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誤ちの森のジンツーグ
眩しい。
どうやら朝日の眩しさらしい。だいぶ眠いが目を開ける。
「おはよー、起きたー?」
荷物をまとめながら声を掛けて来たのはアサヒ。昨日は1番最後に寝たのがオレだったから朝まで寝てたのか。
「おはよ……。んんー眠い……」
「シャキッと起きろ、シャキッとよぉ」
荷物をまとめ終わったゼニが石に腰掛けながらこっちを見てる。なんかめっちゃ元気そうだなぁ。
「野営も慣れて無いんでしょ?少しは眠れた?昨日の残りだけど朝ご飯にこれ食べて。後は川で顔洗ったらスッキリするわよ」
「んん、ありがと」
アサヒに渡されたお椀には昨日の鍋の残りが入っていた。ちゃんと温め直されている。オレはそれを掻き込み空になったお椀を持って川へ。顔を洗うついでにお椀も洗った。
「お待たせ~、スッキリしたよぉ」
「じゃあもうOKかしら?トウゴがいいならもう出発しましょ?」
「大丈夫だ、すぐに出発しよう」
「よしよし!今日も張り切って行くかぁ!」
「あなたは朝からウザイわねぇ……。寝てる時以外静かな時は無いの?」
「無い!必要無いしな!ナハハハハ!」
オレは荷物を担ぎジンツーグを手にした。中の球は昨日と変わらず僅かに振動している。
「えっと……、昨日は確かあっちから来たんだから、この先に進んだらいいのかな?」
「たぶんそうじゃない?ここに着くまでに振動もちょっとだけ強くなってたみたいだし」
「よし、じゃあ行こう」
「本当に広いなこの森……てかこの世界の森ってどこもこんなもんなの?」
歩き始めて1時間ぐらいだろうか?森はどこまで行っても森のままだ。
「まぁ森なんてどこもこんなもんなんじゃない?たぶんそのジンツーグのおかげで変に迷ったり同じ所をぐるぐる回ったりはしてないはずだから」
おそるべし異世界……。こりゃこんな大きな森で探し物なんてそうとう大変なのでは?
「おぉ?なんか中の球っころの動きが激しくなって来てねぇかぁ?」
ゼニに言われて手に持っていたジンツーグを見る。すると確かに今まで以上に激しく振動している。
「これは探してる物が近いって事よね?」
「そういう事なんだよな?てことは進む方向は合ってるって事だ」
半信半疑だったジンツーグの能力をはっきりと信頼出来た。それと同時に少しだけ緊張して来た。進む先にはジンツーグ、そしてもしかしたらそれを守るエンシェントエルフがいるかも知れない。そうなれば戦いは避けられないだろう。魔獣と違って人間相手かぁ……。これは相当心の準備が必要だな。
「だいぶ激しくなってきたなぁ?」
ゼニの言う通り、先へ進めば進むほどジンツーグの球の動きは激しくなる。球は中で暴れているが、枠にぶつかる音はほとんど聞こえない。これもジンツーグの魔法なのか?
