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230.エピローグ
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それから一カ月後のよく晴れた日。
この日の為に用意された長いトレーンの黄金色のドレスを身に纏い、日の光を受けて輝く銀髪を結い上げ、ヴェールを被ったアンネリーゼが少し緊張した面持ちで鏡の前に立っていた。
「おかしくないかしら?」
「大丈夫ですよ、お嬢様。とってもお綺麗です」
侍女のフランカが満面の笑みを浮かべた。
「正真正銘の絶世の美女に仕上がっておりますから、胸を張って臨んで下さいませ」
「ありがとう、フランカ」
早朝から支度をしてくれたフランカに感謝の言葉を伝えるのと同時に、扉が叩かれる。
「そろそろお時間ですよ」
「ありがとう、今行くわ」
今日は、アンネリーゼとジークヴァルトの結婚式だ。
婚約が調わないうちから一刻も早くとジークヴァルトがゲルハルトとイェルクに圧力を掛け、婚約を結んでから一週間後に今日という日を迎えることになった。
アンネリーゼはもう一度鏡に映る己の姿を確認すると、迎えに来た神官の後に続く。
会場となる広間の扉の前には、見慣れた騎士服ではなく、貴族らしい盛装に身を包んだジークヴァルトが佇んでいた。深い蒼のチェスターコートが目にも鮮やかで、彼の美しさを際立たせていた。
漆黒の髪は整えられ、金色の瞳は艶やかな光を宿している。
そこに立っているだけでも感じる圧倒的な存在感は、彼の美しさと、その身に宿す強大な魔力によるものなのだろうか。
アンネリーゼは暫し彼の姿に見惚れる。
するとジークヴァルトもアンネリーゼに気が付き、眩しそうに眼を細めた。
「ああ………女神が天から降りてきたかと思った。私の瞳の色のドレスを着てくれたんだな」
「御冗談を………。ジーク様も、とても素敵です」
アンネリーゼがはにかんだ笑みを浮かべると、ジークヴァルトもつられるように微笑んだ。
「しかし、貴族の装いにはなかなか慣れないな。こんな俺に、本当に侯爵なんかが務まるのか不安になってきた」
そう言って小さく溜息をつくと、ジークヴァルトは少し窮屈そうに肩を竦めて見せる。
「私の大切な娘を預けるのと同時に、貴殿にモルゲンシュテルン侯爵位を襲爵していただきたい。幸い貴殿の領地とは隣接しているし、領地経営にも問題はないでしょう」
ジークヴァルトがアンネリーゼとの結婚の許可を得ようと、モルゲンシュテルン侯爵に話をすると、意外にもあっさりと侯爵は二人の婚姻を認めてくれた。
その代わりとして、侯爵が出した条件は己の爵位をジークヴァルトに譲り渡すことだった。
アンネリーゼはモルゲンシュテルン侯爵家の一人娘で、侯爵はアンネリーゼの夫に爵位を譲るつもりだったようだ。
確かに初めの婚約者だったギュンターはノイマン伯爵だったが、さほど広い領土は持っておらず、本人の資質は別として、侯爵位を授かっても支障が出るほどではなかったし、二番目の婚約者だったルートヴィヒはクレーデル伯爵家の次男であり、そのまま婿養子としてモルゲンシュテルン家へと入れる予定だったのだろう。
「しかし、俺………いえ、私の力量で辺境伯位と侯爵位を兼任するのは………」
「貴殿は国を救った英雄でしょう。恐るべき脅威を退けた貴殿に、出来ぬことなどありませんよ。………それに、これは大事な一人娘と結婚する貴殿への、私からの餞です。よもや受け取れないなどとは言いませんよね?」
