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第一章 冒険者登録編
20話 アルテナVSゴブリンキング
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ゴーレムを使った作戦は上手く行き、SUN値(正気度)が削られたゴブリン達は巣から逃げたところをアルテナにどんどん蹴散らされて行く。
ゴブリンに効くかどうかは疑わしかったが、思ったより上手くいってよかった。
「ギャァ、頭に付いた!? もう嫌、こんなの!」
「もっと楽しんだら? ゴブリン退治っていう異世界定番イベントを体験できてるんだから」
「楽しめるかぁ! ギャァ、服に入った!?」
アルテナのSUN値もどんどん削られてる気がするがまあ問題ないだろう。
あらかた中のゴブリンを倒しただろうか?そう思っていると洞窟の奥から強い魔力反応が現れる。
「アルテナ、気を付けて。何か来るわ」
「ハァ……ハァ……え?」
『グオォォォォ!!』
体長五メートルはあるだろうか? 巨大な剣を持ち、無骨な王冠を被った巨体のゴブリン。
恐らくゴブリンキングと言うやつだろう。
ゴーレムが効いた様子はない。怒りで我を忘れているようだ。
私はゴーレムを消し、魔道銃で先制攻撃を仕掛ける。
バンッ、バンッ
カキィン、カキィン
しかし、銃弾は巨大な剣によって弾かれる。
「流石ゴブリンの王ね。アルテナ、ここはまかせていい?」
「ふ、任せなさい。コイツにこれまでの怒り全部ぶつけてやるわ!」
ゴブリンキングにはとんだとばっちりだろうが丁度いい。
さっきまでの鬱憤を全部受け持ってもらおう。
私はアルテナの邪魔にならないようすぐに後ろへ下がる。
『グオォォォォ!!』
再び大きな雄叫びを上げながら、ゴブリンキングが洞窟の外に出て来る。
そのままアルテナを捕捉すると、巨大な剣を振りかぶり襲いかかる。
ドォォン!!
剣が地面に激突し、土埃が巻き起こる。
しかし、そこにはもうアルテナの姿はなかった。
「遅いわね、止まって見えるわ」
『グォォォォ!?』
アルテナの声がゴブリンキングの背後から聞こえたかと思うと、ゴブリンキングの片腕が切り裂かれ地面に落ちる。
やはりこういう時のアルテナは頼もしい。
痛みで怯んだ隙を突き、アルテナは魔力を集中させる。
「冥府への案内人よ、古の契約に応じ、その姿を見せるがいい」
アルテナが詠唱を始めると、その背後に巨大な死神が現れ鎌を振りかぶる。
「アルテナの名において命ず、その一撃を以て我が敵を屠れ!『死の衝撃!』」
『グォォォォォ!!??」
そのまま鎌が振り下ろされ、ゴブリンキングは何もできないまま真っ二つに切り裂かれる。
アルテナの大技により、ゴブリンの王は呆気なくその命を終えたのだった。
「ふ、お前の敗因はたった一つだ……たった一つの、シンプルな……」
「そういうのいいから」
「最後まで言わせなさいよもう!」
「とにかくお疲れ様。最後の凄かったわね」
「当然よ、あたしの必殺技の一つだもの、少しは敬う気になった?」
「いいえ、微塵も」
「……まあいいわ。ところでさっきから服の中がムズムズするんだけど……」
アルテナが服の中に手を突っ込むと、何か黒い物体を取り出す。
「ああ、さっきの戦いで入ったやつね、すっかり忘れてたわ。まあ? もうこんなのでビビったりしないけどね」
「ねぇ、アルテナ?」
「なに? と言うかいい加減消しなさいよこれ」
「いや、私はもう全部消したわ。それ、多分本物よ」
「…………」
アルテナは白目を剥いて気絶した。
その後、このゴーレムを作ることは全面禁止された。
せっかくいい魔法を覚えたのに……
ゴブリンに効くかどうかは疑わしかったが、思ったより上手くいってよかった。
「ギャァ、頭に付いた!? もう嫌、こんなの!」
「もっと楽しんだら? ゴブリン退治っていう異世界定番イベントを体験できてるんだから」
「楽しめるかぁ! ギャァ、服に入った!?」
アルテナのSUN値もどんどん削られてる気がするがまあ問題ないだろう。
あらかた中のゴブリンを倒しただろうか?そう思っていると洞窟の奥から強い魔力反応が現れる。
「アルテナ、気を付けて。何か来るわ」
「ハァ……ハァ……え?」
『グオォォォォ!!』
体長五メートルはあるだろうか? 巨大な剣を持ち、無骨な王冠を被った巨体のゴブリン。
恐らくゴブリンキングと言うやつだろう。
ゴーレムが効いた様子はない。怒りで我を忘れているようだ。
私はゴーレムを消し、魔道銃で先制攻撃を仕掛ける。
バンッ、バンッ
カキィン、カキィン
しかし、銃弾は巨大な剣によって弾かれる。
「流石ゴブリンの王ね。アルテナ、ここはまかせていい?」
「ふ、任せなさい。コイツにこれまでの怒り全部ぶつけてやるわ!」
ゴブリンキングにはとんだとばっちりだろうが丁度いい。
さっきまでの鬱憤を全部受け持ってもらおう。
私はアルテナの邪魔にならないようすぐに後ろへ下がる。
『グオォォォォ!!』
再び大きな雄叫びを上げながら、ゴブリンキングが洞窟の外に出て来る。
そのままアルテナを捕捉すると、巨大な剣を振りかぶり襲いかかる。
ドォォン!!
剣が地面に激突し、土埃が巻き起こる。
しかし、そこにはもうアルテナの姿はなかった。
「遅いわね、止まって見えるわ」
『グォォォォ!?』
アルテナの声がゴブリンキングの背後から聞こえたかと思うと、ゴブリンキングの片腕が切り裂かれ地面に落ちる。
やはりこういう時のアルテナは頼もしい。
痛みで怯んだ隙を突き、アルテナは魔力を集中させる。
「冥府への案内人よ、古の契約に応じ、その姿を見せるがいい」
アルテナが詠唱を始めると、その背後に巨大な死神が現れ鎌を振りかぶる。
「アルテナの名において命ず、その一撃を以て我が敵を屠れ!『死の衝撃!』」
『グォォォォォ!!??」
そのまま鎌が振り下ろされ、ゴブリンキングは何もできないまま真っ二つに切り裂かれる。
アルテナの大技により、ゴブリンの王は呆気なくその命を終えたのだった。
「ふ、お前の敗因はたった一つだ……たった一つの、シンプルな……」
「そういうのいいから」
「最後まで言わせなさいよもう!」
「とにかくお疲れ様。最後の凄かったわね」
「当然よ、あたしの必殺技の一つだもの、少しは敬う気になった?」
「いいえ、微塵も」
「……まあいいわ。ところでさっきから服の中がムズムズするんだけど……」
アルテナが服の中に手を突っ込むと、何か黒い物体を取り出す。
「ああ、さっきの戦いで入ったやつね、すっかり忘れてたわ。まあ? もうこんなのでビビったりしないけどね」
「ねぇ、アルテナ?」
「なに? と言うかいい加減消しなさいよこれ」
「いや、私はもう全部消したわ。それ、多分本物よ」
「…………」
アルテナは白目を剥いて気絶した。
その後、このゴーレムを作ることは全面禁止された。
せっかくいい魔法を覚えたのに……
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