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2章 人の世界へ『辺境の町ラムダ』
218.勝ち取った者達
しおりを挟むそしてナツキはシュンヤとマサルとマコの3人に柔道部にはいらないかもだけどとアイテムボックスからバットと臭い防具を1セット取り出した。
3人はいやいや、勿論使わせてもらうと人型だけじゃ無い事は話を聞いて分かっているのでバットは3人とも受け取りキャッチャー防具は足の部分をシュンヤが受け取り腹の部分をマサルにそしてヘルメットと面はマコが受け取りアイテムボックスへと入れた。
チュートリアル討伐者は全員アイテムボックスのスキルを貰えたらしくこれだけでも命を掛けた甲斐があったよなと全員がその言葉に賛同した。
そしてそんな事をしていると頭の中で声がしてそれは魔物を倒した時と同じ声だった。
チュートリアル10体目の討伐を確認。これでチュートリアルを終了します。これはこの度、界渡りした学校にいた全員への報告になります、ここは全く同じ地球ですがパラレルワールドと言えば分かりやすいと思いますが違う世界です。あなた方がいた前の世界の神との取り決めで今回あなた方の転移が決まりました。そして帰る事は出来ません、そしてこの世界は前の世界の様に神の介入は一切ありませんので台風や地震、津波などはないですが剣と魔法の世界になります。前の世界では爆発で学校ごと無くなった事になってますので。
そして何をしろなどの使命などもございません、好きに自由に生きて貰えればと思います。では。
一瞬でまた脳に焼き書かれた様に情報が入りナツキは前の世界の神からの伝言で聞いていたので落ち着いていたが4人は違った様でマジかーでもチュートリアルでスキルを貰ってるのは10人だけって事になるからかなり良かったぞとナツキが言うと確かに他の奴らは元々のスキル一個って考えるとこの先キツイなと感じ心底良かったと4人は思った。
シュンヤはじゃあ俺らは柔道部の奴らと集まってこれからの事について考えると言って3人は離れて行ったのでナツキはリョウタにこれからどうする?学校で籠城するか俺らはスキル取ってるしこのままずっと学校にいても食料とかも無くなるからやっぱりランニングバードは回収しとこかなと話した。
リョウタもそれには賛同し取り敢えず野球部の奴らと合流する前に今から行くかと正門まで戻る事にした。
校舎の中は所々魔物と争った後があり窓ガラスは割れていたりと校舎内でも何人はやられてしまった様で悲しみに暮れる者や戦った者、様々な様子であった。
正門をジャンプで飛び越えて2人はランニングバードを回収しナツキは学校の中は多分いつか崩壊すると思うとリョウタに告げ幸い2人ならこのランニングバードの肉で当分凌げるし今日の飯はあっても明日の飯、明後日の飯まではなんとか出来るかも知れないけどそれ以降はと考えるとランニングバードの肉も学校のみんなで分けたら一口も行き渡らないかも知れないよな?俺は学校から出てこの山の森を1人でも降りるつもりだと言った。
リョウタは、んーーと迷い悪いけど俺は学校でなんとかしたいと思ってるとナツキに話し学校の奴らとなんとか頑張ってみるさと告げナツキとはここでお別れする事になった。
ナツキはそれを聞いて分かった、まあ外に出る方が危険なのは分かってるからリョウタの判断に任せるよ。
また帰って来るかも知れないし皆が外に出るかも知れないしな、また会える様に頑張るよと言って握手した。
そして自転車の鍵がかかって無い物を何個か拝借しアイテムボックスに入れておき何かに使えるかも知れないからなと笑うとリョウタは俺は見てない見てないと笑っていた。
そしてじゃあ行くわ!と言って拳を合わせナツキは学校から離れて森の中へと入っていき姿を消した。
行ったか、ナツキは自由人だから集団行動は苦手だったし何より人の為に動くのが嫌いだったもんな。
それにこの状況なら確実に上手くやらないと使われるだけだからナツキは離れて正解だったかもなと感じていた。
リョウタは正門に戻りグラウンドでナツキは回収していなかったネットを正門の前に並べて重ね門よりも高い壁を作りそして裏側の坂の所に行き坂の下にネットを何枚も並べてもし魔物が来ても簡単には入れない様にしておき坂を上り途中で校舎へと続く道があるのでそこもネットを置いておき外側から簡単に入れない様にしておいた。
人間なら簡単に入れるが魔物なら確実に上手く入れないと考えての行動でこれは後に大きな成果をあげる事になった。
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