「さすがにここまで激しく動いてるなら、探しているジンツーグはもうすぐそこなんじゃない?」
「そうなのかなぁ?確かにかなり……」
とオレが言いかけた瞬間に球がピタリと動くのを止めた。
「あれ?おい?どうなってんだぁ?止まっちまったぞ?」
「止まった……どうしたんだろ?さっきまであんなに激しく動いてたのに?」
「ジンツーグの誤作動って事は……たぶん無いんじゃない?そんなに複雑なジンツーグじゃないし。ってなったら、動かなくなる理由は探してるジンツーグが一瞬で移動したか、無くなったかのどちらなのかしら?」
「もしかして……他のパーティが今まさに破壊したって事じゃないか?」
「あぁー、なるほどなぁ?たぶんそれだぜぇ」
アサヒに視線を向けると無言で頷く。
「何にせよ確かめに行ってみよう。たぶんこの先に進めば、少なくともさっきまでジンツーグがあった場所だ」
オレ達3人は少しだけ警戒を強くし、極力音を立てない様に進んだ。
「なんか聞こえるぜ、こりゃあ武器がぶつかり合う音だなぁ」
先頭を歩くゼニが小声で言う。確かに耳をすませば金属がぶつかる様な音がかすかに聞こえる。
「やっぱりこの先ね。ジンツーグが反応しなくなったのと、この音からすると、どこかのパーティがジンツーグを見つけた所でエンシェントエルフに見つかってそのまま戦闘って感じね。運良くジンツーグは破壊出来たみたいだけど」
「じゃあ助太刀した方がいいんじゃない?」
「まずは様子見だろ。言いたか無いが、逆に邪魔するって事もあるからなぁ。オレ達3人は全員近接職ばっかだからなぁ」
なるほどそうか、即席のパーティとは言えパーティを組んだ時点でどう役割分担して、どう立ち回るかは決めてるか。そこにいきなり飛び入りで入っていっても、逆に邪魔の場合もあるか。様子見て優勢なら手出ししない方がいいって事もある訳だ。
「いたな、あれだ」
一層身を低くしたゼニが指差す。その先には明らかに戦闘中のパーティが2組。片方はなんとなく見覚えがある。この森に来るまで一緒だった人達だ。そしてもう片方は深緑の独特な服装をしている。装備も軽装で皆背に弓を背負っている。そして何より耳が長い。
「あれがエルフかぁ~」
「お前また変に盛り上がってんな? 」
「何それ、エルフってそんなに珍しい?」
「初めてちゃんと見ました!本当に弓持ってんだな!」
「……まぁ落ち着け。それよりよぉ、ジンツーグを壊した冒険者パーティ、そこそこ消耗してねぇか?割と押されてる様に見えるぜ?」
言われてみると、どちらかと言うと冒険者側が押されてる様だ。
「クッソ!ツイてねぇぜ!まさかの不意打ちとはなぁ!」
冒険者パーティの斧を持った戦士が叫ぶ。それを全く意に介さずエルフは淡々と弓を射る。
「とりあえずジンツーグは破壊したわよ!体制を立て直せばあれぐらい、どうにか出来そうじゃない!?ちょっと詠唱の時間稼いでよ!」
魔法使いであろう女性がそう言いながら戦士達の後ろへと下がる。それを察知し数人のエルフが細身の剣を抜き駆け寄る。
「させねぇよ!」
戦士は斧を大きく振り回しエルフの接近を許さない。とは言え魔法使いを守る戦士3人、その全員がどこかしらに傷を負っている。
「大した事ねぇなぁ!不意打ちでも出来なきゃあ相手にもならねぇなあ!」
余裕ぶっているが明らかに押されている。
「行くわよ!どいて!」
掛け声とともに杖を構える魔法使い。その杖の先には炎がゆらめいている。
「我が敵を焼き払え!フレイムウィンド!」
魔法使いの杖から放たれた、人ひとりまるまる飲み込む程の大きさの火球が戦士の間をすり抜けエルフに直撃する。爆音と共に炸裂した火球は周囲を焼き払い黒煙を撒き散らす。
「すっげぇなおい」
ゼニが驚きの声を上げる。
「あれはずいぶんな威力じゃない?手加減無しね」
素人のオレが見ても分かる程の威力だ。手加減どころか全力なんだろう。
