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第1章 クラス転移で
第1話 いじめられっ子
しおりを挟む俺は桐崎零人高校2年生。
俗に言ういじめられっ子だ。
俺が登校すると、
「おい桐崎ぃ、ジュース奢れよぉ~」
と、このイジメの中心人物、大神岳斗がおごらせようとして来る。コイツは親が金持ちだからと言う理由で、威張っているクズだ。
「桐崎くん。僕のもお願い出来るかなぁ。」
コイツは結城勇人サッカー部のエースで、女子層からの人気が厚いクズだ。コイツのいじめは、ねちっこく、陰湿だ。俺のロッカーにゴミを入れたり、机に油性でラクガキしたり、そういうゴミ。
他にもモブ達が当たり前のように俺をいじめる。
先生すらだ。
あーあコイツら死なねぇかなぁ。
なんておもっていると、教室の床に魔法陣のようなものが出来る。
「は?んだコレ。」
大神がイラつき始める。
「「キャー!!」」
ゴミのような雌達が騒ぎ始める。
ウッザ死ねよ。薄汚ねぇビッチ共が。
「大丈夫だよ皆。落ち着いて。」
結城がいう。いい子振りやがって、ヘドがでる。
キュイイイイイイイイイイイイン
と、音がして、
目を開けると、豪華な建物だった。城?何だココ。
「始めまして勇者様がた。私は王のアエストロ56世だ」
ココは異世界のようだ。
廊下を歩いて会議室へ案内される。
「す、スッゲェ~」
大神が、馬鹿みたいなこえを出す。
「本当だよすごいねここ。」
結城が言う。
「到着致しました。」
「改めまして。私がこのアエストロ王国国王アエストロ56世だ。」
それに続き、美人の見た目16歳ぐらいの女の子が、
「わたくしがイリーシャ・アエストロです。」
「初めまして。僕は結城勇人と申します。」
「うむ、自己紹介ありがとう。早速で申し訳ないのだが
ステータスと唱えてみてくれないか?」
「「「ステータス」」」
皆、続々と唱え始める。
「よし、では、職業の項目を見てくれ。」
「僕は勇者です!」結城が言う 「私聖女?」 結城の彼女
美咲が言う。 「俺は強戦士?」大神が言う。
そんな中俺の職業は、
学生だった。
しばらくして、王からこの世界について説明があった。
まず、この世界から元の世界には戻れないという事。
そして、魔王を倒して欲しいという事。
それからこの世界には魔法があると言う事。
魔法が使えるかは職業に依存する。
魔法使い、賢者あたりは当たり前のように使える。
ついでに勇者と聖女も使える。
それぞれ職業には強みがあるそうだ。
最低職を除いて。
そして、俺の最低職「学生」は、転職出来るだけ。
それも、かなり制限がついている。
まず、転職は、神樹の塔と呼ばれるこの世界最大の
ダンジョンの最上階でしか出来ない。
転職先は神が決める。
学生の職業はレベルが上がらない。
何だこのゴミみたいな職業。マジでいらねぇ。
俺、神と運命に嫌われてんなぁ。
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