有無を言わさない、けれど優しさに満ちた笑顔を浮かべた侯爵に、ジークヴァルトは渋々ながら頷いたのだった。
「ジーク様なら、大丈夫です。それに、私もジーク様を支えますから」
「災厄を滅ぼした巫女姫様がついていれば、無敵だな」
二人はそう言って笑いあう。
「おしゃべりはそのくらいにして、そろそろ心の準備をしてください」
扉の前に立ったダミアンが、扉を開け放つ。
不思議なことに、あの光を浴びた後、ダミアンは何の抵抗もなく聖殿内に立ち入ることが出来るようになり、瞳の色も紫色から茶色へと変化していた。
イェルク曰く「女神の加護」のおかげなのだそうだが、詳しいことは分からない。
魔女との因縁が断ち切れた後も、ダミアンはジークヴァルトとともにあることを選び、今もこうして従者さながらに付き従っている。
「………では、参りましょうか………愛しい婚約者殿?」
「はい、わたくしの婚約者様」
ジークヴァルトが差し出した手の上に、アンネリーゼがその手を重ねる。
そして一瞬見つめあってから、ゆっくりと歩き出した。
人々からの祝福を受けて、魔女から国を救った英雄同士の結婚式は滞りなく執り行われた。
「若き二人に、女神の加護があらんことを」
ゲルハルトや王妃、そして多くの人々が見守る中、神官長イェルクが朗々と祈りの言葉を口にする。
ジークヴァルトとアンネリーゼは、目を伏せて祈りを捧げ、立ち上がる。
そして、ジークヴァルトがアンネリーゼの顔に掛けられたヴェールを上げると、ゆっくりと唇を重ねた。
その瞬間、祭壇の上からうっすらと光が差し込み、二人の姿を照らし出した。
あまりに美しい光景に、その場にいた誰もが息を呑んだ。
「女神もお二人の門出を、祝福されているようですね」
「………当然だ。我が妻は、女神の最後の愛し子だからな」
ジークヴァルトはにやりと笑い、アンネリーゼを見つめる。
「愛している、アンネリーゼ」
「わたくしもです、ジーク様」
二人は見つめあうと、もう一度唇を重ねた。
あの日、ジークヴァルトが禍月の魔女の呪いを受けていなければ、あの日、追い詰められたアンネリーゼが記憶を失った状態で倒れていなければ、決してこの二人の運命は交わることはなかっただろう。
だが、呪われた騎士と、記憶喪失の巫女姫は出会い、騎士は失っていた感情を取り戻し、巫女姫は己の弱さを克服し、強大な力を持つ魔女に打ち勝った。
ヴァルツァー王国の歴史書において、この後の二人とダミアンがどうなったのかは全く記されていない。
確かなのは、今現在もモルゲンシュテルン侯爵家は名門貴族として王国で活躍しているということ。
ジークヴァルトとアンネリーゼが願った平穏な日々は、彼らの子孫によって今日も守り続けられているのだ。
【完】
*** あとがき ***
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
毎度のことながらプロットというものを作らずに見切り発車した結果、ジークさんの苦悩とアンネリーゼのうじうじに悩まされ続け、ほぼ半年というありえない長期連載になってしまいました。
しかも中近世ヨーロッパ風を舞台にすると、どうしてもキリスト教色が……。(作者はとくに教徒なわけではないのですが)
そして、もっとすっきりいい感じにざまあをしてみたいのですが、なかなかうまくいきません。
文章を綴るということの難しさを痛感しております。
こちらの番外編はまだ悩み中ですが、未完の作品やら、準備中の作品やらの合間で気が向いたら書くかもしれません。
その際またお目にかかれれば光栄です。
本当にお読みいただき、ありがとうございました!
