14 / 17
転移、落下
しおりを挟む
「やったぁ……」
やっとの思いでトガを倒した俺はヘナヘナとその場に座り込んだ。そして倒したトガが姿を変えたマソが1点に集束し激しく光を放つ。それは今まで見た事も無い光だ。トガと同じく緑色の光を放つマソは、今まで見てきた中でも圧倒的に強い光を放っている。そしてそれが俺の中へとなだれ込んで来た。
「いやしかし……どんだけの量のマソなんだよ。確かにとんでもない強さだったけど」
俺の中へと入ったトガのマソは、内側から爆発するんじゃないかと思うほどの量だった。マソの量はその魔物の強さに比例する、というのは理解していたけど、これはまた異質な感覚だ。明らかに他の魔物とは違う、特別な感覚がある。うまく言えないんだけど。兎にも角にも、これでなんとかトガを倒す事が出来た。
「ん?ありゃなんだ?まさかドロップアイテムまでいただけるのか?」
俺は立ち上がり、トガがいた場所に落ちている物に歩み寄る。
「これは……剣……か?」
床に落ちていたのは鞘に収められた一振の剣。長さはおおよそ1メートル弱って所か。剣身の幅から見てもブロードソードか?鞘の作りは簡素で装飾も無い。黒地に緑色の蛍光色の線がいく本も走り幾何学模様を描いている。それはトガの姿を彷彿とさせる。不思議な事に名前を示すウィンドウが出てこない。
「んー、とりあえずもらっておこう」
俺は剣を拾い上げる。
『呪:サクカギリナキ:所有者を登録しました』
「なんだ!?なになに!?」
急に頭に直接声が響いた。意味は分からない。同時に手にしている剣にも同じ内容の書かれたウィンドウが現れた。呪?なんかやばそうだろ。サクカギリナキ、ってのがこの剣の名前なのか?所有者を登録って?
「んまぁ……とりあえず抜いてみるか」
俺は右手で柄を握り力を込める。
ドクン
「なんだ……?」
手にしているサクカギリナキと俺の体が同時に震える。それはまるで1つの心臓を共有しているかの様な感覚だった。そして体から何かが吸い取られて行くのを感じる。俺は構わず剣を引き抜くと、それは剣先から手元に向かって鋭い無数の刃が、いや鱗が生えているかの様だ。形はやや幅広の剣身に見える。それがこれを剣である事を物語っている様だが、それ以上に何かに似ている。そう、まるでトガの尻尾の様だ。トガの尻尾の様に先端から逆向きに生える鱗が剣の刃には見えず、どちらかと言うと銛の先端だけが連なっている様だ。その剣身は鞘同様、黒地に緑の光の線が走る独特な物だ。こんな剣、見た事無いぞ?
「でも何が呪いなんだ?」
呪いって言うぐらいだから、何かしらやばい事が起こるんじゃないのか?俺は試しにサクカギリナキを振ってみる。すると若干鱗が立ち鋭さが増した気がする。
「あぁー、これはあれだな、俺のEPを吸い取ってるんだな?」
なるほど、力を振るう代わりにEPを吸い取るのか。じゃあさっきのトガが弱って行ったのもこのためか。
「でも俺、無限元気のおかげでEP無限にあるんだよなあー」
てことは俺にとっては呪いでも何でも無いのでは?こりゃラッキー!もしトガの様にEPを吸い取る事によって再生するんだとしたら、俺にとっては壊れない剣を手に入れたって事じゃないか?
「いやいや、これはいい物をいただいたな!めっちゃ俺向きの武器じゃないか!」
ホクホクの俺はしばらくサクカギリナキを意味も無く振り回してみる。すると急に足元が激しく揺れた。
「なんだ!?地震か!?」
俺は急いで剣を鞘に収め足を踏ん張る。激しい揺れは収まることも無く揺れ続ける。すると辺り一面、床や壁、天井に緑色の光の線が大量に走り、それが断面となり陥没したり隆起したり、分離したりと激しく姿を変えている。それは破壊や崩壊では無く、まるで組み換えられている様だ。
「な、なんだ!?どうなってるんだ!?ちょっ!!!」
遂には俺が立っている場所も姿を変え、宙に舞う。
「おわっ!わわわわっ!」
落ちる!?いや違う!この感覚は!
「て、転移するのか!?」
落下しながら見上げた天井が、視界の外から広がってきた暗闇で見えなくなる。その暗闇が収束して行き、遂には全てが暗転した瞬間、瞬く間に視界の全てが青空と太陽の光で溢れた。
「うわっ!なんだ!?」
頬に冷ややかな空気が触れる。そうか、ここはダンジョンの外か。完全に転移したんだな。目の前には青空が広がっている。そして全身に感じる浮遊感。てことは……。
「落ちてるって事かあぁぁぁー!?」
やばい!とりあえず今落ちて行っている!どこから!?てかここどこ!?そんな事よりどれぐらいの高さから落ちてるんだ!?
