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一章、1
1、8山道を逃げる
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周りの木々はざわめき、揺れ動く。ゆらりと伸びた女性の白い手が亮介に迫る。だから俺は亮介と女性の前に立った。
「御神酒、お納めください!」
俺は頭を腕より下げて手には瓶のお酒を一つ。地べたに正座だ。
女性は亮介に伸ばした手で俺の瓶を手に取った。
「くっ、洗礼された技。会社の飲み会で鍛えられただけはある!」
「効いてるぞ、追撃だ!」
隆志は吊るした袋からおつまみのビーフジャーキーを取り出した。
「ならば僕はお供えだ!」
隆志は俺の隣に並んで袋を差し出した。それも女性は受け取った。
「バカな、隆志の財力を侮っていた。俺でさえ滅多に買わない高価なおつまみを!」
「今だ、やれ亮介!」
亮介に袋を渡し彼が取り出したのは折り紙だった。
「千羽鶴とかおりますから、勘弁してください!」
女性は亮介の腕を掴んだ。
「「亮介ー!」」
俺たちは亮介の体を掴み引っ張る。
「俺の酒を渡せばよかっただろー!」
「だって直樹のだし、俺が渡すのは違うかなって……」
「今はそれどころじゃ……。ない、だろ」
女性の力は凄まじく強く。俺たち3人がかりでも引きずられていく。荒れた地面により力も入りにくい。女性はそれでも容易に俺たちを神社の方へと連れ去ろうとする。
「隆志! 何かないか?」
「恐らく彼女は神だ。社の中から出てきたこと、扉をぶち破らなかったから社は大事である点。直樹の勘でもそう思ったんだろ」
「そうか! なら常識があるかもしれない!」
俺は袋から瓶の酒を1つ取り出して彼女に放った。女性はお酒が地面に落ちないようにソフトにキャッチする。
「ふふんっ。ならこれならどうだ!」
隆志はワインの瓶を彼女に向けてふわっと投げる。ワインの瓶はそこそこ大きく。女性は亮介から手を離し抱えるようにして持った。
その隙に俺たちは走り出す。スマホを回収し立ち直った亮介と共に、メチャクチャにライトを振り回しながら全力で亮介の家まで逃げた。
ここから山道でキツいはずなのにそれどころではないアドレナリンが出ている。寒さも気にならないほどに。
山道を酔っ払い3人で走ったのでみんな息が上がっている。
玄関に駆け込み、亮介は鍵をかける。玄関の明かりをつけてようやく安心できた。
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俺は頭を腕より下げて手には瓶のお酒を一つ。地べたに正座だ。
女性は亮介に伸ばした手で俺の瓶を手に取った。
「くっ、洗礼された技。会社の飲み会で鍛えられただけはある!」
「効いてるぞ、追撃だ!」
隆志は吊るした袋からおつまみのビーフジャーキーを取り出した。
「ならば僕はお供えだ!」
隆志は俺の隣に並んで袋を差し出した。それも女性は受け取った。
「バカな、隆志の財力を侮っていた。俺でさえ滅多に買わない高価なおつまみを!」
「今だ、やれ亮介!」
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「千羽鶴とかおりますから、勘弁してください!」
女性は亮介の腕を掴んだ。
「「亮介ー!」」
俺たちは亮介の体を掴み引っ張る。
「俺の酒を渡せばよかっただろー!」
「だって直樹のだし、俺が渡すのは違うかなって……」
「今はそれどころじゃ……。ない、だろ」
女性の力は凄まじく強く。俺たち3人がかりでも引きずられていく。荒れた地面により力も入りにくい。女性はそれでも容易に俺たちを神社の方へと連れ去ろうとする。
「隆志! 何かないか?」
「恐らく彼女は神だ。社の中から出てきたこと、扉をぶち破らなかったから社は大事である点。直樹の勘でもそう思ったんだろ」
「そうか! なら常識があるかもしれない!」
俺は袋から瓶の酒を1つ取り出して彼女に放った。女性はお酒が地面に落ちないようにソフトにキャッチする。
「ふふんっ。ならこれならどうだ!」
隆志はワインの瓶を彼女に向けてふわっと投げる。ワインの瓶はそこそこ大きく。女性は亮介から手を離し抱えるようにして持った。
その隙に俺たちは走り出す。スマホを回収し立ち直った亮介と共に、メチャクチャにライトを振り回しながら全力で亮介の家まで逃げた。
ここから山道でキツいはずなのにそれどころではないアドレナリンが出ている。寒さも気にならないほどに。
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玄関に駆け込み、亮介は鍵をかける。玄関の明かりをつけてようやく安心できた。
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