次第に煙が風に流されていく。
「残念だったな。魔法に関しては我々エンシェントエルフの方が何枚も上手なんだよ」
薄れていく煙の中から現れたのは無傷のエンシェントエルフ。その全員が自分の前に半透明な板を展開している。
「な……マジックシールド……?」
「なるほど、さすがに魔法を扱うだけあってそこそこな知識は持っている様だな。それならば実力差も分かるだろう?」
魔法使いの女性は膝から崩れ落ちそうになるのを辛うじて杖で支える。
「ちっ……ちょいと不利だなぁ」
戦士が舌打ちをする。
「ではこちらも魔法で攻めるとするか。あまり大きな音は立てたく無かったのだがすでに手遅れの様だ。その未熟な魔法使いのせいでな」
言ってエルフは右手を冒険者達に向ける。
「おやおや、エンシェントエルフとやらは随分と野蛮な種族の様だね。聞いていた話とは違う様だ」
冒険者の後ろ、木々の向こうから老齢な声がした。ゆっくりと姿を現したのは魔法調査団の老人だ。そしてその後ろには調査団のメンバーが。
「あ、ミズィさんじゃないか」
そこには見覚えのある天パの人がいた。
どうやら朝日の眩しさらしい。だいぶ眠いが目を開ける。
「おはよー、起きたー?」
荷物をまとめながら声を掛けて来たのはアサヒ。昨日は1番最後に寝たのがオレだったから朝まで寝てたのか。
「おはよ……。んんー眠い……」
「シャキッと起きろ、シャキッとよぉ」
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「野営も慣れて無いんでしょ?少しは眠れた?昨日の残りだけど朝ご飯にこれ食べて。後は川で顔洗ったらスッキリするわよ」
「んん、ありがと」
アサヒに渡されたお椀には昨日の鍋の残りが入っていた。ちゃんと温め直されている。オレはそれを掻き込み空になったお椀を持って川へ。顔を洗うついでにお椀も洗った。
「お待たせ~、スッキリしたよぉ」
「じゃあもうOKかしら?トウゴがいいならもう出発しましょ?」
「大丈夫だ、すぐに出発しよう」
「よしよし!今日も張り切って行くかぁ!」
「あなたは朝からウザイわねぇ……。寝てる時以外静かな時は無いの?」
「無い!必要無いしな!ナハハハハ!」
オレは荷物を担ぎジンツーグを手にした。中の球は昨日と変わらず僅かに振動している。
「えっと……、昨日は確かあっちから来たんだから、この先に進んだらいいのかな?」
「たぶんそうじゃない?ここに着くまでに振動もちょっとだけ強くなってたみたいだし」
「よし、じゃあ行こう」
「本当に広いなこの森……てかこの世界の森ってどこもこんなもんなの?」
歩き始めて1時間ぐらいだろうか?森はどこまで行っても森のままだ。
「まぁ森なんてどこもこんなもんなんじゃない?たぶんそのジンツーグのおかげで変に迷ったり同じ所をぐるぐる回ったりはしてないはずだから」
おそるべし異世界……。こりゃこんな大きな森で探し物なんてそうとう大変なのでは?
「おぉ?なんか中の球っころの動きが激しくなって来てねぇかぁ?」
ゼニに言われて手に持っていたジンツーグを見る。すると確かに今まで以上に激しく振動している。
「これは探してる物が近いって事よね?」
「そういう事なんだよな?てことは進む方向は合ってるって事だ」
半信半疑だったジンツーグの能力をはっきりと信頼出来た。それと同時に少しだけ緊張して来た。進む先にはジンツーグ、そしてもしかしたらそれを守るエンシェントエルフがいるかも知れない。そうなれば戦いは避けられないだろう。魔獣と違って人間相手かぁ……。これは相当心の準備が必要だな。
「だいぶ激しくなってきたなぁ?」
ゼニの言う通り、先へ進めば進むほどジンツーグの球の動きは激しくなる。球は中で暴れているが、枠にぶつかる音はほとんど聞こえない。これもジンツーグの魔法なのか?