「おわあぁぁあー!!!」
俺は空中でバタバタして何とか体の向きを少し変える事が出来た。すると何とか視界の隅に地面を捉えられた。しかしその地面はもう目の前。
「どわあああああー!!!」
俺は激しい音と共に地面に叩きつけられた、と思ったが、何だか感触は硬い地面じゃない。
「な、なんだ!?こいつ!?お、落ちてきた!?」
「え!?なになに!?人間か!?」
「いってててて……、何だよもう……」
あれ?落ちて来た俺の下に何かあるぞ?何だこれ?
「あ、なんか魔物がいるぞ?」
座り込む俺の下には大きな魔物がいて目を回している。俺がこいつの頭の上に落ちて来たからか?そりゃ申し訳ない事したな。
「ん?」
なんか視線を感じる。顔を上げるとそこには武器を構えた人が数人、みんな驚いた顔でこちらを見ている。俺の後ろに何かいるのか?そう思って振り返ってみると、俺の後ろには大きな虎の様な魔物が数匹。あれはグランドサーベルタイガーだな。あいつ中々に強いんだよなぁ~。ってグランドサーベルタイガーもなんか警戒した顔でこっち見てるぞ?
「あ」
俺のケツの下のモフモフもグランドサーベルタイガーなのか。どうりで落ちてきたのに痛くも何とも無かった訳だ。これはラッキー。
「よいしょ……っと」
俺はケツに敷いていたグランドサーベルタイガーから降りて立ち上がる。
「ありゃあー、これは当たり所が悪かったかもね」
と俺が呟いた所で下敷きになっていたグランドサーベルタイガーはマソへと姿を変えた。という事はこいつはダンジョン産の魔物だって事だ。
「ちょ……君、えぇ?」
なんかあっちの人がもごもご言ってるな?そちらを見るとその人達は冒険者というよりは狩人の様な格好をしている。人数は5人、男3、女2の様だ。よく見るとみんな傷だらけで装備もボロボロ、結構な出血もしている。
「グルァアアア!」
お?あっちのグランドサーベルタイガーが威嚇して来てるぞ?これはやる気だな。と思ってたら猛然とこちらへ襲いかかって来た。その数6体。なんだよもう。しゃーない、今体力は2500ぐらいしか無いけど、あいつらならノーダメージだろ。
「そだそだ、この剣試すのに丁度いいかも」
俺は手に持っていたサクカギリナキの柄に手をかける。
ドクン
サクカギリナキが応えるかの様に脈打つ。俺はそのまま抜き放つ。1メートル程の剣身は黒地に緑の線、改めて見るとなんだか禍々しいな。
「どれどれ早速」
飛びかかって来た最初の2体に向かって雑に剣を左から右へと横に薙ぎ払う。
「おわっ!?」
思わず声が出た。横に薙いだサクカギリナキは空中にいたグランドサーベルタイガーを2体まとめて吹き飛ばした。いや、正確には削り飛ばしたとでも言うのか。その傷跡は刃物で斬った、と言うよりノコギリで切った、と言う表現が近いかも知れない。ノコギリよりも遥かに傷跡はエグいが。とにかくその一撃でグランドサーベルタイガーは2体とも前足の付け根から首を通り、反対側の足の付け根までが細かな肉片になって飛び散っていた。
「これはまた……凄惨な現場になっちゃったな……」
こんなん子供には見せられないな。とか言ってる間に地面に落下したグランドサーベルタイガーはマソになって消えた。まぁグランドサーベルタイガーは肉質も柔らかいし、普通の剣で斬っても一撃だっただろ。そして後ろの残り4体を見るとまだまだ戦意が衰えていない。それはさすがと言うべきか、もしくは愚かと言うべきか、だな。
「よっしゃ!行くぞー!」
やる気満々の奴ら相手に待ってる理由は無い。俺は残りの4体に向かって走り出し、そのまま乱暴に剣を振り回す。身を躱すのが間に合わなかった奴に頭から叩きつけ、その隙に飛びかかって来た奴を返す剣で切り上げる。どちらも頭が削り飛ばされ無くなった所でマソに変わる。その後ろから飛びかかって来た奴を振り上げた剣を袈裟斬りにして肩から胸までを削り取る。そして隙を伺っていた最後の1体の眉間目掛けて突きを放つ。剣が3分の1程突き刺さった辺りで最後の1体もマソになって消え去った。
やっとの思いでトガを倒した俺はヘナヘナとその場に座り込んだ。そして倒したトガが姿を変えたマソが1点に集束し激しく光を放つ。それは今まで見た事も無い光だ。トガと同じく緑色の光を放つマソは、今まで見てきた中でも圧倒的に強い光を放っている。そしてそれが俺の中へとなだれ込んで来た。
