推しの推しが自分だった件

かるぼん

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夏目side4

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リアル晴さんに会えるのが楽しみすぎて毎日うきうきだ。
山さんに「落ち着きなさい。」と叱られる回数も増えている。
でもしょうがない。
初めてのリアル晴さんなのだ。

SNSチェックをすると晴さんが更新していた。
「本番まであと少し。
みんなで練習頑張ってるよ~。」

そう、本番まであと1週間ほどだ。
晴さん、歌うまいからなぁ。
ダンスはどうなんだろう。
晴さんが歌って踊る姿を想像するだけで、ニヤニヤが止まらん。

「夏目くん、気持ち悪いよ。」
山さんが心底きもい、という顔でこちらを見ている。
「その顔マジじゃん。ひどいよ山さん。」
「というか、どうやって観に行くの?
君の高身長でその抜群のスタイルだとどう変装しても一般客には馴染めなさそうだけど。」

「⁉︎⁉︎」
普通に客として観に行くつもりだった。

「………どうしよう。」
半べそで山さんに縋りついた。
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