世界最強が集う果ての地に召喚された彼らはそこで異世界最強を目指す

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第五章 異世界出張、新能力習得への修行

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 平穏な青空の下、地上では大きな声を張り上げる者、笑顔で走り回る子どもたち、地面に落ちた食べ物を漁っている犬など、多くの者が街を賑わせている。

「はぁ……! はぁ……!」

 人間、魔族、獣人……様々な種族が入り混じり、それらが共存しているこの街の名前は「ルレコニット共存地区」。地上で唯一、種族差別の無い平和な街とされ、あらゆる種族の者たちが安心して生活できる楽園である。

「んぐっ……はぁ! ……はぁ!」

 しかし、平和に栄えたその地区の暗い路地裏に、慌ただしく足音が鳴り響いていた。
 口内に血の味を感じながら、唾液を飲み下した少女は、行き止まりを前にすると振り向いて叫ぶ。

「……はぁ……はぁ。こ、来ないで!」

 その少女の目に映っているのは三人の男。端正な衣装に身を包んだ三人は、武器のようなものは持っておらず、揃って不気味な笑みを浮かべている。
 スキンヘッドの屈強な男が前に出て。

「レキナちゃんは逃げ足が早いなぁ。お兄さんたちヘトヘトだよぉ?」
「いや……来ないで……」

 一人が近づくと、あとの二人も便乗したように迫ってきた。

「へへへ。ケミル族はやっぱりいい体してやがる」
「気をつけろよ。この娘を堪能するのはいいが、傷はつけるな? 商品なんだからさ」
「分かってる。じゃあ俺は下に行くからお前は上な」
「どうしてそうなる? 不公平だ」

 そんな会話を聞いている少女の足は震えており、大粒の涙が地面に垂れている。

「おいお前たち、さっきからうるさいぞ。まずはリーダーであるこの俺からだろうが」
「へーい、リーダー」
「ま、いいか」

 中腰になって少女と目線を合わせた男は、図太い手を彼女の頭に乗せた。

「い、いや……た、たすけ……」
「レキナちゃん、怖くないからね~? お兄さんとちょっとイイコトしてから売り物にしてあげるからね~?」
「いやぁぁ!」

 少女の手が、男の頬を叩いた。

「い………てぇ~。………………おい」
「あぐっ……!」

 頭に乗せられていた手は、少女の黒髪を強引に掴む。首を捻る少女の顔に、男は額に血管を浮かせて吐息がかかる程の至近距離で呟く。

「お兄さんが誰か知ってるのかい? 精霊使いだよ? 精霊使いっ」
「ひっ……」

 精霊使いとは……この世界、カシュエドに存在する神秘的な生命体「精霊」を身に宿し、その力を扱う者のことである。

「いけないなぁ~。君のような劣等種族が、精霊使い様の顔を叩くなんて」
「あ、あなたは……魔族でしょ……」
「元、魔族だ。精霊使いになれば、そんな称号はいらなくなるんだよ」

 そこで、後ろの二人が気だるそうに。

「リーダー。小娘のビンタにキレてる場合じゃねぇですぜ?」
「俺たち三人を相手にしてもらうんだ。早く済ませてくれよ。他の精霊使いが来たら面倒だぞ」

 リーダー格の男は舌打ちすると、少女の口を掴み、強引に開ける。

「俺たちの顔……一生夢で拝ませてやる」
「あがっ……あ……」

 男は立ち上がると、ズボンを下ろして腰の前に少女の顔を向けた。

「生意気なお口はコレで塞いでやらないとなぁ? ………ギャハハハ! 歯ぁ立てんじゃねぇぞ! 行くぞオラ!」
「だ、だへか………たすけ……――ふぁ……」

 涙で濡れる少女の瞳では、それがナニであるのかはっきりとは見えない。しかし、確実にそれは「降ってくる」ものだと分かった。
 少女が見ているのは、男の後方、空。

「――――おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 悲鳴を上げながら降ってくる……人。ちょうど男の頭上だ。