この日の為に用意された長いトレーンの黄金色のドレスを身に纏い、日の光を受けて輝く銀髪を結い上げ、ヴェールを被ったアンネリーゼが少し緊張した面持ちで鏡の前に立っていた。
「おかしくないかしら?」
「大丈夫ですよ、お嬢様。とってもお綺麗です」
侍女のフランカが満面の笑みを浮かべた。
「正真正銘の絶世の美女に仕上がっておりますから、胸を張って臨んで下さいませ」
「ありがとう、フランカ」
早朝から支度をしてくれたフランカに感謝の言葉を伝えるのと同時に、扉が叩かれる。
「そろそろお時間ですよ」
「ありがとう、今行くわ」
今日は、アンネリーゼとジークヴァルトの結婚式だ。
婚約が調わないうちから一刻も早くとジークヴァルトがゲルハルトとイェルクに圧力を掛け、婚約を結んでから一週間後に今日という日を迎えることになった。
アンネリーゼはもう一度鏡に映る己の姿を確認すると、迎えに来た神官の後に続く。
会場となる広間の扉の前には、見慣れた騎士服ではなく、貴族らしい盛装に身を包んだジークヴァルトが佇んでいた。深い蒼のチェスターコートが目にも鮮やかで、彼の美しさを際立たせていた。
漆黒の髪は整えられ、金色の瞳は艶やかな光を宿している。
そこに立っているだけでも感じる圧倒的な存在感は、彼の美しさと、その身に宿す強大な魔力によるものなのだろうか。
アンネリーゼは暫し彼の姿に見惚れる。
するとジークヴァルトもアンネリーゼに気が付き、眩しそうに眼を細めた。
「ああ………女神が天から降りてきたかと思った。私の瞳の色のドレスを着てくれたんだな」
「御冗談を………。ジーク様も、とても素敵です」
アンネリーゼがはにかんだ笑みを浮かべると、ジークヴァルトもつられるように微笑んだ。
「しかし、貴族の装いにはなかなか慣れないな。こんな俺に、本当に侯爵なんかが務まるのか不安になってきた」
そう言って小さく溜息をつくと、ジークヴァルトは少し窮屈そうに肩を竦めて見せる。
「私の大切な娘を預けるのと同時に、貴殿にモルゲンシュテルン侯爵位を襲爵していただきたい。幸い貴殿の領地とは隣接しているし、領地経営にも問題はないでしょう」
ジークヴァルトがアンネリーゼとの結婚の許可を得ようと、モルゲンシュテルン侯爵に話をすると、意外にもあっさりと侯爵は二人の婚姻を認めてくれた。
その代わりとして、侯爵が出した条件は己の爵位をジークヴァルトに譲り渡すことだった。
アンネリーゼはモルゲンシュテルン侯爵家の一人娘で、侯爵はアンネリーゼの夫に爵位を譲るつもりだったようだ。
確かに初めの婚約者だったギュンターはノイマン伯爵だったが、さほど広い領土は持っておらず、本人の資質は別として、侯爵位を授かっても支障が出るほどではなかったし、二番目の婚約者だったルートヴィヒはクレーデル伯爵家の次男であり、そのまま婿養子としてモルゲンシュテルン家へと入れる予定だったのだろう。
「しかし、俺………いえ、私の力量で辺境伯位と侯爵位を兼任するのは………」
「貴殿は国を救った英雄でしょう。恐るべき脅威を退けた貴殿に、出来ぬことなどありませんよ。………それに、これは大事な一人娘と結婚する貴殿への、私からの餞です。よもや受け取れないなどとは言いませんよね?」
有無を言わさない、けれど優しさに満ちた笑顔を浮かべた侯爵に、ジークヴァルトは渋々ながら頷いたのだった。
「ジーク様なら、大丈夫です。それに、私もジーク様を支えますから」
「災厄を滅ぼした巫女姫様がついていれば、無敵だな」
二人はそう言って笑いあう。
「おしゃべりはそのくらいにして、そろそろ心の準備をしてください」
扉の前に立ったダミアンが、扉を開け放つ。
不思議なことに、あの光を浴びた後、ダミアンは何の抵抗もなく聖殿内に立ち入ることが出来るようになり、瞳の色も紫色から茶色へと変化していた。
イェルク曰く「女神の加護」のおかげなのだそうだが、詳しいことは分からない。
魔女との因縁が断ち切れた後も、ダミアンはジークヴァルトとともにあることを選び、今もこうして従者さながらに付き従っている。
「………では、参りましょうか………愛しい婚約者殿?」
