7 / 17
有能なドロップアイテムその2
しおりを挟む
「あれは……マッスルボア、だったっけ?」
独り言を言う俺の目線の先には牛よりふた周りほど大きいであろう魔物がいた。噂ではその肉は美味いらしいが、ダンジョンから現れた魔物はどれも倒すと光の粒になってしまうって話だ。なんでだろ?マッスルボアは元々この地域に生息していた魔物だが、ダンジョンから出てきた魔物は外で繁殖した魔物とはそもそも違うものらしい。見た目には変わりが無いため、倒すまでダンジョン産かどうかは分からない訳だ。といった訳で、いくらお腹が空いているとは言えこのマッスルボアは食べる事が出来ない。そもそも料理をする事だって出来ないしね。
「結構強そうだけど……1匹だから何とかなるかな?」
相手が1匹だけって言うのもあるが、自分がちょっと成長した実感もあるし。なんか勝てそうな気がするんだよな。
「よし、やるか。あっちはまだ気が付いていないみたいだけど、ここは正々堂々」
忍び寄って不意打ちという選択もあったけど、俺はゆっくりとマッスルボアに歩み寄る。
「モォ?」
マヌケな声を出してマッスルボアがこちらを向く。そして俺を認識した途端、敵意剥き出しで地面を蹴り始めた。
「やる気だなぁ~!じゃあこっちから行くぞ!」
俺はマッスルボアよりも先に相手に向かって駆け出す。予想外の行動にマッスルボアは得意の突進を繰り出すタイミングを逃し受け身の体勢を取る。俺は勢いを殺さず、マッスルボアの右横を走り抜けながら剣を横なぎに思いっきり振り抜く。
ガキンッ!という音とともに剣とマッスルボアの角がぶつかる。激しい音がしたが両者は折れる事も無い。剣を持つ俺の両手は痺れ、マッスルボアの頭は激しく揺れる。ダメージが大きかったのはマッスルボア。たまらず足がよろめく。背後に回った俺はその隙を逃さず体を時計回りに回転し、右手1本で左上から右下へ、マッスルボアの後頭部目掛けて剣を振り下ろす。振り下ろした剣はその刃こぼれとマッスルボアの厚い表皮のせいで僅かに血が流れる程度の傷しか与えられない。しかし叩きつけた衝撃は確実に脳に届き、マッスルボアの体は大きくふらつく。
「おおおーし!!!」
そこから頭めがけてラッシュを叩き込む。たまらず両前足から崩れ地面に突っ伏す。
「行けぇ!」
がら空きになった額めがけて両手で渾身の一撃を叩き込む。マッスルボアの頭が縦にバウンドする様に振れ、そのまま横になり静かに地面に倒れる。一瞬の間を開けてマッスルボアの体は光の粒になり、その光が俺の体へと吸い込まれて行った。
「よおぉーし!やったぁ!」
やっぱり強くなってる俺!
「いいぞいいぞぉ~!」
気分はかなりルンルン。足取りも軽くダンジョンの奥へと進む。
「お!はっけーん!」
少し先に俺が探していた物がある事を半透明な枠が教えてくれる。そう、モンスター部屋のトラップだ。
俺はそのトラップ目掛けて軽くジャンプする。
「いよっし!行くぞぁー!」
床は光を放った後、例に漏れず下へと滑り落ちる通路になった。そしてしばらく滑り落ちた後、毎度の事ながらしたたかに尻もちをつく。
「いたた……。さてさて……今回は何が出てくるのかな……」
薄明かりに目を凝らすと何やら大きな影が。そして地面を何度も蹴る音がする。
「あぁー、あれか?その階層にいる魔物が出てくる仕様なのかな?」
独り言を言い終わるや否や、マッスルボアが突進して来た。
その後も何度となくモンスター部屋へと落ち、大量の魔物との戦いを堪能した。てかダンジョンって、その階層毎に必ずモンスター部屋のトラップがあるもんなのか?下へと降りる度にモンスター部屋のトラップを見つける事が出来た。そんなこんなでもう地下10階、10個目のトラップだ。
「やっぱりこいつか。そりゃあトラップに落ちる前にもたくさん出くわしたからな」
目の前には大蛇、それも人間をまるっとひと飲み出来るほどの大きさの奴が何匹もウネウネしてる。こいつらやりにくいんだよなぁー。しかも噛まれると具合悪くなるし。でも勝てない相手では無い。
そして体感で数日過ぎた辺りでやっとボスが現れた。
「やっぱり最初は時間かかるなぁ~。とりあえずこのマッドスネークとか言うボスを倒さなきゃな」
そしてそのマッドスネークと戦い続ける事数日、ついに倒した。するとまた何かがドロップした。
「おや?今度は何だ?」
その床に落ちていたアイテムを拾う。それは黒い色をした細い指輪だった。
『罠師の咎指』
手に取った指輪の名前だ。説明文を読む。
『トラップのレベルを1つ上げる』
レベル?1つ上げる?んー、て事はトラップが1段階すごい物になるのか?それとも酷い物になるのか?
「分からん。とにかく使ってみればいいか」
でももう少しこのモンスター部屋を堪能してからだな。
て事で10階のモンスター部屋を5周堪能した所で階段を上りモンスター部屋を出た。で、11階へ下りてすぐにまたしてもモンスター部屋のトラップを見つけた。
「よし、あれを試してみよう」
そう、罠師の咎指を試す時が来た。とは言えどうやって使うんだこれ?
とりあえず左手の人差し指にはめていた罠師の咎指。トラップの近くへ来ると僅かに光を放つ。
「お?なんか光ったな?」
良く分からないんで罠師の咎指をはめた左手でトラップに触れてみる。するとさらにもう1つ半透明の枠が浮かび上がる。
『トラップレベルを1上げます』
さらにもう1つ半透明の枠が出てくる。
『モンスター部屋が転移トラップへとレベルアップしました』
え?
「あれ?」
眩しい。急に眩しい。薄暗いダンジョンの中だった視界が急に眩しいぐらい明るくなる。てか触れていたはずの石造りの床が無い。俺の左手の下には砂。少し熱いぐらいに熱を帯びたサラサラの砂があった。その違和感に思わず顔を上げる。すると視界に広がったのは何も無い平地。いや、これは砂漠というやつなのでは?辺りをぐるっと1周見回してみるが、ダンジョンの壁どころか遮る物の1つも見つけられない。
「まじかよ……転移ってこう言う事?」
一体どこへ飛ばされたんだろう?ダンジョンの外?それともこれ、ダンジョンのさらに下の階なのか?
「困ったな……これはどこへ向かったら……ん?」
困り果ててキョロキョロしていたら、ずっと向こうに何やら建物っぽい物が見えた。
「とりあえずあそこに向かってみるか」
その建物を目指して歩き出す。しかし暑いな。
見えた建物には30分ぐらい歩いてたどり着いた。そこまで遠くなくて助かったよ。
「やっぱりここ、ダンジョンだ」
その小さな建物は砂と同じ色のレンガの様な物で作られた小屋で、その中には下へと続く階段があった。俺は躊躇無くその階段を下りる。
下りた先はまたしても砂漠。だが今度は建物がたくさんあった。雰囲気としては人が住まなくなった廃墟の様だ。振り返り下りてきた階段を見てみると何とも不思議な光景だった。
「なんだあれ?建物の屋根の上には何も無いぞ?」
確かに階段を下りてこの建物まで来たはずだ。てことは下りてきた階段が上の階までつながっていないとおかしい。でも建物には屋根があり、その上には何も無い。もう一度中へ入って階段を下から覗き込む。
「やっぱり上までずっとつながってるよなぁ?」
まぁダンジョンって不思議な場所だって事だ。深く考えないでおこう。
気を取り直して俺は階段のある建物を出て廃墟を周る。実際に見た事は無いが、話に聞いた砂漠はこんな感じだと思うし、そこに暮らす人々の生活もこういう感じなんじゃないかと想像した通りの物だ。とは言え全く人の気配を感じない。それどころか人が生活していた痕跡の様な物は見当たらない。なんて言うか、人が暮らす街を真似て再現しただけの様に感じられる。
しばらくその虚しいだけの街並みを歩いていると、建物の影から人影が飛び出して来た。それは確かに人の形をしていて、右手には湾曲した剣を、左手には丸い鉄製の盾を持っていた。だがそれが人では無いのを証明するかの様に肌は緑で厚い鱗の様な物で覆われ、顔は口が長く前へ突出しており鋭い牙が見える。そして威嚇する様に開けられた口の中には細く長い舌が。
「リザードマン!?」
俺の声に呼応するかの様に半透明な枠が現れたがその中の文字を読んでる余裕は無い。俺は腰のベルトに無造作に刺していたボロボロの剣を抜き両手で構える。向かってくるリザードマンは3匹、いや3人?どっちでもいいか。
先頭を走るリザードマンが俺の間合いに入り剣を振り下ろす。俺はそれを横へ飛び躱す。
「……っと!?」
余裕を持って躱せると思っていたが、地面を蹴る力が思うように体に乗らずスピードが出ない。
「砂か……!」
足場の悪い場所での戦いがこんなに勝手が違うとは思わなかった。これは中々苦戦させられそうだ。
独り言を言う俺の目線の先には牛よりふた周りほど大きいであろう魔物がいた。噂ではその肉は美味いらしいが、ダンジョンから現れた魔物はどれも倒すと光の粒になってしまうって話だ。なんでだろ?マッスルボアは元々この地域に生息していた魔物だが、ダンジョンから出てきた魔物は外で繁殖した魔物とはそもそも違うものらしい。見た目には変わりが無いため、倒すまでダンジョン産かどうかは分からない訳だ。といった訳で、いくらお腹が空いているとは言えこのマッスルボアは食べる事が出来ない。そもそも料理をする事だって出来ないしね。
「結構強そうだけど……1匹だから何とかなるかな?」
相手が1匹だけって言うのもあるが、自分がちょっと成長した実感もあるし。なんか勝てそうな気がするんだよな。
「よし、やるか。あっちはまだ気が付いていないみたいだけど、ここは正々堂々」
忍び寄って不意打ちという選択もあったけど、俺はゆっくりとマッスルボアに歩み寄る。
「モォ?」
マヌケな声を出してマッスルボアがこちらを向く。そして俺を認識した途端、敵意剥き出しで地面を蹴り始めた。
「やる気だなぁ~!じゃあこっちから行くぞ!」
俺はマッスルボアよりも先に相手に向かって駆け出す。予想外の行動にマッスルボアは得意の突進を繰り出すタイミングを逃し受け身の体勢を取る。俺は勢いを殺さず、マッスルボアの右横を走り抜けながら剣を横なぎに思いっきり振り抜く。
ガキンッ!という音とともに剣とマッスルボアの角がぶつかる。激しい音がしたが両者は折れる事も無い。剣を持つ俺の両手は痺れ、マッスルボアの頭は激しく揺れる。ダメージが大きかったのはマッスルボア。たまらず足がよろめく。背後に回った俺はその隙を逃さず体を時計回りに回転し、右手1本で左上から右下へ、マッスルボアの後頭部目掛けて剣を振り下ろす。振り下ろした剣はその刃こぼれとマッスルボアの厚い表皮のせいで僅かに血が流れる程度の傷しか与えられない。しかし叩きつけた衝撃は確実に脳に届き、マッスルボアの体は大きくふらつく。
「おおおーし!!!」
そこから頭めがけてラッシュを叩き込む。たまらず両前足から崩れ地面に突っ伏す。
「行けぇ!」
がら空きになった額めがけて両手で渾身の一撃を叩き込む。マッスルボアの頭が縦にバウンドする様に振れ、そのまま横になり静かに地面に倒れる。一瞬の間を開けてマッスルボアの体は光の粒になり、その光が俺の体へと吸い込まれて行った。
「よおぉーし!やったぁ!」
やっぱり強くなってる俺!
「いいぞいいぞぉ~!」
気分はかなりルンルン。足取りも軽くダンジョンの奥へと進む。
「お!はっけーん!」
少し先に俺が探していた物がある事を半透明な枠が教えてくれる。そう、モンスター部屋のトラップだ。
俺はそのトラップ目掛けて軽くジャンプする。
「いよっし!行くぞぁー!」
床は光を放った後、例に漏れず下へと滑り落ちる通路になった。そしてしばらく滑り落ちた後、毎度の事ながらしたたかに尻もちをつく。
「いたた……。さてさて……今回は何が出てくるのかな……」
薄明かりに目を凝らすと何やら大きな影が。そして地面を何度も蹴る音がする。
「あぁー、あれか?その階層にいる魔物が出てくる仕様なのかな?」
独り言を言い終わるや否や、マッスルボアが突進して来た。
その後も何度となくモンスター部屋へと落ち、大量の魔物との戦いを堪能した。てかダンジョンって、その階層毎に必ずモンスター部屋のトラップがあるもんなのか?下へと降りる度にモンスター部屋のトラップを見つける事が出来た。そんなこんなでもう地下10階、10個目のトラップだ。
「やっぱりこいつか。そりゃあトラップに落ちる前にもたくさん出くわしたからな」
目の前には大蛇、それも人間をまるっとひと飲み出来るほどの大きさの奴が何匹もウネウネしてる。こいつらやりにくいんだよなぁー。しかも噛まれると具合悪くなるし。でも勝てない相手では無い。
そして体感で数日過ぎた辺りでやっとボスが現れた。
「やっぱり最初は時間かかるなぁ~。とりあえずこのマッドスネークとか言うボスを倒さなきゃな」
そしてそのマッドスネークと戦い続ける事数日、ついに倒した。するとまた何かがドロップした。
「おや?今度は何だ?」
その床に落ちていたアイテムを拾う。それは黒い色をした細い指輪だった。
『罠師の咎指』
手に取った指輪の名前だ。説明文を読む。
『トラップのレベルを1つ上げる』
レベル?1つ上げる?んー、て事はトラップが1段階すごい物になるのか?それとも酷い物になるのか?