「さすがにここまで激しく動いてるなら、探しているジンツーグはもうすぐそこなんじゃない?」
「そうなのかなぁ?確かにかなり……」
とオレが言いかけた瞬間に球がピタリと動くのを止めた。
「あれ?おい?どうなってんだぁ?止まっちまったぞ?」
「止まった……どうしたんだろ?さっきまであんなに激しく動いてたのに?」
「ジンツーグの誤作動って事は……たぶん無いんじゃない?そんなに複雑なジンツーグじゃないし。ってなったら、動かなくなる理由は探してるジンツーグが一瞬で移動したか、無くなったかのどちらなのかしら?」
「もしかして……他のパーティが今まさに破壊したって事じゃないか?」
「あぁー、なるほどなぁ?たぶんそれだぜぇ」
アサヒに視線を向けると無言で頷く。
「何にせよ確かめに行ってみよう。たぶんこの先に進めば、少なくともさっきまでジンツーグがあった場所だ」
オレ達3人は少しだけ警戒を強くし、極力音を立てない様に進んだ。
「なんか聞こえるぜ、こりゃあ武器がぶつかり合う音だなぁ」
先頭を歩くゼニが小声で言う。確かに耳をすませば金属がぶつかる様な音がかすかに聞こえる。
「やっぱりこの先ね。ジンツーグが反応しなくなったのと、この音からすると、どこかのパーティがジンツーグを見つけた所でエンシェントエルフに見つかってそのまま戦闘って感じね。運良くジンツーグは破壊出来たみたいだけど」
「じゃあ助太刀した方がいいんじゃない?」
「まずは様子見だろ。言いたか無いが、逆に邪魔するって事もあるからなぁ。オレ達3人は全員近接職ばっかだからなぁ」
なるほどそうか、即席のパーティとは言えパーティを組んだ時点でどう役割分担して、どう立ち回るかは決めてるか。そこにいきなり飛び入りで入っていっても、逆に邪魔の場合もあるか。様子見て優勢なら手出ししない方がいいって事もある訳だ。
「いたな、あれだ」
一層身を低くしたゼニが指差す。その先には明らかに戦闘中のパーティが2組。片方はなんとなく見覚えがある。この森に来るまで一緒だった人達だ。そしてもう片方は深緑の独特な服装をしている。装備も軽装で皆背に弓を背負っている。そして何より耳が長い。
「あれがエルフかぁ~」
「お前また変に盛り上がってんな? 」
「何それ、エルフってそんなに珍しい?」
「初めてちゃんと見ました!本当に弓持ってんだな!」
「……まぁ落ち着け。それよりよぉ、ジンツーグを壊した冒険者パーティ、そこそこ消耗してねぇか?割と押されてる様に見えるぜ?」
言われてみると、どちらかと言うと冒険者側が押されてる様だ。
「クッソ!ツイてねぇぜ!まさかの不意打ちとはなぁ!」
冒険者パーティの斧を持った戦士が叫ぶ。それを全く意に介さずエルフは淡々と弓を射る。
「とりあえずジンツーグは破壊したわよ!体制を立て直せばあれぐらい、どうにか出来そうじゃない!?ちょっと詠唱の時間稼いでよ!」
魔法使いであろう女性がそう言いながら戦士達の後ろへと下がる。それを察知し数人のエルフが細身の剣を抜き駆け寄る。
「させねぇよ!」
戦士は斧を大きく振り回しエルフの接近を許さない。とは言え魔法使いを守る戦士3人、その全員がどこかしらに傷を負っている。
「大した事ねぇなぁ!不意打ちでも出来なきゃあ相手にもならねぇなあ!」
余裕ぶっているが明らかに押されている。
「行くわよ!どいて!」
掛け声とともに杖を構える魔法使い。その杖の先には炎がゆらめいている。
「我が敵を焼き払え!フレイムウィンド!」
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「すっげぇなおい」
ゼニが驚きの声を上げる。
「あれはずいぶんな威力じゃない?手加減無しね」
素人のオレが見ても分かる程の威力だ。手加減どころか全力なんだろう。
次第に煙が風に流されていく。
「残念だったな。魔法に関しては我々エンシェントエルフの方が何枚も上手なんだよ」
薄れていく煙の中から現れたのは無傷のエンシェントエルフ。その全員が自分の前に半透明な板を展開している。
「な……マジックシールド……?」
「なるほど、さすがに魔法を扱うだけあってそこそこな知識は持っている様だな。それならば実力差も分かるだろう?」
魔法使いの女性は膝から崩れ落ちそうになるのを辛うじて杖で支える。
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「ではこちらも魔法で攻めるとするか。あまり大きな音は立てたく無かったのだがすでに手遅れの様だ。その未熟な魔法使いのせいでな」
言ってエルフは右手を冒険者達に向ける。
「おやおや、エンシェントエルフとやらは随分と野蛮な種族の様だね。聞いていた話とは違う様だ」
冒険者の後ろ、木々の向こうから老齢な声がした。ゆっくりと姿を現したのは魔法調査団の老人だ。そしてその後ろには調査団のメンバーが。
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