拾った狼が絶倫の聖獣だった。

かるぼん

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狼拾いました。

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すぅ、すぅ…
 
(寝たか…。)
薬草スープを飲み終えた狼は、僕が自分の分のスープを飲んで片付けなどをしている間に、いつの間にか眠っていた。
(最初は警戒していたみたいだけど、ちゃんと頑張ってスープも全部飲んでくれたし、僕が片付けやらで動き回ってても寝てくれたし、多少は信用してくれたのかな。)
世話の焼ける一日だったけど、やってあげられることはできたから一安心だ。
(けがの治癒にはもう少しかかるだろうけど、明日もちゃんと栄養のあるもの食べさせて、薬もこまめに塗ってやれば割と早く回復するんじゃないかな。)
ふっ、と口角を上げて、さて、明日の準備を、と一歩踏み出した時だった。
「……っ!」
視界が揺らぎ立っていることができなくなった。
ガタンッ
近くのテーブルに片手をついてなんとか身体を支える。
頭が痛い。
息が、苦しい。
「はぁ…っ、はぁ…、ぁ」
始まった。
そういえば、さっきまでいろいろせわしなかったから、まだ今日の分の薬を飲んでいない。
はやく飲まなければ。
(視界が、揺れる…。
眩暈が落ち着くまで一旦座ろう…。)
僕は近くの椅子を引いてゆっくり腰を下ろす。
目を開けていられない。冷や汗も出てきた。
(大丈夫、少し経てば発作は落ち着くはずだ…、あとちょっと堪えれば…。)
 
苦しい。誰か、助けて。
 
意識が、遠のいた。
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