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第二章 緊急態勢突入、第四次異世界衝突へ
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しおりを挟む目前に迫り来る十万の軍勢。見渡せば見渡すほどに戦意が削がれてしまいそうになる光景。その殺意の多勢にもはや恐怖を覚えることすらも愚行に思える。いくつもの光る切っ先が標的を貫くのも時間の問題だろう。
俯瞰で眺めれば、大波とそれに飲み込まれんとする二つの小石。表情を持つ一つの小石が震えながら口角を上げた。
「こんなにゾクゾクするのはいつぶりだっけか……いや」
嶺二の突き出された右手が、先頭の頭部を掴んで。
「震えが止まれねえくらいワクワクすんのはよォ!?」
ゴミのように飛んで行った兵士の後、後続のそれらはたった二本の腕で何十人と跳ね飛ばされる。
さすがに足を止めた軍勢。目前に立ち止まった彼らを、嶺二は睨みつけて言う。
「何だよ、もう終わりか? 俺はまだたったの数十人しかぶっ飛ばせてねぇんだぜ? ……何のためにお前たちはここに立ってんだ?」
引かれた拳は、直後に敵の鼻っ柱を捉えた。
「俺にぶっ飛ばされるためだろうがァァ!」
「ぐはぁぁぁ!」
銃声のような乾いた音が響き渡ると同時、殴られた兵士は味方を巻き込みながら飛んで行く。
「怯むなお前たち! 相手はたった一人だぞ!」
振り返って叫んだ兵士……再び嶺二に向くが、そこでは巨体が拳を振り上げて。
「びゅりィ!」
「な、なんだ貴様――」
言い切る前に、その兵士は地面に潰れた。隆々とした筋肉を形成する太い根の腕は、鎧でさえも砕く威力を誇っている。
「やるじゃねえかドロレム!」
「びゅり!」
二人が顔を見合わせて親指を立てると、軍勢は少し下がって。
「第二戦闘陣形!」
その掛け声で兵士たちは飛びあがり、空中で段状に広がる。空に人の階段が出来上がると、嶺二は怪訝に見上げた。
「あ? なんだそりゃ。遊んでんのか」
青空を遮る空の軍勢は一斉に両手を嶺二たちに向けて、そこに光を生成する。
「なるほど……一斉攻撃ってわけね」
肉弾戦では嶺二とドロレムに適わないと悟ったか、これではいくら嶺二たちでも防ぎきることは不可能だろう。
「――撃て!」
放たれた無数の光は空中で一つになり、濃密な光の柱が嶺二に向かって進んでいく。
「おおっと、こりゃ……」
視界を覆うほどの眩い閃光は、その攻撃範囲からしてもたった二人に向かって放つものではないだろう。躱すにしても、この光の世界からどう逃れようというのか。
嶺二が唇をかみしめた時、目の前に現れた影が光を受け止めた。
「びゅりぃぃぃ!」
「ドロレム!?」
嶺二の前に立って光を遮ったのはドロレム。両腕を伸ばして魔法の進攻を食い止めているようだ。
「お前、そんなことができるのか!」
「びゅり……」
声音からして平気ではなさそうだ。嶺二はすぐに膝を曲げて。
「……よし」
跳びあがると数秒後に光の世界は晴れ、地上に向けてそれを放っている者たちを発見する。嶺二に気付いた兵士は驚愕とした表情で見上げているが、声を上げるには間に合わない。
なぜなら、その拳は既に血を吹いているから。
「……喰らえ」
手袋の破片が空へ散ってゆく。魔法も纏わぬその拳が、体躯の直下に突進する。
「何人いても絶対倒すパーーンチ!」
気の抜けるような文言と共に放たれた拳は、空中の軍勢を貫いて地面を破壊。跳びあがった一帯の地面は岩となり、石となり……鉄の空を突き上げた。
「「「ぬあああああああああ!」」」
光は収まり、多くの者が地面に落ちたが、その何倍もの兵士はまだ空中にいる。しかし嶺二の攻撃範囲は凄まじいもので、今では声を張り上げてやっと聞こえるくらいの位置に、軍勢の最前が立っている。
