【本編完結】農民と浄化の神子を並べてはいけない

ナナメ

文字の大きさ
52 / 203
第一章 異世界に来ちゃった

カミツレ 微R15

しおりを挟む
うわぁぁぁぁん!と大声でひとしきり泣いて、その間ティエは俺を布団でくるんで胸に抱いて、ずっとよしよし、って撫でてくれてた。

その内込み上げてきた良くわからない衝動から解放されると、次に襲ってくるのは当然ながら凄まじい羞恥だ。

「わーーーーー!!!」

「今度は何事!!?」

大人しくティエの胸に抱かれてすんすん鼻を鳴らしてた俺がまたも突如叫んで突っ伏したもんだから、流石のティエも仰天している。

いや、だって!ねぇ!?ティエ…まだ裸ですよ…!!俺も裸ですけど!布団にくるまってるし!でもティエはそのまんまですよ。
えっ、寒くないの?ごめんね!?

「お、俺…っ、初めてなのに気持ち良くて…っ!ていうか何かごめん…!!告白の返事もしてないのに、こんな事させて!!」

「…改めて言う程気持ち良かったんだ?」

「!!!うるさいバカーーー!!!」

うわーーーーー!!もうやだ!もう恥ずか死ぬ!!何を言ってももう墓穴掘ってむしろ中に入って埋まるくらいだ!!ダメだ!今の俺は口を開いたらダメだーーー!!!

「スーナオ」

のしっ、とのし掛かってくる重みにドキドキしてしまう。
ふんわり漂うカモミール臭は行為の最中ほど強くはなくて、またほんのり香る癒し程度。一体これは何なんだ?

「ね、ひとまずお風呂入りましょ。流石にワタシも寒くなってきたわ」

「だよね!?ごめんね!?」

「これも流さないといけないしね?」

いつの間にかするりと入り込んできた手が俺の太腿を撫でて、ずっとティエを受け入れていた箇所をぬるりと辿る。

「ぎゃーーー!!バカバカ!!セクハラ!!」

思いっきり枕を叩き付けた俺は悪くないと思うんだ。





ティエは影をまとめる隊長だからローゼンやディカイアスと同じく個室。でも流石に二人よりちょっとだけ部屋が狭い。とは言えやっぱりティエの部屋も物が少なくて、その中で唯一コーヒー関連の物が生活感を醸し出してる。
そんなキッチンを横目に奥の風呂場まで裸のまま腕に抱かれて連れてきてもらいました。

裸のまま…っ!ほんとにね!ほんとにもうね…っ!

「恥ずか死ぬ…っ!!!!」

良いって言ってるのに全身くまなく洗われるし!
な、中に出されたの指で軽く掻き出されるし…っ!それがまた気持ち良くて軽くイかされるし…!!!!

「スナオは照れ屋ねえ」

「ティエがエロいのが悪いと思う!」

今も俺を足の間に挟んだまま抱き締めてくるし!!
こ、こんなの自分の彼女にだってやったことないよ!…プラトニックだったもので。

うぅ~、と唸って下向いてたらティエの指で顎クイって持ち上げられて

「ん…っ」

キスされた。
ちょっと体勢が苦しくて無意識に体の位置を調整するのはティエからのキスが嫌じゃない証。
何度かちゅ、ちゅ、って啄むように唇をくっつけたあと俺の目蓋にキスして離れる。

あれ、もう終わり…?

「………あ~、もっかいヤりてぇ」

気持ち良くてちょっとうっとりしてたらあの18禁ボイスがとんでもない事言い出して思わず湯をかけてしまった。

というかその声やめろ!腰が砕ける!

「バカバカ!セクハラエロ魔人!!大体泣きべそかいてたくせに、開き直るの早い!!」

「そりゃねぇ…?嫌がるかと思ってたスナオから『ちゃんとシよ』なんて言われたらねぇ…」

うっ、そうですね。言いました。
だってあの時は…何か良くわかんないけどどうしてもティエが欲しかったんだ。あれは一体何だったんだろう。頭の中がそんな思いで一杯になって、それしか考えられなくて、あの時にやめる、って選択肢は欠片も浮かばなかった。
今もあのカモミールの香りがふわふわ漂ってるし。
まぁ…さっきみたいにこの匂いでゾクゾクする感じはないんだけど。

なんて思ってたら

「あー、いい匂い…」

と俺の首筋に顔を埋めてすんすん匂いを嗅がれる。

「ん?何か匂う…?」

ティエの使った石鹸はあの大浴場備え付けのドクダミ石鹸と同じ物だったし、何か匂うとしたら石鹸の匂いだと思うんだけど。

「…スナオから甘い花の匂い。なんて言ったかしら…。お茶にもなる花なのよね…」

んん?それって…。

「ああ、あれよ。カミツレ」

なんと!カミツレってカモミールの事だよな…!?

「えっ、それってティエから匂ってるんじゃないの!?」

だってほら、今もティエから漂ってくるよ?この癒される匂い!

「それについては…ちょっと心当たりあるのよねぇ…。その前に質問したいんだけど」

すんすんすんすんティエを嗅いでたら嗅ぎすぎだと引き剥がされた。
いや、だって…俺の匂いじゃなくてティエから匂ってるんだって証明したくて。

「…スナオ、他にも誰かから何か気になる匂い嗅いだことある?」

「ん?」

気になる匂い?
ああ、それなら…。

「ローゼンはペパーミントみたいな匂いするし、ディカイアスはバニラっぽい匂いするんだ。でも二人とも香水つけてないって言うし、あれは何?」

「あー…やっぱりなぁぁ…」

うっ、急に18禁ボイスに戻すのやめて…っ!!何か下腹の辺がきゅん、ってなるから!

「やっぱり?ってどゆこと??」

「うーーーん…言いたくないけど、言わないままとち狂って襲ったら困るものね」

「んん???」

何?何の話??

ティエは一人で嫌そうな顔をしたり、仕方ない、とうんうん頷いたりしばらく百面相してたけど。

「うん。やっぱりその前にもう一回ヤる」

「は!?…んぅ…っ!」

も、もう無理だってーーーーー!!!という内心の叫びも空しく、ティエに口腔内を舐められたり、せっかく綺麗にした箇所を指で弄られたりする内にまたあのカモミール臭が癒しの香りからいやらしい香りに変わって。

「あ…っ、あん…ッ!だめ、きもちぃ…っ!!きもちいい…っああ…っ!!」

声が嗄れるまでヤられました。
手加減って言葉、知ってるかな?

しおりを挟む
感想 91

あなたにおすすめの小説

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。

猫宮乾
BL
 異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新! Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新! プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

処理中です...