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三章 ダンジョンの町ヴェイン編
36話 アルテナ、マテツに実力を見せる
ギルドを出てからしばらくして、私とアルテナはマテツさんの店に着いていた。
店に入ると、人の姿は見えないが物音が聞こえる。恐らくマテツさんは奥にいるのだろう。
「欠陥親父ー! このアルテナ様が来てやったわよ! とっとと出てきなさーい!」
アルテナが大声でマテツさんを呼ぶ。
もう慣れたけど、良い加減欠陥親父という呼び方はどうかと思う。
そして予想通りマテツさんが怒りながら出てきた。
「小娘! 良い加減その呼び方止めやがれ! ってなんだ、エレンもいるのか。今日はどうした?」
「こんにちはマテツさん。今日は“レンタル料”を払いに来たの」
「は? レンタル料? 一体何を借りて……ってまさかあの魔剣?」
私は小金貨(日本円で大体一万)をマテツさんに渡す。
アルテナの言う通り、これは私が罠として家に置いた『魔剣カラドボルグ』のレンタル料である。
マテツさんにはどうせ売れないから無料で貸すと言われたのだが、流石にそれは甘え過ぎだと思い、一ヶ月小金貨一枚という事にしたのだ。
「おう、済まねぇな。まあ何に使ってるかは知らねぇが役に立ってるか?」
「ええ、とても役に立ってるわ」
置いたその日に効果は確認済みだ。
因みに用途については言ってない。
流石に罠として使ってますなんて言ったら怒るだろう。
「そうか、なら良かったぜ。たまに俺の魔道具を罠に使えるんじゃないかと商人が欲しがる時があるが、 オメェならそんなふざけた使い方しねぇだろうしな」
「え、ええ勿論……」
やっぱり言わなくて良かった。
そしてアルテナが本日二度目のジト目を私に向けてくる。
うん、認めるから。
これは私が悪いからそんな目で見ないで。
「で、今日の用はそれだけか?」
「いえ、実は伝えたいことがあってきたの」
私はダンジョンに行くため、しばらく遠出する事を話した。
すると、マテツさんが怪訝そうな目をしてアルテナを見る。
「まあ冒険者だからな、ダンジョンに挑戦したいってのはわかるが……小娘、オメェはちと不味いんじゃねぇか?」
「は? 何言ってんのよ? あたしの実力を疑ってるわけ?」
「ちげぇ、俺が言いてぇのは“武器”の話だ」
「え? 武器?」
「オメェ大鎌を使うんだろう? ダンジョンでブンブン振り回せると思ってるのか?」
マテツさんの指摘に私もハッとする。
ダンジョンは地下に繋がる迷宮。
当然狭い空間もあるだろう。
そこでデスサイズを振り回せるかどうか?
答えは否である。
「アルテナ、マテツさんの言う通りデスサイズだけじゃキツいと思うわよ」
「うぐぐ……じゃあどうすればいいのよ?」
「そうね……」
本音を言うとここで諦めて欲しいが、アルテナがこんな事で止まるとは思えない。
不十分な装備で挑まれても困るので、私は真剣に考えた。
「普通の意見だけど、別の武器を使ってみるのはどう? マテツさん、アルテナに使えそうな武器ってある?」
「小娘に使えそうな武器だと?」
「ちょっと待ちなさい! エレン、あたしに欠陥親父の魔道具を使えなんて言うんじゃないでしょうね!?」
「違うわよ、私は”普通“の武器のことを言ってるの」
マテツさんの店には多くの武器が置かれている。
その中から使えそうなものがないかと思ったのだ。
「そうだな……その前に小娘の実力を見てぇ。用意するから先に倉庫へ行っててくれ」
そう言ってマテツさんは店の奥へ行く。
私とアルテナは言われた通り倉庫へ移動し、少し待つと、マテツさんが一本の銀色に輝く剣を持ってやって来る。
「マテツさん? その剣は?」
「こいつはミスリルで作った剣だな」
「ミスリルですって!?」
アルテナが目を輝かせる。
ミスリルと言えばファンタジー作品によく出る希少な鉱石だ。
この世界にもあったのね。
いや、この輝きと色は非常に見覚えがある。
「マテツさん、もしかして魔導銃にもミスリルが使われてるの?」
「ああ、ミスリルは魔力を通しやすい上に硬いからな。魔道具の素材としちゃあよく使われる」
「欠陥親父、くれるんなら早く使わせなさいよ!」
「うるせぇ! つーかオメェにやるなんて言ってねぇぞ!」
アルテナは早くミスリルの剣を使いたくてたまらない様子だ。
マテツさんは剣を渡すと、いつものように鎧を着せたカカシを置く。ただ、今回は鎧の種類が違う様だ。
「こいつは更にかてぇ鋼の鎧だ。小娘、ミスリルの剣でこいつを斬ってみろ。それが出来たらオメェを認めてやる。だが失敗したら武器は売らねぇしダンジョンも諦めるんだな」
「ふ、やってやろうじゃない」
マテツさんが出した厳しい条件に、アルテナは挑む。
なかなか熱い展開だ。
でもあれ?