嶺二は抉れた地面に立ち、倒れている兵士達を指さしながら。
「いーろーはーにー……」
数えているのだろうか。
「今ので百人くらいか……くぁ~! 十万いんだろ? キリがねぇっつの!」
空の軍勢に再び構える嶺二だが、彼らは腕を下ろして無警戒の恰好。
「ん? 何だ、降参か?」
地上を歩いてやってくるのはイブソルニア。重装が黒く光沢を放っている。たった一人で嶺二の前に立って話し出す。
「中々に自信のあるような顔つきだが、お前はいずれこの軍勢に敗れる」
「あ? 何言ってんだお前。もっとこっちに来て喋りやがれ」
話すには不自然なほどに距離が空いている。そこで立ち止まったということは……と、嶺二は腰を低く構えた。
「そうか……大将自らお出ましってワケだ!」
「お前は強い。勝てると分かっていても、ここで戦力を大きく失いたくはないからな」
「へっ……そちらも自信があるようで?」
「ハテノチは――頂く」
その拳は、既に嶺二の懐に食い込んでいた。
「が……はっ」
いつの間に距離を詰めたのか、イブソルニアの動きは嶺二でさえも目で追えなかった。
鋭角に折れ曲がった身体に覆われた、懐の拳が空へ振り上げられると。
「ぐぁぁぁぁ!」
嶺二は軽々と空へ飛ばされ、さらに追って来た闇色の光線がその身体を飲み込んだ。一瞬にして闇は晴れたが、そこには炭すら舞うことのない青い空。
「その程度か」
空に片手を向けて呟いたイブソルニア。しかし相手は嶺二だけではない。
「びゅりぃぃぃぃ!」
「……ふん」
急接近してきたドロレムは、声も上げることなく粉々に弾けて散った。
「我に拳を振るわせた事、誇りに思うが良い」
嶺二は闇の光線により消滅。ドロレムはそれを形成するドロビィにすら変わることなく砕け散った。
「お前たち、こやつらの拠点は恐らくこの前方……向かうぞ」
砂の大地を見据えて言ったイブソルニア。その時、轟音と共に視界が砂に覆われる。
「生きていたか」
晴れた砂の先に立っているのは嶺二。間合いは五メートル、それは一と数える前に。
「……やるではないか」
屈強な鎧は、腹部に拳を受けて砕ける。イブソルニアが嶺二の頭を掴んだ瞬間。
「まだ、吹っ飛ぶんじゃねぇぞ……!」
イブソルニアの顔面、迫り来る拳の背後に鬼の形相が睨みつけていた。
「オラァ!」
「……ぐっ!」
イブソルニアは片手で顔面への直撃を防いだものの、押し飛ばれるように後方へ着地。
「なるほど……これでは部下が手こずる訳だ」
ぼろっと、崩れ下ちた前腕部の鎧を眺めて言うイブソルニア。
ゆっくり近づいて来る嶺二を見据えて。
「嶺二よ、貴様が我々の味方であったらどれだけ心強いことか。しかしこれも定め……戦を生業とする者として、苦しまぬよう殺してやる」
イブソルニアは剣を抜いて、嶺二に向けた切っ先に闇の雷を生成。電気の伝るような音を立てて、さらにそれは体積を増していく。
しかし嶺二は怯える様子もなく足を進める。その刀身四つ分のところまでやってきた時、闇の雷は激しく点滅を繰り返して嶺二に放たれた。
「――――散れ」
轟音を響かせ直進する雷は、切っ先から円錐状に広がって嶺二を喰らう。
……直前。
「何……?」
世界が一瞬広がった閃光に照らされる。どこから立ち込めたのか、濃密な白い煙の中で右手を横に突き出しているのは嶺二。
「弾いた……だと? ――ぐっ!」
間髪入れずに飛んできた拳をイブソルニアは寸でのところで躱すが、すぐに砲弾の如き拳は眼前に。
「ぐふっ! き、貴様!」
何とか受け止めるが、その手すら握り潰される。
飛び退いたイブソルニアは、防御した際に折れた剣を地面へ放って訊いた。
「き、貴様……種族は何だ」
嶺二は無表情で答えた。
「人間」
「人間だと? ありえない、人間にこれほどの力など……」