「いやしかし……どんだけの量のマソなんだよ。確かにとんでもない強さだったけど」
俺の中へと入ったトガのマソは、内側から爆発するんじゃないかと思うほどの量だった。マソの量はその魔物の強さに比例する、というのは理解していたけど、これはまた異質な感覚だ。明らかに他の魔物とは違う、特別な感覚がある。うまく言えないんだけど。兎にも角にも、これでなんとかトガを倒す事が出来た。
「ん?ありゃなんだ?まさかドロップアイテムまでいただけるのか?」
俺は立ち上がり、トガがいた場所に落ちている物に歩み寄る。
「これは……剣……か?」
床に落ちていたのは鞘に収められた一振の剣。長さはおおよそ1メートル弱って所か。剣身の幅から見てもブロードソードか?鞘の作りは簡素で装飾も無い。黒地に緑色の蛍光色の線がいく本も走り幾何学模様を描いている。それはトガの姿を彷彿とさせる。不思議な事に名前を示すウィンドウが出てこない。
「んー、とりあえずもらっておこう」
俺は剣を拾い上げる。
『呪:サクカギリナキ:所有者を登録しました』
「なんだ!?なになに!?」
急に頭に直接声が響いた。意味は分からない。同時に手にしている剣にも同じ内容の書かれたウィンドウが現れた。呪?なんかやばそうだろ。サクカギリナキ、ってのがこの剣の名前なのか?所有者を登録って?
「んまぁ……とりあえず抜いてみるか」
俺は右手で柄を握り力を込める。
ドクン
「なんだ……?」
手にしているサクカギリナキと俺の体が同時に震える。それはまるで1つの心臓を共有しているかの様な感覚だった。そして体から何かが吸い取られて行くのを感じる。俺は構わず剣を引き抜くと、それは剣先から手元に向かって鋭い無数の刃が、いや鱗が生えているかの様だ。形はやや幅広の剣身に見える。それがこれを剣である事を物語っている様だが、それ以上に何かに似ている。そう、まるでトガの尻尾の様だ。トガの尻尾の様に先端から逆向きに生える鱗が剣の刃には見えず、どちらかと言うと銛の先端だけが連なっている様だ。その剣身は鞘同様、黒地に緑の光の線が走る独特な物だ。こんな剣、見た事無いぞ?
「でも何が呪いなんだ?」
呪いって言うぐらいだから、何かしらやばい事が起こるんじゃないのか?俺は試しにサクカギリナキを振ってみる。すると若干鱗が立ち鋭さが増した気がする。
「あぁー、これはあれだな、俺のEPを吸い取ってるんだな?」
なるほど、力を振るう代わりにEPを吸い取るのか。じゃあさっきのトガが弱って行ったのもこのためか。
「でも俺、無限元気のおかげでEP無限にあるんだよなあー」
てことは俺にとっては呪いでも何でも無いのでは?こりゃラッキー!もしトガの様にEPを吸い取る事によって再生するんだとしたら、俺にとっては壊れない剣を手に入れたって事じゃないか?
「いやいや、これはいい物をいただいたな!めっちゃ俺向きの武器じゃないか!」
ホクホクの俺はしばらくサクカギリナキを意味も無く振り回してみる。すると急に足元が激しく揺れた。
「なんだ!?地震か!?」
俺は急いで剣を鞘に収め足を踏ん張る。激しい揺れは収まることも無く揺れ続ける。すると辺り一面、床や壁、天井に緑色の光の線が大量に走り、それが断面となり陥没したり隆起したり、分離したりと激しく姿を変えている。それは破壊や崩壊では無く、まるで組み換えられている様だ。
「な、なんだ!?どうなってるんだ!?ちょっ!!!」
遂には俺が立っている場所も姿を変え、宙に舞う。
「おわっ!わわわわっ!」
落ちる!?いや違う!この感覚は!
「て、転移するのか!?」
落下しながら見上げた天井が、視界の外から広がってきた暗闇で見えなくなる。その暗闇が収束して行き、遂には全てが暗転した瞬間、瞬く間に視界の全てが青空と太陽の光で溢れた。
「うわっ!なんだ!?」
頬に冷ややかな空気が触れる。そうか、ここはダンジョンの外か。完全に転移したんだな。目の前には青空が広がっている。そして全身に感じる浮遊感。てことは……。
「落ちてるって事かあぁぁぁー!?」
やばい!とりあえず今落ちて行っている!どこから!?てかここどこ!?そんな事よりどれぐらいの高さから落ちてるんだ!?