「分からん。とにかく使ってみればいいか」
でももう少しこのモンスター部屋を堪能してからだな。
て事で10階のモンスター部屋を5周堪能した所で階段を上りモンスター部屋を出た。で、11階へ下りてすぐにまたしてもモンスター部屋のトラップを見つけた。
「よし、あれを試してみよう」
そう、罠師の咎指を試す時が来た。とは言えどうやって使うんだこれ?
とりあえず左手の人差し指にはめていた罠師の咎指。トラップの近くへ来ると僅かに光を放つ。
「お?なんか光ったな?」
良く分からないんで罠師の咎指をはめた左手でトラップに触れてみる。するとさらにもう1つ半透明の枠が浮かび上がる。
『トラップレベルを1上げます』
さらにもう1つ半透明の枠が出てくる。
『モンスター部屋が転移トラップへとレベルアップしました』
え?
「あれ?」
眩しい。急に眩しい。薄暗いダンジョンの中だった視界が急に眩しいぐらい明るくなる。てか触れていたはずの石造りの床が無い。俺の左手の下には砂。少し熱いぐらいに熱を帯びたサラサラの砂があった。その違和感に思わず顔を上げる。すると視界に広がったのは何も無い平地。いや、これは砂漠というやつなのでは?辺りをぐるっと1周見回してみるが、ダンジョンの壁どころか遮る物の1つも見つけられない。
「まじかよ……転移ってこう言う事?」
一体どこへ飛ばされたんだろう?ダンジョンの外?それともこれ、ダンジョンのさらに下の階なのか?
「困ったな……これはどこへ向かったら……ん?」
困り果ててキョロキョロしていたら、ずっと向こうに何やら建物っぽい物が見えた。
「とりあえずあそこに向かってみるか」
その建物を目指して歩き出す。しかし暑いな。
見えた建物には30分ぐらい歩いてたどり着いた。そこまで遠くなくて助かったよ。
「やっぱりここ、ダンジョンだ」
その小さな建物は砂と同じ色のレンガの様な物で作られた小屋で、その中には下へと続く階段があった。俺は躊躇無くその階段を下りる。
下りた先はまたしても砂漠。だが今度は建物がたくさんあった。雰囲気としては人が住まなくなった廃墟の様だ。振り返り下りてきた階段を見てみると何とも不思議な光景だった。
「なんだあれ?建物の屋根の上には何も無いぞ?」
確かに階段を下りてこの建物まで来たはずだ。てことは下りてきた階段が上の階までつながっていないとおかしい。でも建物には屋根があり、その上には何も無い。もう一度中へ入って階段を下から覗き込む。
「やっぱり上までずっとつながってるよなぁ?」
まぁダンジョンって不思議な場所だって事だ。深く考えないでおこう。
気を取り直して俺は階段のある建物を出て廃墟を周る。実際に見た事は無いが、話に聞いた砂漠はこんな感じだと思うし、そこに暮らす人々の生活もこういう感じなんじゃないかと想像した通りの物だ。とは言え全く人の気配を感じない。それどころか人が生活していた痕跡の様な物は見当たらない。なんて言うか、人が暮らす街を真似て再現しただけの様に感じられる。
しばらくその虚しいだけの街並みを歩いていると、建物の影から人影が飛び出して来た。それは確かに人の形をしていて、右手には湾曲した剣を、左手には丸い鉄製の盾を持っていた。だがそれが人では無いのを証明するかの様に肌は緑で厚い鱗の様な物で覆われ、顔は口が長く前へ突出しており鋭い牙が見える。そして威嚇する様に開けられた口の中には細く長い舌が。
「リザードマン!?」
俺の声に呼応するかの様に半透明な枠が現れたがその中の文字を読んでる余裕は無い。俺は腰のベルトに無造作に刺していたボロボロの剣を抜き両手で構える。向かってくるリザードマンは3匹、いや3人?どっちでもいいか。
先頭を走るリザードマンが俺の間合いに入り剣を振り下ろす。俺はそれを横へ飛び躱す。
「……っと!?」
余裕を持って躱せると思っていたが、地面を蹴る力が思うように体に乗らずスピードが出ない。
「砂か……!」
足場の悪い場所での戦いがこんなに勝手が違うとは思わなかった。これは中々苦戦させられそうだ。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる