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【01】勇者の腕の中で
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――ねえ、ヒュー。愛してる。
見覚えの無い薄明るい天井が視界に滲んで、ヒューはゆっくりとまばたきをした。
体は重く、熱っぽい。腹の奥に残る気だるさに、嫌な予感しかしない。
自分を抱き締めている男は、一糸纏わぬ姿で、剣からも世界からも無防備な顔で子供のように眠っていた。
「……アレックス……」
絶望とともに、男の名を吐き出す。シーツに散った金の髪。彫刻のように整った顔立ち。英雄譚(サーガ)に相応しい勇者が、腕の中に抱くべきは、自分であってはならなかったはずだ。
(やっちまった……)
椅子に無造作に引っかかっている礼服。床に散らばったマント。千切れてしまった装飾品。
すべて自分たちが身に着けていたものだ。
(最悪だ)
世界を救うという重責から解放され、宴の雰囲気に気を良くして、したたかに酔ったことを後悔した。旅の間は、一切の油断をすることなどなかったのに。
ヒューは自分を抱きしめて離さない勇者が、このうえなく穏やかな顔で眠っていることに、安堵はしたが、何故ここにいるのが自分なんだと逃げ出したくなった。
――愛してる。ヒュー。
誰もが愛する勇者の、蕩けるような甘い声に、何度も何度も責められ、耳から溶けて死ぬかと思った。逞しい腕に押し倒され、彼の秘めていた熱情を、最奥まで叩き込まれ、嫌と言うほど味わった。
――ずっと、君とこうしたかった。僕のヒュー……。
すべてを世界と人々のために捧げた勇者が、素直に欲望をぶつけてきた。あんなに熱っぽく、激しく、真っ直ぐに求められたら、叶えてやりたくもなる。
自分が、盗賊風情でなければ。
(どうして、俺なんだよ……)
ヒューはアレックスの腕の中で、身動きが取れないまま、泣きそうに顔を歪めた。
何年も無防備に眠ったことが無いのは、アレックスも同じだろう。珍しく起きてきそうもない。身じろいでなんとか片腕だけ脱すると、自然に震える指を伸ばし、金の髪をそっと撫でた。
アレックス……俺の勇者。
彼もきっと酔っていた。その勢いでの一夜の慰みなら、どんなに良いだろう。しかしあいにく、アレックスはそんな男ではない。真剣に、ヒューに愛を囁いていた。
(どうして……どうして)
自分の前で穏やかに寝息を立てる勇者を、愛しいと思う気持ちはある。けれど、それはずっと尽くすに値する存在だと思っていたからだ。姫君のように抱かれたかったわけでも、ましてや本気の愛を向けられたかったわけではない。
「お前……英雄なのに」
触れるのも憚られる、だがこれも最後だと、ヒューは親のように彼の頭を抱いて撫でた。彼の意識が無い間くらい、少しの間、眠りを守ってやりたいと思った。最後に、それぐらいは許されていいだろう。
アレックスとの出会いは、彼がまだ駆け出しの戦士だった頃だ。旅に出たばかりの十四歳で、《勇者》と呼ばれるのは、まだ何年も先の話になる。
変わった奴、というのが第一印象だ。治安最低の貧民街で、したたかで必死な孤児たちに、僅かな路銀を毟り取られ、へらへらと笑っていた。貧民街育ちの盗賊であるヒューは、その路銀を子供たちから取り返し、アレックスに返した。
「この世界を救おうって奴から、金は取れねえよ。あいつらは、俺がなんとか食わせるから」
「へえ、どうやって?」
「どうやって、って……」
そんなふうに返されると思わなかったので、面食らった。整った顔立ちに、輝くような碧眼が、貫くようにヒューを見つめた。
金を返してもらって、ありがとう、で終わると思っていた。もしくは、浮浪児たちに騙されていたことに、怒って豹変するかだ。