なんか話がおかしい方向に行ってる気がする。
「マテツさん? 私は普通の武器って言ったのに何でこんな事になってるの?」
「ダンジョンに挑むんだろう? 中途半端な実力で行っても死ぬだけだ。ここでしっかり見極めねぇといけねぇ」
「だからって鋼を切るのは難易度が高くない?」
「確かに高いが実力があるなら不可能じゃねぇ。よし、小娘準備は良いか!?」
アルテナが剣を持ちカカシの前に立つ。
いつもの流れならここで盛大に失敗するところだが、今回は魔道具ではなくミスリルの剣。
そしてアルテナの実力は本物だ。可能性はあると思うが、いつも使っているデスサイズは防御を無視するチート武器。
他の武器を使った場合どうなるかは私もわからなかった。
「いつでも良いわよ!」
「ミスリルは魔力を込める事で切れ味が上がる! 後はオメェの腕次第だ!」
「アルテナ、魔力を込めすぎてギルドカードみたいに割るんじゃないわよ?」
「分かってるわよ! それじゃあ行くわよ!」
アルテナは右手に剣を持ち構える。
その直後目にも止まらぬ速さで剣を上から斜めに振り下ろした。
……鎧には全く変化がない。
「おい小娘、空振りしてるんじゃねぇ……ぞ……」
鎧を来たカカシはゆっくりとずれていき、やがて斜めに斬られた上部分が地面に落ちた。
「なん……だと……?」
マテツさんは斬られた鎧を確認する。
切断面はとても綺麗で、それがアルテナの実力を物語っていた。
「どう? これがあたしの実力よ」
「アルテナ、デスサイズいらないんじゃないの?」
「何でそうなるのよ!?」
いや、素でここまでの実力があるなら本当にいらないんじゃ無いだろうか?
正直私も驚いた。
アルテナはスキルが無くても十分強いと思う。
マテツさんも、私が魔導銃を使いこなした時の様に驚いている。
「小娘……口だけじゃなかったんだな」
「何? 今更気付いたの?」
「そりゃオメェの情けねぇ姿しか見た事が無かったからな」
「情けないって何よ!?」
「まあそんな事よりどうだ? その剣の使い心地は?」
「使い心地? そうね……」
アルテナは何回か剣を振ってみる。
「悪くは無いけど……少し長い気がするわね」
「だろうな、大の男が使う設計で作ったからな」
「後は……カッコ良さが足りないわね」
「カッコ良さだと?」
アルテナがまた変なことを言い出した。
「アルテナ、カッコいいかなんてどうでも……」
「大事な所だな」
「大事な所よね」
「えー……?」
何だろう?
カッコいい話になると途端に息が合うこの二人は……。
「オメェら、街をでるのはいつだ?」
「そうね……初めての遠出だし、いろいろ準備が必要だから、大体一週間後くらいになると思うわ」
「……分かった、じゃあ一週間後もう一回来てくれ。その時までに小娘用の武器を用意してやる」
「ちょっと? これをくれるんじゃ無かったの?」
「だからやるなんて言ってねぇだろうが! 大体大きさが合ってねぇんだろう? もっとオメェに合うカッコいい武器を作ってやるから待ってろ!」
「あたしに合うカッコいい武器……そういう事なら待ってあげようじゃない!」
その後、アルテナの力を認めたマテツさんは、店に戻り作業に集中すると言って店を閉めた。
おかしい、武器を売ってもらうだけのつもりだったのに、なんで作ってもらう事になったんだろう?
