入替令嬢と最果ての恋人

ねーさん

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プロローグ

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 小さい頃から、どうして私がここにいるのか、いつも不思議だった。
 私の居るべき場所はここではない。

 私はもっと明るく、もっと広く、もっと華やかな場所に居るべき人間だ、と本気で思っていたわ。

 王都へ行きたい。ううん行かなきゃ。

「アリが私たちに似てないのはアリが生まれて来たからかしら?」
 まだ10歳のアレクサンドラに、15歳になった姉のリズが言った。
 間違えて…?
「まあ、リズったら何て事言うの」
 母ケリーがリズを咎めるように言う。
「だってアリったら『私も王都に行く』ってしつこいんだもの。アリはまだ学園に行ける歳じゃないじゃない」
 リズが呆れたように言う。
「だからって…アリ?どうしたの?」
 さっきまで泣いて喚いていたのに、急に黙りこくってしまったアレクサンドラ。
 ケリーはアレクサンドラの顔を覗き込む。
 アレクサンドラは小さな手を握りしめて呟いた。

「そうだ。私、間違えたんだわ」

 途端に、アレクサンドラに前世の記憶が蘇った。




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