「なっ……!」

 察知した男が即座に飛び退くと、地面に激しく衝突したのは少年。卍のような形で地面に埋まったそれは息絶えたのか、微動だにしない。

「…………へ?」

 少女はぺたんと座り込み、その者を涙目で見つめている。

「お、おい。誰だこいつ」
「知らねぇよ……ちょっと剥がしてみろ」

 リーダーの男が見張る中、その部下である一人が恐る恐る近づく。
 髪に触れようとした直前。

「だぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「ぬわっ!」

 ソレは雄叫びを上げて立ち上がった。顔面は血だらけで、見るだけでも分かるほどに、要搬送レベルの傷を負っている。
 今し方空から降ってきたその少年に、この場の状況など分かるはずもなく。目の前の男たちに怪訝な目を向けるかと思いきや、空を見上げた。

「マリアァァァァ! 誰が空中に転移させろっつったコラぁぁぁあ! ……ん? いや待てよ、悪いのは神様か……」

 今度は顎に手を当てて考え出す。顔面血だらけでありながらもそんな様子の彼に、やっとリーダー格の男が話しかける。

「おい貴様。そこで何をしている?」

 そう言った男は、警戒するように腰を低く構えていた。その声で気づいたか、少年は鋭い目を向ける。

「黙ってろよオッサン。俺は今、ちょっとだけイライラしてんだ」
「何だと? 誰に言っているのか分かってるのか?」
「知らねぇよ」

 少年の毅然とした態度に只者ではないと感じたのか、男は無理に威張るように胸を張って言う。

「俺たちはこの街、ルレコニットが誇る精霊使い三銃士! そしてこの俺はリーダーのレイグだ」
「マシリスだ」
「コニーだ」

 続けて自己紹介した二人は、少年をキッと睨みつけた。
 親指を自分に向けた少年は、自信満々に返す。

「俺は神谷嶺二、人間だ!」

 その時、緊張が崩れたように。

「ギャーハッハッハ! 聞いたかお前ら! 人間だとよ!」
「こりゃ傑作だ!」
「俺たち相手に堂々としてるから何者かと思ったが、ただの脆弱種族だったとはな!」

 腹を抱えて笑い叫ぶ彼らに、嶺二は怒るでもなく、背後からの嗚咽のような音に振り向いた。うるうるとした瞳が嶺二を見上げている。

「おぇ? 何してんだお前、そんなところでちょこんとして」
「うっ……た、助けてぇ」
「ん?」

 その時。

「――火よ! 手掌に咲け!」

 嶺二の眼前に、炎が迫る。

「危ない!」

 少女の叫び声と同時に、その炎は消滅。

「なっ……んだと」

 炎を簡単に払った本人は、口角を上げて、ついでに拳も上げた。

「おりゃぁぁあ!」

 地面に叩きつけられると、そこが一斉に舞い上がる。精霊使いたちは飛び退いて距離をとった。

「土の精霊使いか!?」
「人間の精霊使いなど、見たことがないぞ!」

 嶺二はイタズラな笑みを浮かべるとさらに。

「へへっ」

 その拳は既に、レイグを先頭とする三人の眼前。

「拳の精霊使いとは、俺のことよォォォ!」
「ぐああああああああ!」

 突き上げた拳はレイグを空の彼方へ飛ばした。嶺二はのんきにそれを見上げて。

「ひょえー、バカみたいに飛んでったなー。最近バケモノみてぇに強い奴とばかり戦ってたからなぁ、加減が出来ねぇや」
「レイグが……人間にやられた!?」
「マグレだ! おいマシリス、こいつをやるぞ!」

