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オールドミラクル
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子供が三人集まって 落穂拾いに出ていった
日が暮れ 子供は肉屋に言った
「僕らを泊めてくださいな」
「おはいり、おはいり、いい子だね。場所ならきちんとあるからね」
中へ子供が入るやすぐに
肉屋は子供を殺していった
小さな欠片に切り刻み
豚肉みたいに樽詰に!
七年たったその後に
ニコラス歩いて まず畑中を
やがて肉屋の戸を叩く
「どうか私を泊めておくれ」
「お入りください、ニコラス様。部屋ならあるし、何でもそろっておりますよ」
ニコラス 中に通されて さっそく頼む夕ご飯
「ハムなどいかが?ニコラス様」
「欲しくはないよ。まずいから」
「子牛の肉は、いかがです?」
「欲しくはないよ。私が本当に欲しいのは、七年前から漬けてある樽詰にした豚肉だ!」
これを聞いた肉屋は仰天 店の外へと逃げ出した
「肉屋よ肉屋よ、逃げるなさるな。悔い改めよ、主は許される!」
ニコラス 樽へと近寄って ダンと座った樽の上
「そこに寝ている子供たち。私の名前は聖ニコラス」
聖者が伸ばす指三つ 三人の子供は目をさます
最初の子が言う
「良く寝たなあ!」
二番目の子が言う
「僕だって!」
最後の子が言う
「僕、天国にいたんだよ」
(フランス民謡・『聖ニコラスの奇跡』より)
日が暮れ 子供は肉屋に言った
「僕らを泊めてくださいな」
「おはいり、おはいり、いい子だね。場所ならきちんとあるからね」
中へ子供が入るやすぐに
肉屋は子供を殺していった
小さな欠片に切り刻み
豚肉みたいに樽詰に!
七年たったその後に
ニコラス歩いて まず畑中を
やがて肉屋の戸を叩く
「どうか私を泊めておくれ」
「お入りください、ニコラス様。部屋ならあるし、何でもそろっておりますよ」
ニコラス 中に通されて さっそく頼む夕ご飯
「ハムなどいかが?ニコラス様」
「欲しくはないよ。まずいから」
「子牛の肉は、いかがです?」
「欲しくはないよ。私が本当に欲しいのは、七年前から漬けてある樽詰にした豚肉だ!」
これを聞いた肉屋は仰天 店の外へと逃げ出した
「肉屋よ肉屋よ、逃げるなさるな。悔い改めよ、主は許される!」
ニコラス 樽へと近寄って ダンと座った樽の上
「そこに寝ている子供たち。私の名前は聖ニコラス」
聖者が伸ばす指三つ 三人の子供は目をさます
最初の子が言う
「良く寝たなあ!」
二番目の子が言う
「僕だって!」
最後の子が言う
「僕、天国にいたんだよ」
(フランス民謡・『聖ニコラスの奇跡』より)
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