厄払い【完結】

ナクナルマエニ

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おわった

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私は呆然としたまま帰路についた。

寿命?何の冗談。これから私は何の障害もなく幸せに暮らすんだ。ほら、私には厄払いの力がある。私の厄を払ってくれるんだ。

左腕の数字を見ながら歩く。
ジジジッ【5】・・【4】

「え?」

アパートの階段を上っている最中、思わず立ち止まった。

「数字が減った?厄が払われた?もらったばかりなのに!」

気が焦る。何の厄が払われた?わからない。わからない。

だめだ。焦ってはだめだ。寿命なんて嘘だし、またもらえばいい。それがいい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

それから1ヶ月後、数字がなくなった。よし、神社へいこう。
またもらいにいこう。私の幸せのために。

...神社はなかった。そもそもなかったように木が生え繁っていた。

「嘘だ...はは、嘘だ...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「本日のNEWSです。○○県○市のアパートにて女性の死体が見つかりました。近所の方によりますと、1年ほど前から女性の不審な行動が目立ち、奇声や泣き声、笑い声などが聞こえ...警察は覚醒剤などの使用による精神異常からの...」

ふーむ。あのおなごか。使い魔らが説明という仕事をしなかったのは申し訳ないが、そう簡単に厄が払えるはずないのにのう。
厄払い、というか、自分の幸せのことしか考えなかった付けかのう。

さて、今日のお客さんはしっかりと説明せねばな。
それでも求める人はいるが。うむ、人間は大変よ。
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