双子の王子と悪役令嬢な私。そしてヒロインは男の子。

ねーさん

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プロローグ

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「…レンちゃんの言う事が何一つ理解できないんだけど」
「パティ、久々に昔の呼び名で呼ぶとは…しかも言葉使いが砕けてる。さては、動揺してるな?」
 私の目の前で、紫の髪に紫の瞳の幼なじみが、面白そうに笑っている。
 動揺?ええ。それは動揺するわ。
 幼なじみで、第二王子のアレンが、私を王宮に呼び寄せて、自分の部屋に入って人払いした途端に訳の分からない事を言い出したんだもの。

「俺、前世の記憶思い出したんだ」
 ここまでは良い。
 いや、良いと言うか、何それ?とは思うけど、意味はわかる。

「俺、このゲーム知ってるんだよ。俺、ゲームの攻略対象者に転生したんだ」
 ???
 ゲーム?
 攻略対象者?
 転生?

「俺が学園の四年生で、パティが三年生になる年がゲームの舞台なんだ」
 …よくわからないけど、レンちゃんが学園に入学するのは来年の春で、一つ歳下の私は再来年。
 それにしても「ゲームの舞台」ってどう言う意味なんだろう?

「俺たち二人とも攻略対象者なんだ。そして俺たちの婚約者が悪役令嬢」
 あく?悪役?悪役令嬢って何?
 …待って、婚約者?
 ああ、でも学園の四年生ならレンちゃんとランちゃんにも婚約者がいて当然か…
 今はまだ婚約者決まってないけど、もうすぐ決まるって噂だものね。

 …誰がレンちゃんとランちゃんの婚約者になるんだろう?

「で、パティも悪役令嬢」
 今まで面白そうな表情だったレンちゃんが、そう言うと、真顔になる。
 私が悪役令嬢?その悪役令嬢って何なの?
 その前に、レンちゃんとランちゃんの婚約者が悪役令嬢って事は、もしかして私が婚約者?なの?

 心臓がドキドキと鳴る。

「パティは…アランの婚約者だ」

 ぱてぃは、あらんのこんやくしゃだ。

 レンちゃんが笑いながらそう言って、私はそこからレンちゃんの話が何も頭に入らなくなった。


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