因みに、自分の武器を作って貰えると決まったアルテナは、帰りの道を上機嫌で走っている。
「クックック、一週間後が楽しみだわ」
「そんなに楽しみなの?」
「当たり前でしょ? 新しい武器よ、ワクワクせざるを得ないでしょうが」
「そんなものかしらね……」
私はいまいちピンとこない。
だが、ダンジョン用に新しい武器が手に入るなら、それはいい事だろう。
私も出立の準備を入念にしなければと思いながら、自転車を走らせた。
店に入ると、人の姿は見えないが物音が聞こえる。恐らくマテツさんは奥にいるのだろう。
「欠陥親父ー! このアルテナ様が来てやったわよ! とっとと出てきなさーい!」
アルテナが大声でマテツさんを呼ぶ。
もう慣れたけど、良い加減欠陥親父という呼び方はどうかと思う。
そして予想通りマテツさんが怒りながら出てきた。
「小娘! 良い加減その呼び方止めやがれ! ってなんだ、エレンもいるのか。今日はどうした?」
「こんにちはマテツさん。今日は“レンタル料”を払いに来たの」
「は? レンタル料? 一体何を借りて……ってまさかあの魔剣?」
私は小金貨(日本円で大体一万)をマテツさんに渡す。
アルテナの言う通り、これは私が罠として家に置いた『魔剣カラドボルグ』のレンタル料である。
マテツさんにはどうせ売れないから無料で貸すと言われたのだが、流石にそれは甘え過ぎだと思い、一ヶ月小金貨一枚という事にしたのだ。
「おう、済まねぇな。まあ何に使ってるかは知らねぇが役に立ってるか?」
「ええ、とても役に立ってるわ」
置いたその日に効果は確認済みだ。
因みに用途については言ってない。
流石に罠として使ってますなんて言ったら怒るだろう。
「そうか、なら良かったぜ。たまに俺の魔道具を罠に使えるんじゃないかと商人が欲しがる時があるが、 オメェならそんなふざけた使い方しねぇだろうしな」
「え、ええ勿論……」
やっぱり言わなくて良かった。
そしてアルテナが本日二度目のジト目を私に向けてくる。
うん、認めるから。
これは私が悪いからそんな目で見ないで。
「で、今日の用はそれだけか?」
「いえ、実は伝えたいことがあってきたの」
私はダンジョンに行くため、しばらく遠出する事を話した。
すると、マテツさんが怪訝そうな目をしてアルテナを見る。
「まあ冒険者だからな、ダンジョンに挑戦したいってのはわかるが……小娘、オメェはちと不味いんじゃねぇか?」
「は? 何言ってんのよ? あたしの実力を疑ってるわけ?」
「ちげぇ、俺が言いてぇのは“武器”の話だ」
「え? 武器?」
「オメェ大鎌を使うんだろう? ダンジョンでブンブン振り回せると思ってるのか?」
マテツさんの指摘に私もハッとする。
ダンジョンは地下に繋がる迷宮。
当然狭い空間もあるだろう。
そこでデスサイズを振り回せるかどうか?
答えは否である。
「アルテナ、マテツさんの言う通りデスサイズだけじゃキツいと思うわよ」
「うぐぐ……じゃあどうすればいいのよ?」
「そうね……」
本音を言うとここで諦めて欲しいが、アルテナがこんな事で止まるとは思えない。
不十分な装備で挑まれても困るので、私は真剣に考えた。
「普通の意見だけど、別の武器を使ってみるのはどう? マテツさん、アルテナに使えそうな武器ってある?」
「小娘に使えそうな武器だと?」
「ちょっと待ちなさい! エレン、あたしに欠陥親父の魔道具を使えなんて言うんじゃないでしょうね!?」
「違うわよ、私は”普通“の武器のことを言ってるの」
マテツさんの店には多くの武器が置かれている。
その中から使えそうなものがないかと思ったのだ。
「そうだな……その前に小娘の実力を見てぇ。用意するから先に倉庫へ行っててくれ」
そう言ってマテツさんは店の奥へ行く。
私とアルテナは言われた通り倉庫へ移動し、少し待つと、マテツさんが一本の銀色に輝く剣を持ってやって来る。
「マテツさん? その剣は?」
「こいつはミスリルで作った剣だな」
「ミスリルですって!?」
アルテナが目を輝かせる。
ミスリルと言えばファンタジー作品によく出る希少な鉱石だ。
この世界にもあったのね。
いや、この輝きと色は非常に見覚えがある。
「マテツさん、もしかして魔導銃にもミスリルが使われてるの?」
「ああ、ミスリルは魔力を通しやすい上に硬いからな。魔道具の素材としちゃあよく使われる」
「欠陥親父、くれるんなら早く使わせなさいよ!」
「うるせぇ! つーかオメェにやるなんて言ってねぇぞ!」
アルテナは早くミスリルの剣を使いたくてたまらない様子だ。
マテツさんは剣を渡すと、いつものように鎧を着せたカカシを置く。ただ、今回は鎧の種類が違う様だ。
「こいつは更にかてぇ鋼の鎧だ。小娘、ミスリルの剣でこいつを斬ってみろ。それが出来たらオメェを認めてやる。だが失敗したら武器は売らねぇしダンジョンも諦めるんだな」
「ふ、やってやろうじゃない」
マテツさんが出した厳しい条件に、アルテナは挑む。
なかなか熱い展開だ。
でもあれ?
