勘違いで召喚して来たこの駄女神が強引すぎる 〜ふざけたチートスキルで女神をボコしながら冒険します〜

エレン

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第一章 冒険者登録編

11話 エレン、覚悟を決める

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「本当にごめんなさい。このバカを止められなくて申し訳ありませんでした。ほらアルテナ、あんたも謝りなさい」
「ご、ごめんなさい……(何であたしは土下座させられてるのよ……?)」
「あ、ああ……」
 
 私は今アルテナが失礼を働いたスキンヘッドの冒険者に全力で土下座している。
 無論アルテナにも土下座させている。
 でもこれだけで許されるはずがない、私は制服のポケットから金が入った袋を差し出す。

「全財産です。どうかこれで許して下さい、お願いします」
「いや、いらねぇから! 許すから止めてくれ! 俺が女からカツアゲしてると勘違いされるじゃねぇか!!」

 どうやら心の広い人だったらしい。
 酷いことをしたのに謝罪だけで許してくれた。

「ありがとうございます。二度とこんなことが起きないように気をつけます」
「分かったから! もう勘弁してくれ!」

 何故か逃げるように冒険者の男は去って行った。
 私も立ち上がると、アルテナの腕を掴み、ここから去ろうとする。

「ほら帰るわよアルテナ」
「いや、ちょっと待ちなさい。あんたも冒険者登録しなさいよ」
「……分かったわ。私も覚悟を決めないといけないしね」
「え?」

 私は意を決して受付嬢のところに行く。

「すみません、私も冒険者登録をお願いしたいのですが」
「は、はい。ではこちらの紙に記載をお願いします」

 私は渡された紙に、アルテナと同じく記載をしていく。
 アルテナはそんな私を見て、意外な表情をしていた。

「これでいいでしょうか?」
「はい、大丈夫です。ギルドの登録には一日かかりますのでまた明日来てください」
「分かりました。ほら、これでいいでしょアルテナ?」
「ふーんなるほど。エレン、あたしの従者としての自覚が出てきたみたいね」
「諦めたのよ。私はあんたと冒険者生活するしか無いみたいだから」

 不本意だが、私には帰る方法がそれしか無い。
 私はもう覚悟を決めていた。

「ほら帰るわよ」
「はいはい……ん? というかその前に一ついい? 何であんたあの冒険者に全力で謝ってたわけ?」
「何を言ってるの? あなたがあの冒険者の頭を禿げさせたからに決まってるじゃない」
「「「「「え?」」」」」

 何故かアルテナと周りの人達が変な声を出している。
 
「全く昨日やらかしたばかりなのに学習能力が無いのあなたは? あの人が優しかったから良かったものの……」
「ちょっと待ちなさい、あいつの頭は元々……」
「ほら行くわよ」

 私はアルテナの腕を掴み、さっさとギルドを出る。
 これ以上アルテナのやらかしで注目された場所にいたくない。

 ……その後、私の誤解が解けることはなかった。

 ……数分後、ギルドから出て少し行ったところで、私のスキルについてアルテナに話した。
 アステナのことは本人に口止めされたので秘密だ。

「器用貧乏・改? エレンそれって……」
「何か知ってるの?」
「カッコいいじゃないの!! クックック、さすが我が従者なだけあるわ」
「少しでも期待した私がバカだったわ」

 そもそもこのネーミングセンスは壊滅的だ。
 アルテナと同類に見られそうなのも嫌である。

「はぁ……戦闘では役立ちそうに無いのよね」
「何でよ? いろんな技術を極められるなら絶対強いじゃないの」
「デメリットの自力が上がらないってところが問題なのよ。いくら技術があっても体が付いてかないわ。普通の女子高生の体力でどうしろっていうの?」
「ふ、そこは本人が気づかなきゃ意味がないわ」
「つまり分からないって事ね」

 うん、やっぱりアルテナと話していても解決しない。
 でも明日から冒険者生活が始まる以上何かしら手段を考えないといけない。

「しょうがないわね、天の神様の言うとおりにしましょうか」
「え? あたしはまだ何も言ってないわよ?」
「あんたじゃないわ」

 私は探す事にした。
 アステナが言っていた魔道具職人のマテツという人を。
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