 二人は同時に炎を生成。

「火よ!」
「燃やし尽くせ!」

 至近距離、それは嶺二の間合いだ。

「ごばっ!」
「ばびっ!」

 二人の顔面は呆気なく、嶺二の両手にそれぞれ収まる。

「撃ってみろよ。ちなみに俺の握力は五十三万だぜ?」

 嘘。
 ハッタリである。

「貴様……何者だ。本当に人間なのか」
「いや、実は俺……猫なんだ」
「獣人――」

 空へぶん投げた。

「誰が猫じゃコラァぁぁあ!」
「「ああああああああああ!」」

 空へ消えていく二人。見送る嶺二は。

「人のことをからかいやがって……」

 本気で怒っていそうな……この顔である。

「ん?」
「ひっ!」

 不意に振り返った嶺二と、少女の目が合う。
 少女は明らかに怯えた様子だが、嶺二は表情を取り繕うこともなく。

「ここどこだ? カシュエドって名前の世界だってことは分かんだけど」

 きょとーんとした顔でそんなことを聞く。

「ど、どこって……ええと、ルレコニット共存地区……だけど?」
「ルーレット……競走……なるほどな」

 成る程に至った経緯を彼に聞き出したいところだが、腰を抜かしたままの少女にそんな余裕は無く、近づいて来る嶺二にさらに身を震わせた。

「な、何する気!?」
「立てるか?」
「ほぇ?」

 差し出された手をボーッと眺める少女。一瞬、その手を取りそうになるが、ピクっと跳ねると胸まで引き返す。

「あ、あなたも精霊使いなんでしょ!? 私を奴隷にするんでしょ!?」

 眉間を寄せた嶺二は真剣な顔で。

「奴隷だと? お前も魔石掘らされてんのか?」
「えっ?」

 少女は嶺二の手をとって立ち上がった。服をはたいてから、嶺二に向かって言う。

「バカに悪い人はいないと、大聖女様が仰っていたから安心」
「おいお前、誰がバカだって?」

 無言で指さしてくる少女に、嶺二は。

「俺か? 俺は嶺二」

 名前を聞かれたのだと勘違いする様も、また少女の口元を緩ませた。

「私はレキナ。助けてくれてありがとう」

 嶺二は頭をかいて。

「んで……さっきの奴らは何者なんだ?」
「このルレコニット共存地区を守衛する精霊使いで、市民の秩序と安全を…………というのは建前かな」

 詳しく聞いてみれば、どうやら彼らは身分を悪用して劣等種族を他国の奴隷商人に売り払っているのだとか。
 嶺二は珍しくひらめいたように手を鳴らす。

「ひょっとしてレキナ、お前人間か?」

 初期の頃はマリアから散々、脆弱種族と言われた嶺二だ。奴隷の話を聞いていると、この少女も同族である可能性は高かった。

「ち、違うよ! 私はケミル族っ!」
「ケミル? どっかで聞いたような名前だな」

 その瞬間に嶺二の脳裏で浮かんだのはマリア。ハテノチで初めて会った時、彼女は自分のことをそう言っていた。
 嶺二は考えるように小声で漏らす。
 
「そうか……マリアと同じ。でも、あいつの種族がそんな扱いを受けてるってのか?」
「ふぇ? まり、あ?」

 我に返った嶺二は、不思議そうな目で見つめてくるレキナに問う。

「そのケミル族っていうのは、身分でいうなら人間とどのくらいの差があるんだ?」
「あまり変わらないよ? でもケミル族はみんな子どもの時に、人間と関わるなって教えられてる。さらに身分を落とすわけにはいかないからって」
「ふーん」