「はい、わたくしの婚約者様」
ジークヴァルトが差し出した手の上に、アンネリーゼがその手を重ねる。
そして一瞬見つめあってから、ゆっくりと歩き出した。
人々からの祝福を受けて、魔女から国を救った英雄同士の結婚式は滞りなく執り行われた。
「若き二人に、女神の加護があらんことを」
ゲルハルトや王妃、そして多くの人々が見守る中、神官長イェルクが朗々と祈りの言葉を口にする。
ジークヴァルトとアンネリーゼは、目を伏せて祈りを捧げ、立ち上がる。
そして、ジークヴァルトがアンネリーゼの顔に掛けられたヴェールを上げると、ゆっくりと唇を重ねた。
その瞬間、祭壇の上からうっすらと光が差し込み、二人の姿を照らし出した。
あまりに美しい光景に、その場にいた誰もが息を呑んだ。
「女神もお二人の門出を、祝福されているようですね」
「………当然だ。我が妻は、女神の最後の愛し子だからな」
ジークヴァルトはにやりと笑い、アンネリーゼを見つめる。
「愛している、アンネリーゼ」
「わたくしもです、ジーク様」
二人は見つめあうと、もう一度唇を重ねた。
あの日、ジークヴァルトが禍月の魔女の呪いを受けていなければ、あの日、追い詰められたアンネリーゼが記憶を失った状態で倒れていなければ、決してこの二人の運命は交わることはなかっただろう。
だが、呪われた騎士と、記憶喪失の巫女姫は出会い、騎士は失っていた感情を取り戻し、巫女姫は己の弱さを克服し、強大な力を持つ魔女に打ち勝った。
ヴァルツァー王国の歴史書において、この後の二人とダミアンがどうなったのかは全く記されていない。
確かなのは、今現在もモルゲンシュテルン侯爵家は名門貴族として王国で活躍しているということ。
ジークヴァルトとアンネリーゼが願った平穏な日々は、彼らの子孫によって今日も守り続けられているのだ。
【完】
*** あとがき ***
ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
毎度のことながらプロットというものを作らずに見切り発車した結果、ジークさんの苦悩とアンネリーゼのうじうじに悩まされ続け、ほぼ半年というありえない長期連載になってしまいました。
しかも中近世ヨーロッパ風を舞台にすると、どうしてもキリスト教色が……。(作者はとくに教徒なわけではないのですが)
そして、もっとすっきりいい感じにざまあをしてみたいのですが、なかなかうまくいきません。
文章を綴るということの難しさを痛感しております。
こちらの番外編はまだ悩み中ですが、未完の作品やら、準備中の作品やらの合間で気が向いたら書くかもしれません。
その際またお目にかかれれば光栄です。
本当にお読みいただき、ありがとうございました!
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いぬぞ〜様
ありがとうございます✨
ようやく書き終えました………‼️
感想については全然気にしてませんよ😊✨寧ろとても楽しく拝見させて頂いてますのでありがたい限りです🙌
まぁジークさんのコミュ障は仕方ないとして、コワモテ陛下の厚ーい信頼もあるので安泰です(笑)
ジークさんの溺愛も愛が重そうですね〜😊ダミアンさんに突っ込まれてそうです😆
そして書き終えたあとにエルンストさんとニーナちゃん、そしてちらっと出てきたルートヴィヒ兄のその後を書き忘れた事に気が付きました💦………次回からはきちんとプロットを作ることにします(反省)
いぬぞ〜様
ヴァルツァー王国は今日も平和です(笑)
コワモテ陛下、コワモテなだけでめっちゃいい人なのに…。しかも傍若無人な最強騎士と魔鳥さんにこき使われるという気の毒さ(笑)
二人のやり取り、私も大好きです♥
契約の行方は、最終話で明かそうと思ってますが、皆幸せになれると良いですね✨
いぬぞ〜様
ダミアンさんの考察、笑っていただけて良かったです😊
もう完全に人間に絆されてますよね…(笑)
何気にジークさん×ダミアンさんのやり取りが一番書きやすいです✨
いつも貧乏クジはコワモテ陛下ですね〜(笑)
三人で慰安旅行‼️
それは素敵ですね✨