拾った狼が絶倫の聖獣だった。

かるぼん

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狼拾いました。

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「この見た目で分からないのか?」
美青年が口を開く。
低音で、心地の良い声。
は、そんなことより。
この見た目?
白銀の髪に黄金の瞳。
あれ、この特徴、どこかで?
しかも擦り傷だらけの身体に、麻布を巻いた腕?
…………え。
僕はあいつが寝ているであろう藁の上を確認する。
…いない。
「え、ま、まさか、あの、狼?」
僕がそう言うと、目の前の男はにやり、と不敵な笑みを浮かべた。
「そうだ。
俺は狼族の王、ウォル。仲間と暮らしていた集落を人間どもに襲撃され、倒れていたところをお前に助けられた。
礼を言う。
お前の名は?」
美青年、もといウォルは一度大きく頭を下げると、真剣なまなざしで僕を見つめる。
「…僕は、リト。
この森の中で一人で暮らしてる。
普段は薬草を採取して自分で使う薬を作ったりして生活してて、おま…、ウォルさんを見つけたのはたまたまだから…」
「ウォルでいい。
そうか、お前はリトという名なのか。
うむ、良い名だ。」
目を細めてにこりと微笑む。
美青年の微笑みは美しすぎる。
「!……こ、こほんっ。
え、えっと、それで、あの、さっきのことだけど、一体、どういう…」
僕は熱くなった頬を隠すように顔を背けて先ほどのことに言及した。
「リト、お前、毒に侵されているな?」
「…っ!?」
なんで分かったんだ?
僕は驚いて目を見開きウォルを見る。
「そして今、身体が軽くなったのではないか?」
 
………。
僕はごく、と唾を飲み込んだ。
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