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はじめ
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冬。いつもの帰り道。引っ越してから毎日通っている道の脇に神社があるのは知っていた。普段なら寒いし早く家に帰って暖房が効いた部屋でゆっくりするために通りすぎるところだが、今日は悪いこと続きだったため、神様に祈れば少しでも気が楽になるだろうと立ち寄ってみることにした。それだけだった。
「...おぬし、とんでもない厄持ちやな。将来、不幸まみれやて。」
鳥居をくぐり、数歩歩いた所で声が聞こえ、目の前にある存在が現れた。おじいさんのようで、若い少女のようで、はっきりとしない。
突然現れたその存在はニヤリと笑う。
「我が厄を払ってやろう。左腕をだせぃ。」
あまり事態が把握できないまま、私は左手を出した。
その存在は手に持っていた葉の団扇を私に向けてバサッバサッと数回振ると、うむ、と頷きこう言った。
「おぬしの左腕を見てみぃ。そこに数が書いてある。その数が厄を逃れるほどにカウントダウンしてくさ。ちなみにどの時点で厄が去るかは我にはわからんからの。まぁ、また厄を払いたくなればここに来い。いいな。」
そして存在はニヤッと笑いながら透けるように消えた。
私は何が起きたのかよく分からず、不思議体験?幻聴?妄想?と思いながら、当初の予定の通りに神様に参拝し、帰宅した。頭に?を浮かべながら。
家に着き、コートを脱いで、さあご飯をつくりますか、と、左腕の服を捲り見てみると傷も何もなかったはずの場所に【5】という数字があった。
気味が悪くなり、擦って消そうとしたが、元からそこにあったように馴染んでいて消えない。とりあえず私は現実逃避して寝た。
「...おぬし、とんでもない厄持ちやな。将来、不幸まみれやて。」
鳥居をくぐり、数歩歩いた所で声が聞こえ、目の前にある存在が現れた。おじいさんのようで、若い少女のようで、はっきりとしない。
突然現れたその存在はニヤリと笑う。
「我が厄を払ってやろう。左腕をだせぃ。」
あまり事態が把握できないまま、私は左手を出した。
その存在は手に持っていた葉の団扇を私に向けてバサッバサッと数回振ると、うむ、と頷きこう言った。
「おぬしの左腕を見てみぃ。そこに数が書いてある。その数が厄を逃れるほどにカウントダウンしてくさ。ちなみにどの時点で厄が去るかは我にはわからんからの。まぁ、また厄を払いたくなればここに来い。いいな。」
そして存在はニヤッと笑いながら透けるように消えた。
私は何が起きたのかよく分からず、不思議体験?幻聴?妄想?と思いながら、当初の予定の通りに神様に参拝し、帰宅した。頭に?を浮かべながら。
家に着き、コートを脱いで、さあご飯をつくりますか、と、左腕の服を捲り見てみると傷も何もなかったはずの場所に【5】という数字があった。
気味が悪くなり、擦って消そうとしたが、元からそこにあったように馴染んでいて消えない。とりあえず私は現実逃避して寝た。
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