ところが彼は、真っ直ぐに、純粋な眼差しを向けてきた。
その視線から目を逸らすどころか、ヒューも素直に見つめてしまった。
「……近くに、ごろつきの根城がある。旅人や商隊を襲って、金品を強奪している連中だ。この街にもたまにやって来て、酒や女を買ってる。迷惑な連中だが、俺はそいつらから多少金をくすねてんだよ」
「スリ? 腕が良いんだ」
「まあな……」
「それってさ、都で賞金首になっている《鮮血旅団》だよね」
「そうなのか。根城は分かるが、そんな大層な名前まで知らねえよ」
「ねえ、根城が分かるなら、仲間になってよ。――僕は、アレックス」
「は?」
「そいつら、僕が討伐して、報酬を君に分けるよ。協力のお礼にさ」
あっけらかんと言い、アレックスはにこりと笑った。大きな剣を背負い、背はヒューよりずっと高く逞しかったが、顔立ちはまだ少年らしいあどけなさがあった。
「アレックス・ディア。魔王を倒すつもりで村を出てきたばかりだ」
「勇者様候補ってことかよ……」
手を差し出され、その手を取ることなく、ヒューは顔をしかめた。
「俺は盗賊だ。英雄になるつもりなら触んねーほうがいい」
「君が嫌でなければ、手を取って、協力してほしい」
「話聞いてんの?」
「聞いてる。ほら」
どっかの王子なんじゃないかという綺麗な笑顔で、アレックスがぐっと手を差し出す。はあ、と息をつき、ヒューは手を伸ばした。とはいえ、汚れた手で自分から触れる気にはならず、遠慮がちに差し出された手を、アレックスが強引に掴んだ。
「ありがとう。山賊は退治出来て、街のみんなは安全になる。僕は路銀を手に入れられて、子供たちにも分けてあげられる。君もね」
「一人で倒せるわけねーよ。やめとけ。賞金首級なら、騎士団に通報しようぜ」
「大丈夫だよ。――ねえ、名前は?」
「ヒュー……俺も孤児だ。名字はねえよ」
「輝く心か。綺麗な名前だな。すごく気に入ったよ」
「ふうん。そんな意味あったのか」
お前のほうが、よっぽど輝いて見えるけど。そんな言葉を飲み込んだ。言葉で飾るよりも、目の前の少年は紛れもなく美しく、光っていた。
「ヒュー、君のこと、もっと知りたいな」
英雄になる人間というものは、どうしようもなく、眩しく誰もが思い知るものなのだと、そのとき知った。
魔王を共に倒した仲間――《生還の勇者たち》もそうだ。けれど勇者アレックスだけは、他の誰とも違う輝きを持っていた。
あっさり山賊どもを斬り捨て、制圧し、血にまみれながらも彼は綺麗に微笑んで見せた。
「ね、何も心配しなくていいよ、ヒュー」
あのときから、ずっと、アレックスの光に焼かれ続けている。
でももう、それも終わりだ。
アレックスの眠りが深くなるのを待ち、その腕からそっとすり抜ける。
世界を救った安堵感なのか、愛する者を抱いた幸福感なのか、珍しくアレックスは眠り続けていた。
――おやすみ、英雄。
唇の動きだけで小さく告げ、ヒューはベッドからそっと離れた。勇者パーティーの中で一人だけしがない盗賊ではあったが、気配を消すのも、闇に溶け込むのも、これだけは誰よりも得意だった。
最低限の衣服を身に着けると、重い体を引きずり、そっとその場を離れる。
足に力を入れるたび、くに、と内側が緩む感覚に、ヒューは奥歯を噛みしめた。
「……っ……!」
下肢に痛みが走ったが、それ以上の感覚が内側に残って疼いている。動くたび、腹の奥がじんわりと熱を思い出す。
「……あ……」
内腿に残った体温の幻が、まだ消えてくれない。薄暗い中でよく見れば、全身に鬱血の痕が刻まれている。
おまけに下肢から僅かに血の匂いがして、ヒューは頬を赤らめた。
(クソっ……とんでもないとこ怪我させやがって……!)
仲間の《聖女》セシィリアなら立ちどころに治癒してくれるだろうが、とても言えない。治癒薬も今は持っていない。仕方なく痛みに耐えるが、足腰には力が入らず、ふらふらと進む。一歩進むごとに、腹の奥に甘い痺れが走る。
(ちゃんと、女と結ばれてくれよ……)
この薄っぺらな体では、英雄を受け止められるようには出来ていないのだ。そうだ。こんなの、間違っている。あいつもそのうち気づくはずだ。これから英雄として、忙しい日々も始まるのだから。その間に、俺のことは忘れてしまうはずだ。そうでなくてはいけない。
腹の奥に残り続ける柔らかな疼きに、ヒューは唇を噛んで耐えた。
――こんなの、今だけだ。
この熱が消えてしまえば、きっと自分は、あの眩しい光を、何事もなかったように手放せるはずだ。
見覚えの無い薄明るい天井が視界に滲んで、ヒューはゆっくりとまばたきをした。
体は重く、熱っぽい。腹の奥に残る気だるさに、嫌な予感しかしない。
自分を抱き締めている男は、一糸纏わぬ姿で、剣からも世界からも無防備な顔で子供のように眠っていた。
「……アレックス……」
絶望とともに、男の名を吐き出す。シーツに散った金の髪。彫刻のように整った顔立ち。英雄譚(サーガ)に相応しい勇者が、腕の中に抱くべきは、自分であってはならなかったはずだ。
(やっちまった……)
椅子に無造作に引っかかっている礼服。床に散らばったマント。千切れてしまった装飾品。
すべて自分たちが身に着けていたものだ。
(最悪だ)
世界を救うという重責から解放され、宴の雰囲気に気を良くして、したたかに酔ったことを後悔した。旅の間は、一切の油断をすることなどなかったのに。
ヒューは自分を抱きしめて離さない勇者が、このうえなく穏やかな顔で眠っていることに、安堵はしたが、何故ここにいるのが自分なんだと逃げ出したくなった。
――愛してる。ヒュー。
誰もが愛する勇者の、蕩けるような甘い声に、何度も何度も責められ、耳から溶けて死ぬかと思った。逞しい腕に押し倒され、彼の秘めていた熱情を、最奥まで叩き込まれ、嫌と言うほど味わった。
――ずっと、君とこうしたかった。僕のヒュー……。
すべてを世界と人々のために捧げた勇者が、素直に欲望をぶつけてきた。あんなに熱っぽく、激しく、真っ直ぐに求められたら、叶えてやりたくもなる。
自分が、盗賊風情でなければ。
(どうして、俺なんだよ……)
ヒューはアレックスの腕の中で、身動きが取れないまま、泣きそうに顔を歪めた。
何年も無防備に眠ったことが無いのは、アレックスも同じだろう。珍しく起きてきそうもない。身じろいでなんとか片腕だけ脱すると、自然に震える指を伸ばし、金の髪をそっと撫でた。
アレックス……俺の勇者。
彼もきっと酔っていた。その勢いでの一夜の慰みなら、どんなに良いだろう。しかしあいにく、アレックスはそんな男ではない。真剣に、ヒューに愛を囁いていた。
(どうして……どうして)
自分の前で穏やかに寝息を立てる勇者を、愛しいと思う気持ちはある。けれど、それはずっと尽くすに値する存在だと思っていたからだ。姫君のように抱かれたかったわけでも、ましてや本気の愛を向けられたかったわけではない。
「お前……英雄なのに」
触れるのも憚られる、だがこれも最後だと、ヒューは親のように彼の頭を抱いて撫でた。彼の意識が無い間くらい、少しの間、眠りを守ってやりたいと思った。最後に、それぐらいは許されていいだろう。
アレックスとの出会いは、彼がまだ駆け出しの戦士だった頃だ。旅に出たばかりの十四歳で、《勇者》と呼ばれるのは、まだ何年も先の話になる。
変わった奴、というのが第一印象だ。治安最低の貧民街で、したたかで必死な孤児たちに、僅かな路銀を毟り取られ、へらへらと笑っていた。貧民街育ちの盗賊であるヒューは、その路銀を子供たちから取り返し、アレックスに返した。
「この世界を救おうって奴から、金は取れねえよ。あいつらは、俺がなんとか食わせるから」
「へえ、どうやって?」
「どうやって、って……」
そんなふうに返されると思わなかったので、面食らった。整った顔立ちに、輝くような碧眼が、貫くようにヒューを見つめた。
金を返してもらって、ありがとう、で終わると思っていた。もしくは、浮浪児たちに騙されていたことに、怒って豹変するかだ。
ところが彼は、真っ直ぐに、純粋な眼差しを向けてきた。
その視線から目を逸らすどころか、ヒューも素直に見つめてしまった。
「……近くに、ごろつきの根城がある。旅人や商隊を襲って、金品を強奪している連中だ。この街にもたまにやって来て、酒や女を買ってる。迷惑な連中だが、俺はそいつらから多少金をくすねてんだよ」
「スリ? 腕が良いんだ」
「まあな……」
「それってさ、都で賞金首になっている《鮮血旅団》だよね」
「そうなのか。根城は分かるが、そんな大層な名前まで知らねえよ」
「ねえ、根城が分かるなら、仲間になってよ。――僕は、アレックス」
「は?」
「そいつら、僕が討伐して、報酬を君に分けるよ。協力のお礼にさ」
あっけらかんと言い、アレックスはにこりと笑った。大きな剣を背負い、背はヒューよりずっと高く逞しかったが、顔立ちはまだ少年らしいあどけなさがあった。
「アレックス・ディア。魔王を倒すつもりで村を出てきたばかりだ」
「勇者様候補ってことかよ……」
手を差し出され、その手を取ることなく、ヒューは顔をしかめた。
「俺は盗賊だ。英雄になるつもりなら触んねーほうがいい」
「君が嫌でなければ、手を取って、協力してほしい」
「話聞いてんの?」
「聞いてる。ほら」
どっかの王子なんじゃないかという綺麗な笑顔で、アレックスがぐっと手を差し出す。はあ、と息をつき、ヒューは手を伸ばした。とはいえ、汚れた手で自分から触れる気にはならず、遠慮がちに差し出された手を、アレックスが強引に掴んだ。
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「輝く心か。綺麗な名前だな。すごく気に入ったよ」
「ふうん。そんな意味あったのか」
お前のほうが、よっぽど輝いて見えるけど。そんな言葉を飲み込んだ。言葉で飾るよりも、目の前の少年は紛れもなく美しく、光っていた。
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「ね、何も心配しなくていいよ、ヒュー」
あのときから、ずっと、アレックスの光に焼かれ続けている。
でももう、それも終わりだ。
アレックスの眠りが深くなるのを待ち、その腕からそっとすり抜ける。
世界を救った安堵感なのか、愛する者を抱いた幸福感なのか、珍しくアレックスは眠り続けていた。
――おやすみ、英雄。
唇の動きだけで小さく告げ、ヒューはベッドからそっと離れた。勇者パーティーの中で一人だけしがない盗賊ではあったが、気配を消すのも、闇に溶け込むのも、これだけは誰よりも得意だった。
最低限の衣服を身に着けると、重い体を引きずり、そっとその場を離れる。
足に力を入れるたび、くに、と内側が緩む感覚に、ヒューは奥歯を噛みしめた。
「……っ……!」
下肢に痛みが走ったが、それ以上の感覚が内側に残って疼いている。動くたび、腹の奥がじんわりと熱を思い出す。
「……あ……」
内腿に残った体温の幻が、まだ消えてくれない。薄暗い中でよく見れば、全身に鬱血の痕が刻まれている。
おまけに下肢から僅かに血の匂いがして、ヒューは頬を赤らめた。
(クソっ……とんでもないとこ怪我させやがって……!)
仲間の《聖女》セシィリアなら立ちどころに治癒してくれるだろうが、とても言えない。治癒薬も今は持っていない。仕方なく痛みに耐えるが、足腰には力が入らず、ふらふらと進む。一歩進むごとに、腹の奥に甘い痺れが走る。
(ちゃんと、女と結ばれてくれよ……)
この薄っぺらな体では、英雄を受け止められるようには出来ていないのだ。そうだ。こんなの、間違っている。あいつもそのうち気づくはずだ。これから英雄として、忙しい日々も始まるのだから。その間に、俺のことは忘れてしまうはずだ。そうでなくてはいけない。
腹の奥に残り続ける柔らかな疼きに、ヒューは唇を噛んで耐えた。
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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