイツェルトのたった一つの望みだった。昔も今も彼はマリュリーサを愛し続け、失うことを何よりも恐れている。
「まぁ、レイ。私は案外丈夫なのよ。ほら!」
マリュリーサは夫の腕をすり抜け、踊るようにくるりと回った。長い髪が風に遊び、日差しに透ける。その様子はまるでこのまま消えていきそうに、レイツェルトには感じられた。
「マリュー!」
たまらずに彼は妻を抱きしめる。その体が暖かいことを確認し、ようやく少し安心した彼は、まだ少し冷たい唇を塞いだ。
「あ……ん、下から見えて……んっ! しまう、わ」
マリュリーサの抗議など聞いてはいないレイツェルトは、ひたすら柔らかいそれを貪っている。甘い吐息すら残さずに。
レイツェルトは、村から少し離れたところに家を建てた。
マリュリーサは家の周りに、持ってきた薔薇の苗を植え、今ではそれが島全体に行き渡り、花の少なかった島は季節になると薔薇で満ち溢れる。
女達はその薔薇で薔薇水を作っている。洗濯物に振りかけたり、化粧用にも使えるのだ。
また、レイツェルトは宣言通り、馬を増やすことを成功させていた。
かつてのマリュリーサの愛馬、農耕馬のクロが死んで、島には馬がいなくなっていたが、新たにオドが海岸の村から連れてきた馬と、レイツェルトが運んできた馬を掛け合わせ、仔馬が次々に誕生している。
その馬達は戦闘用の軍馬ではない。丈夫な筋肉と耐久性、忍耐強さを併せ持つ、賢い農耕馬である。
薔薇水も農耕馬も、基幹産業のなかったこの島の特産品となりつつあり、人々の生活は少しずつ豊かになってきていた。
しかし、彼らは多くを望まない。
年に数回、沿岸の村々に交易船を出して、村では作れないものを手に入れるだけで満足している。富や財が幸せに繋がらないと知り尽くした人々だからだ。
かつて、『石の薔薇』と呼ばれた島には今、本当の薔薇が咲き乱れ、馬や羊が穏やかに駆け回れる一つの世界となっている。
「もう、レイったら、いつまでたっても甘えん坊だわ」
マリュリーサは口づけの合間に文句を言った。
「仕方がない。いつまでも可愛いマリューが悪い。帰ってこの続きをしたい」
レイツェルトはますます深くマリュリーサを抱き込んだ。
「優しくするから」
「だめよ。お迎えのために来たんでしょう?」
「……」
「でも、そろそろフローレンスが起きちゃう。エクィが見ててくれるけど、私も本当は早く帰りたいのよ。あ! ほら!」
下の方から人の気配が近づく。
「レーイー! マリュー!」
アラベラが生きを乱しながら、坂道を登ってきた。
「あああ! やっと会えた!」
「アラベラ! エイメルも!」
二人の娘は抱き合って再会を喜び合う。
「……お久しぶりです。マリュリーサ……そしてレイツェルト」
あとからやってきたエイメルも、丁寧に頭を下げた。
「歓迎する」
「あなたからそう言われるのは、不思議な気がしますね」
エイメルもやっと笑顔を見せた。
「マリュー、二人目なの?」
「ええ、そう。今度はきっと男の子」
「まぁ。わかるのね! 巫女姫の力かしら?」
アラベラはそう言ってマリュリーサお腹に手を当てる。
「あら? でも本当にそんな気がするわ」
「現巫女姫の言葉は頼もしいわね。でも、あなた方もおめでとう。史上初の既婚の巫女姫となるのね」
「ええ。そう! 皆とても喜んでくれているわ。お父様にも見せたかった」
「亡くなられてもう、二年になるのかしら? よく頑張られたわ」
「最後まであなたに感謝していたわ、マリュリーサ」
「さぁ、村にいくぞ」
レイツェルトはアラベラから自分の妻を取り戻しながら言った。
「レイったら、相変わらずなのね」
「ふふふ……でも、幸せなの。こんなに幸せで申し訳ないくらい。ああ、村が見えてきたわ。私たちの村よ!」
緩やかな斜面の麓に美しくも小さな村が見えた。斜面は牧草地隊で、牛や羊の白い姿がぷかぷか浮かんでいた。
広場では子供達が追いかけっこをしている。広場の向こうに一際大きな建物がある。それは、レイツェルトやエイメルが人生に絶望していた、かつての『石の薔薇』だった。今では学校になっている。
村の更に先、北に広がるのは青い海と空だ。アラベラが嬉しそうに叫ぶ。
「まぁ綺麗な村ね! 花がいっぱい!」
「ええ。私たちの薔薇の島よ。ねぇレイ」
「ああそうだ……ここは俺たちの島だ」
陽はまさに中天にある。
若者達は未来へと続く道をゆっくりと進んでいった。
完
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よろしければ、ご感想ご意見、レビュー、ご評価などで、物語や作者を応援してくださると、大変嬉しいです。
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