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おばあさん
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「さて、加入も決まって、冒険者ギルドへの報告もあるが、先ずは君の部屋と紹介をしなくてはね。夕食までは時間もある事だし、君が今使っている宿に置いてる荷物を持ってくるといい。部屋は、用意しておこう」
ということで、リンは宿に荷物を取りに戻るのだ。
「まあ、量は気にしなくてもいいけどな」
むしろ宿に置いているのは探索に持っていく必要性がないものばかりで、しかも量も少ない。
「急いで行って、帰れば万事解決だな」
エンブレムもアイテム収納空間に保管して、リンは宿に向かった。
宿で荷物を纏め、宿屋の店主に断りをいれる。
「こんにちは」
「あら、こんにちは。今日も延長のお願いかしら?」
「いえ、所属するギルドが決まったのでそちらに移ろうかと思いますので、今日いっぱいで契約の取り消しをお願いしに来ました」
「あら、そう。よかったわね」
店主のおばあさんは人のいいおばあさんで、リンにも親切にしてくれた正真正銘いい人だ。
「ま、ギルドなんていざこざがあるものよ。辛くなったら、いつでも帰ってきてね」
「はい。ありがとうございます」
最後までリンの心配をしてくれるおばあさんにお礼を言って、リンは【黄昏の絆】の本拠地に向かって歩く。
まだ正確に場所を覚えたわけではなかったが、脳内マップによってリンは迷うことなくギルドホームにたどり着くことができた。
「ん?お前は………」
ホームに着くと、当然だが門番は警戒する。総勢20名にも及ぶ【黄昏の絆】だが、加入したばかりのリンのことを知っている門番はいなかった。
「誰だ?誰かに用があるのか?」
ギルドメンバーの一人であるマロンの狂信者がいる関係上、門番は全力警戒をしているが
「さっきギルドに加入させてもらったリン・メイルトだ。これが証拠な」
リンは証拠品としてエンブレムが彫られたコインを提示する。門番も確認して本物だと判断したのでリンはきちんと中に入ることができた。
ホームの扉を開けて中に入ると
「あ、リン」
マロンが玄関の広間にいた。
「お、マロン。どうした?」
「ううん。無事にギルドに入れてよかったって………」
心底安堵している様子のマロンを見ると、リンは心配かけてしまったなと少し反省する。
「そういえば、リンが来たら荷物、団長室に置いて食堂に来て、だって」
「わかった。ところで、食堂までの案内、お願いできるか?」
まだホームの構造を全然理解していないリンはマロンにそうお願いして
「もちろん」
どこかやる気満々のマロンは快く承諾してくれた。
ということで、リンは宿に荷物を取りに戻るのだ。
「まあ、量は気にしなくてもいいけどな」
むしろ宿に置いているのは探索に持っていく必要性がないものばかりで、しかも量も少ない。
「急いで行って、帰れば万事解決だな」
エンブレムもアイテム収納空間に保管して、リンは宿に向かった。
宿で荷物を纏め、宿屋の店主に断りをいれる。
「こんにちは」
「あら、こんにちは。今日も延長のお願いかしら?」
「いえ、所属するギルドが決まったのでそちらに移ろうかと思いますので、今日いっぱいで契約の取り消しをお願いしに来ました」
「あら、そう。よかったわね」
店主のおばあさんは人のいいおばあさんで、リンにも親切にしてくれた正真正銘いい人だ。
「ま、ギルドなんていざこざがあるものよ。辛くなったら、いつでも帰ってきてね」
「はい。ありがとうございます」
最後までリンの心配をしてくれるおばあさんにお礼を言って、リンは【黄昏の絆】の本拠地に向かって歩く。
まだ正確に場所を覚えたわけではなかったが、脳内マップによってリンは迷うことなくギルドホームにたどり着くことができた。
「ん?お前は………」
ホームに着くと、当然だが門番は警戒する。総勢20名にも及ぶ【黄昏の絆】だが、加入したばかりのリンのことを知っている門番はいなかった。
「誰だ?誰かに用があるのか?」
ギルドメンバーの一人であるマロンの狂信者がいる関係上、門番は全力警戒をしているが
「さっきギルドに加入させてもらったリン・メイルトだ。これが証拠な」
リンは証拠品としてエンブレムが彫られたコインを提示する。門番も確認して本物だと判断したのでリンはきちんと中に入ることができた。
ホームの扉を開けて中に入ると
「あ、リン」
マロンが玄関の広間にいた。
「お、マロン。どうした?」
「ううん。無事にギルドに入れてよかったって………」
心底安堵している様子のマロンを見ると、リンは心配かけてしまったなと少し反省する。
「そういえば、リンが来たら荷物、団長室に置いて食堂に来て、だって」
「わかった。ところで、食堂までの案内、お願いできるか?」
まだホームの構造を全然理解していないリンはマロンにそうお願いして
「もちろん」
どこかやる気満々のマロンは快く承諾してくれた。
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