 マリアに虐げられていた過去を、納得したような顔で思い出す嶺二。そこでレキナも思い出したように。

「ってあれ? 確かあなた……さっき人間って……」
「ん? おう、人間だぜ」
「いいいいいっ!?」
「うおっ」

 まるで苦手な虫にでも迫られたかのように、壁に背中をぴったり張り付けてつま先を立てるレキナ。

「何だよ? ちなみに俺はケンカで負けたことはねぇし、軍相手にも負けねえ」

 それがフォローになっていないことは明らかで。

「ち、近寄らないで!」
「え?」

 一歩踏み出したところで止まった嶺二は、きょとーんと目を丸くする。

「あっれぇ……? マリアお姉さん、話が違うぜ……ひょっとして俺はここに来た途端、ゴギブリの姿にでもなっちまったのか?」

 依然として畏怖の目を向けられる嶺二は、ため息をついて踵を返した。

「分かった分かった、分かりましたっての。じゃあな」
「待って!」

 立ち止まった嶺二は、気だるげな顔をレキナに向ける。

「近寄るなの次は待てかよ。お前、レラみてぇな奴だな」
「れ、ら……?」
「こっちの話だ。……んで、何だよ」
「あなた、人間とはいえ精霊使いなんでしょ? だったら、一緒にいてあげても……いいけど」

 嶺二は「はぁ?」と。

「別に俺は、お前と一緒にいさせろって頼んでるわけじゃねぇし、精霊使いでもねぇ。アイツらも言ってたが、なんだよ精霊って」

 拳の精霊がどうのと言っていたが……。

「げっ……精霊を、知らないの……?」

 恐ろしくバカを見るような目だ。

「おい、素直に俺をバカにするような目をやめろ」
「あなた……今まで何を見て育ってきたの?」
「あ? 明日とかだろ」

 レキナは唖然とした次に、ぷくすと漏らすと笑い出す。

「あははは!」

 無邪気な笑顔で声を上げるレキナに、嶺二はイラッと血管を浮かせる。

「何が面白れぇんだ!」
「だって……こんなバカな人、見たことないんだもん」

 目尻を拭いながら答えるレキナ。嶺二は不服そうだが、ため息をついて返す。

「とりあえず、俺と一緒に行くなら色々教えてくれよ。この世界のこと」
「え? この世界……? ひょっとして嶺二って……」
「俺は日本……いや、ハテノチっていう世界から来た人間だ。修行とやらでここにお邪魔させてもらってる」

 レキナは理解したように手をポンと打つ。

「なるほど! 異世界の人だったんだね! どおりで色々と知らないわけだっ。でも……ハテノチなんて聞いたことないけど、異世界衝突の時に同盟を結んだのかな?」

 そのような話を嶺二にしても、彼は恐らく答えられない。制約とかそういったものではなく、単純に知らない。

「まあ難しいことはよく分からんけどよ。ウチのボスが修行のために行ってこいって言うもんだから。俺としては暇つぶし程度に来てやったってところだ」
「そうなんだ……」

 と、レキナは思いついたように嶺二に抱きついた。

「うおっ」
「私のこと、守って!」
「は?」

 その瞳はキラキラと輝いている。

「守ってくれたら私、嶺二のお嫁さんになってあげてもいいよ!」

 嶺二は唸って頭を搔く。

「でも、人間とは関わらない方がいいんだろ?」
「嶺二は強いから! さっきの三銃士を一瞬で倒したんだもん! ……私、人間を見くびってた、こんなに強くてバカで、優しい人間がいるだなんて知らなかった。この世界のことは私が教えてあげるし、その気になれば……その、夜のお世話も……」

 レキナは最後に、嶺二の懐でモジモジとしているが、是非とも彼女に教えてあげたい。嶺二に何かを伝えるなら、一文におさめよと。

「つまり、なんだ?」

 案の定、それはポカーンと聞き返す。

「だーかーらっ! 私が嶺二について行ってあげるって言ってるの!」
「もうひっついてんじゃねぇか。離れろよ」

 ぶるんぶるんと身を振られても、頑なに離れないレキナは、背伸びしてやっと届く嶺二の首元に噛み付いた。

「ギャァァァァ!」
「んにんにぃ!」

 走り出す嶺二。
 表通りに出る直前で。

「へへ、馬鹿め! まだいやがったか人間! さっきのお返しだ!」
「覚悟しろ!」
「俺たちを敵に回したこと、後悔――」
「ギャアアアアアア!」

 現れた精霊使いの三人の目は点になる。

「「「え?」」」

 高速で移動する重機にでも轢かれたかのように、三人は呆気なく跳ね飛ばされたのだった。

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