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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
164.今日の試験について報告
しおりを挟むその日の夕方ギルマスは試験が終わり執務室へ帰って来ていてそしてカミラが部屋に入ってきて話を始めお互いに試験の事について話し合った。
試験の結果はもう下に張り出しておきましたのでこれがその写しですとカミラがギルマスに紙を渡して今回の合格者は11名と話す。
ギルマスはその紙を見ながらカミラに試験の前にあったノアの事を話し出した。
あいつAランクパーティー相手でもまったく相手になって無かったしゴルドとの決闘は一方的も一方的で開始から一歩も動かずに倒しやがったからな。
魔法の腕はピカイチで剣の方でもゴルドの腕を1回切り落としていたからどちらをとっても一流だったと話した。
そのノアさんですがこれまでの実績、昨日の買い取りの魔物達でBランクの魔物が入っていましたのでAランクに推薦の話をしましてもしかしたらもっと高ランクを倒していてそれを証明できるなら即Aランクへ上げる事も可能だと話したところ収納からAランクのゴブリンキングを出されましたのでAランクに決定させて頂きました。
そしてSランク推薦の話をしてさらにSランクになれば強制依頼も無くなる話をしたのでSランクまで上げたいと言われましたが今日でランクBになったばかりでゴブリンキングでAランク確定までで限界だとノアさんに伝えました。
こちらも期間が短いので実績が十分だがSランクまで一気にあげるには厳しいと話しましたところノアさんは収納からSランクのジェノサイドオークを出されまして文句無しでSランクまで上げました。
そして国への報告がSランクからは必要だと伝えて倒した魔物の素材がいる事を伝えるとゴブリンキング丸ごととジェノサイドオークの肉以外全部をギルドに売って頂けました。
そして国に自由にやっていきたいから干渉してこない様にとギルドから伝える事となりました。
その際、王様にゴブリンキングの大剣を献上するからよろしくと言われ了承しました。
そしてその大剣を商業ギルドで鑑定したところSランク武器でした。
おそらく国の宝物庫に入るレベルの物でしたので他のギルドからの文句も出ないと思われますとカミラはギルマスに報告した。
あいつそんな気も使えるのか。
少し喧嘩っ早いし結局Aランク冒険者を2人も殺した奴だけど絡んだのは相手の方だしよ。
今回は完全に大地の足跡の奴らが悪かったしノアの奴が力不足ならルーシェの魔法で死んでたからな。
背後からウインドスラッシュで俺が声を掛けてなかったらどうなってたかなと話した。
決闘も相手から言われて了承した形だし話しているとノアってやつかなりの常識人じゃないか?前の騒ぎも本当に絡まれただけでなんかこっちが勝手に問題児扱いしてるだけなのかもなとギルマスはカミラに話す。
カミラは多分声が掛かってなくても対処していたと思いますよ。
ソロで魔の森でジェノサイドオークとゴブリンキング同時に持って帰ってくる方ですよ。
正直言ってSSランクと言われても私は納得しますよ。
話を聞けば聞くほど実力が計り知れないとしか分からないのですから。
そしてそれは私も思った事ですが2次試験の時言葉遣いは丁寧だし訓練所であった事をまとまった形で情報をこちらに伝えてくれる。
頭も相当良いとすぐに感じさせられましたからこれからが楽しみですねとカミラが言った。
そうだな、なるべく騒ぎを起こさないで欲しいなと話して今日1日のBランク試験の業務は終了した。
だがギルマスはこれから王都のギルド本部へ手紙を書いてノアの事を連絡しなければならないのでまだギルドからは帰られないのだった。
ギルマスになって1番嫌な仕事が重要な連絡などはギルドマスターが責任を持って当たらなければならない事で必死に手紙を書いている時カミラはすでにギルドから姿は無かった。
今回の合格者は11名にプラス例外1名で12人がBランクになってくれたのは今回が豊作過ぎるな。
緑の冒険者の3人も全員揃って合格したしあいつらパーティーとしてもAランクにしておいたからこれからギルドの顔になって貰わないとな。
あいつらは冒険者では珍しく気性も荒くないし下積みが長かった分知識は豊富で良い先輩として下を育てていってくれたら良いんだけどなとギルマスは考えていた。
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