直後の一瞬で、二人の拳がお互いの眼前で衝突する。目前のイブソルニアに向かって、嶺二が押し殺したような声で。
「どいつもこいつも、人間がどうのこうの……」
「なっ……!」
イブソルニアの顔面は地面に掴み倒され、上から乱暴に押さえつけてくる右手が走り出した。
「俺は最強の人間だコラァァァァァァ!」
地面を抉りながら豪速で引きずられるイブソル二アは、嶺二の手を掴むが腕力では彼に分があるようで中々逃れられない様子。ならばと突き出した右足が嶺二の顎を蹴り上げると、彼は後方へ吹っ飛び、イブソルニアがその隙に立ち上がる。
「あの男は冷静さを欠いているようだ……それでいてさらに強くなっている。一体何が彼をそうさせている……?」
イブソルニアは地面に散らばっている土の破片を見やると、すぐに気付いた。
「なるほど……大切な戦友であったか」
「――――っ!」
嶺二の接近。拳は再び眼前で交わり、さらに嶺二から放たれたもう片方の拳は空を切る。イブソルニアは飛び退いたが、しかし今度はその口を開けさせる暇をあたえず嶺二が跳びかかった。
「……速い!」
血だらけの拳は赤く残像を見せながらイブソル二アに襲い掛かる。
「ぬごはァっ!」
ある一撃が腹部の芯に入ったか、イブソルニアが今一番の悲鳴を上げる。直後、遠方へ大げさに飛び退いたのは嶺二。かがんだままのイブソルニアの手先には、光で生成された剣が伸びている。それで振り払われたが、飛び退いた嶺二は間髪入れずに着地点を抉って、その砂埃さえ掻き消す突風の如く突進。
血の一閃がその弾道を示し、引かれた拳は兜を睨んだ。
「……喰らえ」
両腕での防御態勢は間に合ったか、しかし。
「――――――――ドロレムの、分だ」
嶺二が拳を振り切る直前、イブソルニアはそこから姿を消した。
「が……あ……」
見下ろしている嶺二の目には、黒い鎧を傍らに散らせて倒れているイブソルニア。直下型の打撃を喰らった『彼女』は、地面を抉ってそこへ激突したようだ。
嶺二の背後で。
「んびゅ……びゅ……」
丸い土から細い手足を生やした謎の生物……ドロビィが起き上がった。砕けたはずの彼らはその破片のひとつから根を生やして、周囲に散らかる自分の身を回収しているようだ。短い手足でせっせこ集める姿はとても滑稽でありながらも愛嬌がある。そして次々と完成したドロビィは起き上がり、嶺二の元へ走っていく。
「びゅり!」
「びゅりりぃ!」
「びゅりぃん!」
唸るイブソルニアを鋭い目で睨みつけていた嶺二は、その声に肩を揺らして、まんまるの目で振り向いた。
「ドロ……ビィ?」
彼の足元に、何匹ものドロビィが群がっている。うねうねの手足で嶺二の身体によじ登ってくるドロビィ達を、嶺二は全身で包んで。
「よかった……無事だったんだな……お前たち」
きらめく目尻から零れる直前。嶺二の視界に映ったのはイブソルニアの率いる兵士達。
「そうか……まだお前たちが残ってたな」
嶺二はドロビィたちにひっつかれたまま立ち上がり、戦いを見ていた軍勢を睨みつける。同時に兵士たちが腰を引かせながらも構えるが……嶺二は振り返って倒れているイブソルニアに言う。
「大将はお前だろ? 無駄な犠牲を出すんじゃねぇ」
嶺二が見据えているイブソルニアは、戦っていた時の鎧姿に似合わない華奢な女性であった。青い瞳は大きく、長く艶やかな銀髪は眩しく日光を反している。
加えて、全身の鎧を剥がれたイブソルニアは……全裸である。
「おい聞いてんのか」
「ひっ……た、助けてください」
「あ?」
うずくまって両手で口を押えるイブソルニア。嶺二はポカーンとして。
「何だお前……って、女!?」
さっきからその目でじっくり見ていたはずだが……それも、彼女が最も性別を判断しやすい恰好をしているにも関わらずだ。
「ひっ……お、大きな声を出さないで……」
ちらりと見つめられた嶺二は言葉を詰まらせるも、頭をかいて「とりあえず」と続ける。