なんか話がおかしい方向に行ってる気がする。
「マテツさん? 私は普通の武器って言ったのに何でこんな事になってるの?」
「ダンジョンに挑むんだろう? 中途半端な実力で行っても死ぬだけだ。ここでしっかり見極めねぇといけねぇ」
「だからって鋼を切るのは難易度が高くない?」
「確かに高いが実力があるなら不可能じゃねぇ。よし、小娘準備は良いか!?」
アルテナが剣を持ちカカシの前に立つ。
いつもの流れならここで盛大に失敗するところだが、今回は魔道具ではなくミスリルの剣。
そしてアルテナの実力は本物だ。可能性はあると思うが、いつも使っているデスサイズは防御を無視するチート武器。
他の武器を使った場合どうなるかは私もわからなかった。
「いつでも良いわよ!」
「ミスリルは魔力を込める事で切れ味が上がる! 後はオメェの腕次第だ!」
「アルテナ、魔力を込めすぎてギルドカードみたいに割るんじゃないわよ?」
「分かってるわよ! それじゃあ行くわよ!」
アルテナは右手に剣を持ち構える。
その直後目にも止まらぬ速さで剣を上から斜めに振り下ろした。
……鎧には全く変化がない。
「おい小娘、空振りしてるんじゃねぇ……ぞ……」
鎧を来たカカシはゆっくりとずれていき、やがて斜めに斬られた上部分が地面に落ちた。
「なん……だと……?」
マテツさんは斬られた鎧を確認する。
切断面はとても綺麗で、それがアルテナの実力を物語っていた。
「どう? これがあたしの実力よ」
「アルテナ、デスサイズいらないんじゃないの?」
「何でそうなるのよ!?」
いや、素でここまでの実力があるなら本当にいらないんじゃ無いだろうか?
正直私も驚いた。
アルテナはスキルが無くても十分強いと思う。
マテツさんも、私が魔導銃を使いこなした時の様に驚いている。
「小娘……口だけじゃなかったんだな」
「何? 今更気付いたの?」
「そりゃオメェの情けねぇ姿しか見た事が無かったからな」
「情けないって何よ!?」
「まあそんな事よりどうだ? その剣の使い心地は?」
「使い心地? そうね……」
アルテナは何回か剣を振ってみる。
「悪くは無いけど……少し長い気がするわね」
「だろうな、大の男が使う設計で作ったからな」
「後は……カッコ良さが足りないわね」
「カッコ良さだと?」
アルテナがまた変なことを言い出した。
「アルテナ、カッコいいかなんてどうでも……」
「大事な所だな」
「大事な所よね」
「えー……?」
何だろう?
カッコいい話になると途端に息が合うこの二人は……。
「オメェら、街をでるのはいつだ?」
「そうね……初めての遠出だし、いろいろ準備が必要だから、大体一週間後くらいになると思うわ」
「……分かった、じゃあ一週間後もう一回来てくれ。その時までに小娘用の武器を用意してやる」
「ちょっと? これをくれるんじゃ無かったの?」
「だからやるなんて言ってねぇだろうが! 大体大きさが合ってねぇんだろう? もっとオメェに合うカッコいい武器を作ってやるから待ってろ!」
「あたしに合うカッコいい武器……そういう事なら待ってあげようじゃない!」
その後、アルテナの力を認めたマテツさんは、店に戻り作業に集中すると言って店を閉めた。
おかしい、武器を売ってもらうだけのつもりだったのに、なんで作ってもらう事になったんだろう?
因みに、自分の武器を作って貰えると決まったアルテナは、帰りの道を上機嫌で走っている。
「クックック、一週間後が楽しみだわ」
「そんなに楽しみなの?」
「当たり前でしょ? 新しい武器よ、ワクワクせざるを得ないでしょうが」
「そんなものかしらね……」
私はいまいちピンとこない。
だが、ダンジョン用に新しい武器が手に入るなら、それはいい事だろう。
私も出立の準備を入念にしなければと思いながら、自転車を走らせた。
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