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本編
162.罪と罰(2)※残酷・暴力描写あり
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「わ、私は直接手を下していないわっ!やったのはロベルトやカルロッタよ………!それに命令したのだってお兄様だわ………!何も知らない私が、どうして責められなければならないの………?!」
「………本当に、学習能力のない女だな」
苛立ちのせいか、エドアルドの言葉遣いがこころなしか荒っぽくなる。
「自分は知らない、悪くないと喚くのならば、それを証明し得る証拠を出してみろ」
エドアルドはディアマンテが縛られている椅子を、蹴り倒した。
ディアマンテは冷たい石の床に体ごとたたきつけられ、苦悶の表情を、浮かべる。
それでも、何とか乱れた呼吸を繰り返しながら、言葉を紡いでいく。
「それなら、カルロッタが知っているわ!カルロッタがリオネッラに毒を盛ったのだもの………!それはお兄様の指示よねっ?!」
短い髪を振り乱し、紫暗色の瞳は血走り、化粧も剝がれかかったディアマンテを美しいと思うものは、いないだろう。それくらい、ディアマンテの今の姿は醜悪だった。
「………いいえ、ディアマンテ様。私は、あなた様の心に従っただけです」
俯きながら、フェラーラ侯爵夫人が答えた。
彼女の瞳は絶望に染まりながらも、そのどこかに安堵の色が見えていた。それは、隣で縛られているフェラーラ侯爵も同じだった。
「なっ、何を言うの?!私の心ですって………?」
「ええ、そのとおりです。あなたは、常に自分が頂点に立たなければ気の済まない方ですもの。………フィリッポ前国王陛下との婚姻を強く望んだのも、第一側妃ではなく、正妃という立場に、異様に執着していたのも、全てはディアマンテ様………あなたの自己顕示欲を満たしたいがためでございましょう?それに、正妃でいらっしゃったリオネッラ様は女神のように美しく、聡明で慈愛に満ちた素晴らしい方でした。その上、陛下と殿下………二人の子を授かって………それが妬ましかったのですよね?」
フェラーラ侯爵夫人の言葉に、ディアマンテの顔が怒りに歪んだ。
「………っ、お黙り!薄汚い下位貴族の娘だったお前を、取り立ててやったのは誰だと思っているの?!」
「その点は、夫共々感謝しております」
激昂しているディアマンテとは対象的に、フェラーラ侯爵夫人は淡々としている。
「ディアマンテ様、いい加減認めたらどうですか?もう分かっているでしょう?」
ラファエロが、いつの間にか手にしていた剣を、ディアマンテの目の前の床へと突き刺した。
ガキン、と鋭い音が走り、ディアマンテはあまりのショックに、失神した。
「………本当に、学習能力のない女だな」
苛立ちのせいか、エドアルドの言葉遣いがこころなしか荒っぽくなる。
「自分は知らない、悪くないと喚くのならば、それを証明し得る証拠を出してみろ」
エドアルドはディアマンテが縛られている椅子を、蹴り倒した。
ディアマンテは冷たい石の床に体ごとたたきつけられ、苦悶の表情を、浮かべる。
それでも、何とか乱れた呼吸を繰り返しながら、言葉を紡いでいく。
「それなら、カルロッタが知っているわ!カルロッタがリオネッラに毒を盛ったのだもの………!それはお兄様の指示よねっ?!」
短い髪を振り乱し、紫暗色の瞳は血走り、化粧も剝がれかかったディアマンテを美しいと思うものは、いないだろう。それくらい、ディアマンテの今の姿は醜悪だった。
「………いいえ、ディアマンテ様。私は、あなた様の心に従っただけです」
俯きながら、フェラーラ侯爵夫人が答えた。
彼女の瞳は絶望に染まりながらも、そのどこかに安堵の色が見えていた。それは、隣で縛られているフェラーラ侯爵も同じだった。
「なっ、何を言うの?!私の心ですって………?」
「ええ、そのとおりです。あなたは、常に自分が頂点に立たなければ気の済まない方ですもの。………フィリッポ前国王陛下との婚姻を強く望んだのも、第一側妃ではなく、正妃という立場に、異様に執着していたのも、全てはディアマンテ様………あなたの自己顕示欲を満たしたいがためでございましょう?それに、正妃でいらっしゃったリオネッラ様は女神のように美しく、聡明で慈愛に満ちた素晴らしい方でした。その上、陛下と殿下………二人の子を授かって………それが妬ましかったのですよね?」
フェラーラ侯爵夫人の言葉に、ディアマンテの顔が怒りに歪んだ。
「………っ、お黙り!薄汚い下位貴族の娘だったお前を、取り立ててやったのは誰だと思っているの?!」
「その点は、夫共々感謝しております」
激昂しているディアマンテとは対象的に、フェラーラ侯爵夫人は淡々としている。
「ディアマンテ様、いい加減認めたらどうですか?もう分かっているでしょう?」
ラファエロが、いつの間にか手にしていた剣を、ディアマンテの目の前の床へと突き刺した。
ガキン、と鋭い音が走り、ディアマンテはあまりのショックに、失神した。
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