「こ、こいつらを撤退させてくれ。そうしてくれたら大きな声は出さねぇからよ……」
「分かりました……みんな……てったい」
嶺二は大きな口を開けた。
「聞こえねぇっつの!? もっと大きな声出しやがれ! それでもあんた大将か!?」
「きゅぅ~……」
イブソルニアは変な声を出してさらに縮こまる。
嶺二は面倒くさそうに兵士達に向いて言った。
「ったく……撤退だお前たち。大将からの命令だぞ? それとコイツ、動けそうにねぇから誰か――」
「いやぁぁぁ!」
背後からの悲鳴と同時、嶺二の腰にイブソルニアが抱き着いた。
嶺二はゆっくりと振り向いて、苛立ったように口角を上げて言う。
「何してんだお前……? 元気そうじゃねぇかまたぶっ飛ばすぞ」
「こ、怖いの!」
「あ? 何がだ? 俺か? ぶっ飛ばすぞ」
「ち、違う!」
イブソルニアは震えた手で横を指さした。
「何もねぇぞ?」
そこには砂の大地と、何人もの兵士が倒れているだけだが……どうやらもっと先のことを言っているらしい。
「も、ものすごい魔力が……今……」
納得した様子の嶺二はそこを見据えて。
「あー、なるほどな。それは俺の仲間の――」
「いいいいやあああああああー! またぁぁぁぁぁ!」
「っ……」
今度はイブソルニアが嶺二の顔まで這い上って来て……好き放題に泣きじゃくる顔と、血管を浮かせた形相が横に並んだ。
「びゅりびゅり!」
「びゅりぃ!」
嶺二の身体から追い出されたドロビィたちはご立腹の様子。
イブソルニアは、ちらりと嶺二の顔を見ると苦笑い。
「あぃ……あの……ごめんなさい」
「ああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
「いいいいいい!? ごめんなさいごめんなさい!」
突然叫びをあげた嶺二に、イブソルニアはひどく怯えてしまうが、その声は提案した時のものらしい。
「いいこと思いついたぞ! お前、俺たちの仲間になれ!」
「……へ?」
イブソルニアはきょとんとした顔で。
「あの……私たちが、あなたの?」
「そうだ。実は俺達、この世界に来てまだ日が浅い。神様からハテノチを最強にしろとか言われて、こんな場所で人増やして色々やってるわけだが、ちょうどいい。お前たちが仲間になってくれたら、一気に街づくりが捗るぜ。……やっぱ俺ってすげぇな、こいつらを連れて帰ったら、俺に対するマリアの態度が変わってもおかしくない」
勝手に話を進める嶺二に、イブソルニアが恥じる様子もなく全裸を密着させて言う。
「私は承諾していません!」
「あ?」
「ひっ」
イブソルニアは機嫌の悪そうな顔を向けられて怯むが、それでも。
「わ、私は、祖国を守らねばなりません……なので、その要求には応えかねます」
その代わり、と彼女は胸に手を置いてはっきりと。
「私の身体なら好きに弄んでもらっても構わない。処女でさえもくれてやろう。しかしこの私から、この兵士たちから……祖国を守るという使命だけは奪わないでくれないか」
その言葉を聞いた周囲の兵士達は、震えた声で彼女の名を呼びながら目尻を押さえている。
……して、嶺二は。
「は?」
ポカーンとしていた。
「だ、だから!」
「びゅり!」
「びゅりりりぃ!」
ドロビィ達が嶺二の身体に乗って「そろそろ離れろ」とでも言っているかのようだ。
イブソルニアがとてとて後ずさると。
「だから……その」
「話はあとだ……来い」
「え……う?」
嶺二は思い出したように街の方向を見据えると、イブソルニアを脇に抱えて跳びあがった。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
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