「おわあぁぁあー!!!」
俺は空中でバタバタして何とか体の向きを少し変える事が出来た。すると何とか視界の隅に地面を捉えられた。しかしその地面はもう目の前。
「どわあああああー!!!」
俺は激しい音と共に地面に叩きつけられた、と思ったが、何だか感触は硬い地面じゃない。
「な、なんだ!?こいつ!?お、落ちてきた!?」
「え!?なになに!?人間か!?」
「いってててて……、何だよもう……」
あれ?落ちて来た俺の下に何かあるぞ?何だこれ?
「あ、なんか魔物がいるぞ?」
座り込む俺の下には大きな魔物がいて目を回している。俺がこいつの頭の上に落ちて来たからか?そりゃ申し訳ない事したな。
「ん?」
なんか視線を感じる。顔を上げるとそこには武器を構えた人が数人、みんな驚いた顔でこちらを見ている。俺の後ろに何かいるのか?そう思って振り返ってみると、俺の後ろには大きな虎の様な魔物が数匹。あれはグランドサーベルタイガーだな。あいつ中々に強いんだよなぁ~。ってグランドサーベルタイガーもなんか警戒した顔でこっち見てるぞ?
「あ」
俺のケツの下のモフモフもグランドサーベルタイガーなのか。どうりで落ちてきたのに痛くも何とも無かった訳だ。これはラッキー。
「よいしょ……っと」
俺はケツに敷いていたグランドサーベルタイガーから降りて立ち上がる。
「ありゃあー、これは当たり所が悪かったかもね」
と俺が呟いた所で下敷きになっていたグランドサーベルタイガーはマソへと姿を変えた。という事はこいつはダンジョン産の魔物だって事だ。
「ちょ……君、えぇ?」
なんかあっちの人がもごもご言ってるな?そちらを見るとその人達は冒険者というよりは狩人の様な格好をしている。人数は5人、男3、女2の様だ。よく見るとみんな傷だらけで装備もボロボロ、結構な出血もしている。
「グルァアアア!」
お?あっちのグランドサーベルタイガーが威嚇して来てるぞ?これはやる気だな。と思ってたら猛然とこちらへ襲いかかって来た。その数6体。なんだよもう。しゃーない、今体力は2500ぐらいしか無いけど、あいつらならノーダメージだろ。
「そだそだ、この剣試すのに丁度いいかも」
俺は手に持っていたサクカギリナキの柄に手をかける。
ドクン
サクカギリナキが応えるかの様に脈打つ。俺はそのまま抜き放つ。1メートル程の剣身は黒地に緑の線、改めて見るとなんだか禍々しいな。
「どれどれ早速」
飛びかかって来た最初の2体に向かって雑に剣を左から右へと横に薙ぎ払う。
「おわっ!?」
思わず声が出た。横に薙いだサクカギリナキは空中にいたグランドサーベルタイガーを2体まとめて吹き飛ばした。いや、正確には削り飛ばしたとでも言うのか。その傷跡は刃物で斬った、と言うよりノコギリで切った、と言う表現が近いかも知れない。ノコギリよりも遥かに傷跡はエグいが。とにかくその一撃でグランドサーベルタイガーは2体とも前足の付け根から首を通り、反対側の足の付け根までが細かな肉片になって飛び散っていた。
「これはまた……凄惨な現場になっちゃったな……」
こんなん子供には見せられないな。とか言ってる間に地面に落下したグランドサーベルタイガーはマソになって消えた。まぁグランドサーベルタイガーは肉質も柔らかいし、普通の剣で斬っても一撃だっただろ。そして後ろの残り4体を見るとまだまだ戦意が衰えていない。それはさすがと言うべきか、もしくは愚かと言うべきか、だな。
「よっしゃ!行くぞー!」
やる気満々の奴ら相手に待ってる理由は無い。俺は残りの4体に向かって走り出し、そのまま乱暴に剣を振り回す。身を躱すのが間に合わなかった奴に頭から叩きつけ、その隙に飛びかかって来た奴を返す剣で切り上げる。どちらも頭が削り飛ばされ無くなった所でマソに変わる。その後ろから飛びかかって来た奴を振り上げた剣を袈裟斬りにして肩から胸までを削り取る。そして隙を伺っていた最後の1体の眉間目掛けて突きを放つ。剣が3分の1程突き刺さった辺りで最後の1体もマソになって消え去った。
0
あなたにおすすめの小説
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる