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第一章 冒険者登録編
9話 エレン、チートスキルを押し付けられる
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私は今どう返答すればいいか迷っていた。目の前にチートを授けるとか意味がわからない……いや分かりたくない事を言ってる女神がいる。
「何で私がチートを授からないとダメなの?」
「それはアルテナちゃんの力になれるようによ♪」
「あなたはアルテナの知り合い?」
「あら気づかないの? 私はアルテナの姉よ♪」
やっぱりそうか……アルテナを二十歳にした感じの姿だし、そもそも名前からしてそんな感じはしていた。アルテナは姉がこの世界を管理していると知っているのだろうか?と思っていると急にアステナが真面目な顔になる。
「エレンちゃんチートなんていらないと思っているでしょう?でもそれはあなたが帰りたい、平和に生きたいって気持ちが先走って現実を見れてない証拠よ」
「それはどういう……?」
「一日だけの付き合いだけどエレンちゃんにもわかっているはずよ。あの子を放っておいたらどうなるか」
「う……」
確かにそうだ、アルテナは何をしでかすか分からない。昨日はマリンの髪の毛だけですんだけど今度はもっと酷い事になりかねない。そして、その責任は私にも降りかかって来る恐れがある。
「それにエレンちゃんが本当に何も出来ないままだったらアルテナちゃんに愛想つかれちゃうかもしれないわよ? そうなったら元の世界には帰れないわね。それでいいの?」
「それは……」
「わかったかしら? エレンちゃんには最初から選択権なんてないって事を?」
「……はい」
アステナの言う事は全て正論だった。たとえ力がなくても私にはアルテナと一緒にいる以外に選択肢はなかったのだ。元の世界に帰るには……ん?
「あの……一つ聞いていい?私が異世界にいる事は許可されてないって聞いたんだけど……」
「ああ、アルテナちゃんから聞いたのね。大丈夫、私が許可出しておいたから。そもそも最初からエレンちゃんが一緒に世界を渡った事は知ってるから♪」
「え」
「あ、だからと言って今すぐ帰らせてくださいはダメよ?あなたはアルテナちゃんの冒険をサポートしてもらわないと。でも安心して頂戴、こう見えて私アルテナちゃんと違って偉いんだから。役目を果たしてくれたらあなたの帰還は保証してあげる♪」
「え……え?」
「あとエレンちゃん、アルテナちゃんの扱いが酷いけどもっとやっちゃっていいから。あの子丈夫だしそういう姿が見られるの私にとってご褒美だしね♪」
「あの……頭がついて行かないんだけど……」
「あと私がこの世界を管理しているのは秘密よ?アルテナちゃん何故かわからないけど私を避けてるのよね~。だからこっそりここを管理してた神をだま……説得して変わってもらったんだから。あの子を美味しい位置で観察するためにね♪」
「あの……ちょっと待って。一旦話をやめて」
アステナの言葉を遮り今までの情報を整理する。つまり……
「あなたは自分の趣味を優先して私が巻き込まれるのを見過ごしたと?」
「正解、テヘペロ♪」
「ふざけるな!!」
キレた私は大声で叫んだ。一瞬でもまともだと思った私の気持ちを返して欲しい。
「じゃあアルテナちゃんをよろしくね♪ あ、もし強くなりたかったら魔道具職人のマテツって人を尋ねて。きっと力になってくれるから♪」
「ちょっと待ちなさ……!?」
アステナがそういうと、目の前が見えなくなり気づいたら私は元の場所に戻っていた。
シスターが心配そうこっちを見ている。
「あの、先程からボーッとしていたようですが大丈夫ですか?やはりスキルがショックでしたか?」
「あ、いえ大丈夫……え?」
私の中に何かの情報が流れ込んでくる。
どうやらアステナが押し付けたスキルの情報みたいだ。
—————————————————
スキル 器用貧乏・改
器用になりあらゆる技術を極められる。
その代わり自力が全く上がらない
—————————————————
(何このスキル……!?)
私はまた地面に崩れ落ちた
「何で私がチートを授からないとダメなの?」
「それはアルテナちゃんの力になれるようによ♪」
「あなたはアルテナの知り合い?」
「あら気づかないの? 私はアルテナの姉よ♪」
やっぱりそうか……アルテナを二十歳にした感じの姿だし、そもそも名前からしてそんな感じはしていた。アルテナは姉がこの世界を管理していると知っているのだろうか?と思っていると急にアステナが真面目な顔になる。
「エレンちゃんチートなんていらないと思っているでしょう?でもそれはあなたが帰りたい、平和に生きたいって気持ちが先走って現実を見れてない証拠よ」
「それはどういう……?」
「一日だけの付き合いだけどエレンちゃんにもわかっているはずよ。あの子を放っておいたらどうなるか」
「う……」
確かにそうだ、アルテナは何をしでかすか分からない。昨日はマリンの髪の毛だけですんだけど今度はもっと酷い事になりかねない。そして、その責任は私にも降りかかって来る恐れがある。
「それにエレンちゃんが本当に何も出来ないままだったらアルテナちゃんに愛想つかれちゃうかもしれないわよ? そうなったら元の世界には帰れないわね。それでいいの?」
「それは……」
「わかったかしら? エレンちゃんには最初から選択権なんてないって事を?」
「……はい」
アステナの言う事は全て正論だった。たとえ力がなくても私にはアルテナと一緒にいる以外に選択肢はなかったのだ。元の世界に帰るには……ん?
「あの……一つ聞いていい?私が異世界にいる事は許可されてないって聞いたんだけど……」
「ああ、アルテナちゃんから聞いたのね。大丈夫、私が許可出しておいたから。そもそも最初からエレンちゃんが一緒に世界を渡った事は知ってるから♪」
「え」
「あ、だからと言って今すぐ帰らせてくださいはダメよ?あなたはアルテナちゃんの冒険をサポートしてもらわないと。でも安心して頂戴、こう見えて私アルテナちゃんと違って偉いんだから。役目を果たしてくれたらあなたの帰還は保証してあげる♪」
「え……え?」
「あとエレンちゃん、アルテナちゃんの扱いが酷いけどもっとやっちゃっていいから。あの子丈夫だしそういう姿が見られるの私にとってご褒美だしね♪」
「あの……頭がついて行かないんだけど……」
「あと私がこの世界を管理しているのは秘密よ?アルテナちゃん何故かわからないけど私を避けてるのよね~。だからこっそりここを管理してた神をだま……説得して変わってもらったんだから。あの子を美味しい位置で観察するためにね♪」
「あの……ちょっと待って。一旦話をやめて」
アステナの言葉を遮り今までの情報を整理する。つまり……
「あなたは自分の趣味を優先して私が巻き込まれるのを見過ごしたと?」
「正解、テヘペロ♪」
「ふざけるな!!」
キレた私は大声で叫んだ。一瞬でもまともだと思った私の気持ちを返して欲しい。
「じゃあアルテナちゃんをよろしくね♪ あ、もし強くなりたかったら魔道具職人のマテツって人を尋ねて。きっと力になってくれるから♪」
「ちょっと待ちなさ……!?」
アステナがそういうと、目の前が見えなくなり気づいたら私は元の場所に戻っていた。
シスターが心配そうこっちを見ている。
「あの、先程からボーッとしていたようですが大丈夫ですか?やはりスキルがショックでしたか?」
「あ、いえ大丈夫……え?」
私の中に何かの情報が流れ込んでくる。
どうやらアステナが押し付けたスキルの情報みたいだ。
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スキル 器用貧乏・改
器用になりあらゆる技術を極められる。
その代わり自力が全く上がらない
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(何このスキル……!?)
私はまた地面に崩れ落ちた
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