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81.回想(4 SIDE:ジークヴァルト)※残酷シーンあり
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「不老不死の呪い、だと?そんなもの…………!」
あるはずがない、と続けようとして、ジークヴァルトははっとした。
「ならば、あなたが私を受け入れたくなるように………、私に縋り付きたくなるように………永遠という名の苦しみをあげるわ。………美しい姿はそのままに………たった一人で終わりのない地獄を味わいなさい。………その苦しみの中で、私を拒んだことをせいぜい悔やむがいいわ」
あの魔女の言葉を思い出して胸の中央部に浮かび上がった紋様を、じっと見つめる。
「………いくら魔女と言っても、あんなものはただの脅しだ」
「信じられませんか?………ならば」
青年はゆっくりとジークヴァルトに近づいてくる。
と、次の瞬間。
目にも留まらぬ速さで動いた右腕が、深々とジークヴァルトの胸を貫いた。
それは、まるでぽんと肩を叩くような軽い仕草だった。
「ぐ…………っ!」
完全に、油断していた。
衝撃と共に、耐え難いほどの激痛がジークヴァルトを襲う。
やはり魔物の言うことなど初めから聞く耳を持つ必要などなかったのだと、ジークヴァルトは心底後悔しながら、苦悶の表情を浮かべた。
「おの…………れ…………!」
ずる、と青年の腕が引き抜かれると、指先で鈍く光る鋭い鋼鉄の爪先からは血が滴る。
同時にジークヴァルトの口から鮮血が迸り、痛みのあまり視界が霞む。
こんな風に最期を迎えることになるとは、この上ない恥辱だ。
目の前の魔族に、一矢報いることすらも出来ずに息絶えるなど、ジークヴァルトのプライドが赦さなかった。
意識を失ったら終わりだと思い、痛みを少しでも逃がそうと大きく深呼吸をした時だった。
ドクン、と全身が脈動するような感覚にジークヴァルトは目を見開いた。
「あ…………?!」
身体が異様な熱を持ち、その熱が胸の風穴に集中していく。
ありえない速度で、傷口が塞がっていく。
信じられない光景に、ジークヴァルトは頭の中が真っ白になった。
「………これで、信じる気になりましたか?それが、あなたに掛けられた不老不死の呪いです」
ジークヴァルトの傷口が完全に塞がり切るのを見届け、青年がぺろりとジークヴァルトの血を舐め取った。
「………はっ。それを知らしめる為に俺の体を貫くとはな………。お前に同じことをすれば、お前は死ぬのか?」
ぐい、と口元の血を乱暴に拭うと苛立たしげに青年を睨み付けた。
「………気分を害されたのなら、謝ります。私はあなたと争うつもりはありません。………呪いを理解するには今の方法が一番手っ取り早いと考えたのですよ。殺気を含んでいなかったのは、あなたが一番良くおわかりでしょう?」
青年の紫色の瞳がジークヴァルトを捉えると、ジークヴァルトはニヤリと笑った。
あるはずがない、と続けようとして、ジークヴァルトははっとした。
「ならば、あなたが私を受け入れたくなるように………、私に縋り付きたくなるように………永遠という名の苦しみをあげるわ。………美しい姿はそのままに………たった一人で終わりのない地獄を味わいなさい。………その苦しみの中で、私を拒んだことをせいぜい悔やむがいいわ」
あの魔女の言葉を思い出して胸の中央部に浮かび上がった紋様を、じっと見つめる。
「………いくら魔女と言っても、あんなものはただの脅しだ」
「信じられませんか?………ならば」
青年はゆっくりとジークヴァルトに近づいてくる。
と、次の瞬間。
目にも留まらぬ速さで動いた右腕が、深々とジークヴァルトの胸を貫いた。
それは、まるでぽんと肩を叩くような軽い仕草だった。
「ぐ…………っ!」
完全に、油断していた。
衝撃と共に、耐え難いほどの激痛がジークヴァルトを襲う。
やはり魔物の言うことなど初めから聞く耳を持つ必要などなかったのだと、ジークヴァルトは心底後悔しながら、苦悶の表情を浮かべた。
「おの…………れ…………!」
ずる、と青年の腕が引き抜かれると、指先で鈍く光る鋭い鋼鉄の爪先からは血が滴る。
同時にジークヴァルトの口から鮮血が迸り、痛みのあまり視界が霞む。
こんな風に最期を迎えることになるとは、この上ない恥辱だ。
目の前の魔族に、一矢報いることすらも出来ずに息絶えるなど、ジークヴァルトのプライドが赦さなかった。
意識を失ったら終わりだと思い、痛みを少しでも逃がそうと大きく深呼吸をした時だった。
ドクン、と全身が脈動するような感覚にジークヴァルトは目を見開いた。
「あ…………?!」
身体が異様な熱を持ち、その熱が胸の風穴に集中していく。
ありえない速度で、傷口が塞がっていく。
信じられない光景に、ジークヴァルトは頭の中が真っ白になった。
「………これで、信じる気になりましたか?それが、あなたに掛けられた不老不死の呪いです」
ジークヴァルトの傷口が完全に塞がり切るのを見届け、青年がぺろりとジークヴァルトの血を舐め取った。
「………はっ。それを知らしめる為に俺の体を貫くとはな………。お前に同じことをすれば、お前は死ぬのか?」
ぐい、と口元の血を乱暴に拭うと苛立たしげに青年を睨み付けた。
「………気分を害されたのなら、謝ります。私はあなたと争うつもりはありません。………呪いを理解するには今の方法が一番手っ取り早いと考えたのですよ。殺気を含んでいなかったのは、あなたが一番良くおわかりでしょう?」
青年の紫色の瞳がジークヴァルトを捉えると、ジークヴァルトはニヤリと笑った。
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