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出会い
僕
しおりを挟むー暗い。
それもそう、今は21:00ちょうどくらい。
先程まで仕事をして、退勤してビルを出た。
そしたら、これだ。
今日は10月の水曜日。
朝家を出て、出勤時刻が午前10時。
そこから業務をこなしてこの時刻。
僕の仕事は、いわゆる営業職。
企業相手の営業マンとして働いている。
顔はそこまで悪くないと思う。
ただ、羨ましがる人もいるこの高身長はある意味取っ付きにくくさせるものがある。
新規取引先のお偉いさんが今日驚いていた。
「何故、モデルとかそういった華やかなところで自分を魅せないんだ。もったいない。」
ありがたい言葉だが、僕は人が苦手だ。
それに女の人はちょっと怖い。
あと、表舞台に立つなんて。
営業先に行くのがやっとな人間なのに。
「そんな、はは。ありがとうございます。光栄です。さっそくですがー」
なんて言って話を商談に切り替えた。
無事に商談は終わり、肩の荷が少し降りた。
「ー帰ろう」
そう独り言を空気に混ぜて、帰路へつく。
なんだか涼しくて気持ちがいい夜だけど、なんだろう。
とても空っぽな気がする。
そんなことを思った後に、それすらどうでも良くなり再び足を進めた。
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