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1.婚約者の浮気疑惑
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突然ですが、私、ビバーナム伯爵家の長女ミリアリア・ビバーナムにはゼフィランサス侯爵家の嫡男であるバイロン・ゼフィランサス様という婚約者がおります。
取引の関係で結ばれた婚約関係ですけれど、私はバイロン様の事を心からお慕いしております。
バイロン様は、緩いウェーブのかかった金髪に、目の覚めるような青の瞳の、正真正銘の美青年ということもありますけれど、バイロン様とは真逆の、色素の薄い金髪に冴えない灰青色の瞳を持った、平凡な容姿でこれといった特徴もない私のことを、とても大切にしてくださるお優しい方です。
………ですが、最近バイロン様の様子がおかしいのです。
一日おきに、私の元を訪ねてくださる几帳面さは変わらないのですけれど、一緒にお茶を頂く間も、なんと申しますか上の空のような感じですし、何故かそわそわとしていらっしゃって落ち着かないご様子なのです。
更に、バイロン様と同じ騎士団に所属している兄の話ですと、どうやらお仕事をお休みされて出掛けることが近頃頻繁にあるようなのです。
それに、お友達の令嬢方から、バイロン様が町に出掛けてどこぞの令嬢と密会しているのを見かけたというお話も聞きました。
「バイロンに限って他所で女を作るなんてあり得ないと思うけど」
兄はそう言っておりますけれど、私は不安です。
バイロン様はあんなに素敵ですから、ご令嬢方からの人気が高いのは存じております。
バイロン様との婚約が決まったときには、沢山の祝福の言葉と共に、酷い嫌味も言われました。
それに、一部のご令嬢からはご挨拶をしても無視されたり、夜会の際に大きな声で悪口を言われたり、ドレスを汚されたりと、ちょっとした嫌がらせを受けることが未だにあります。
悲しくないと言えば嘘になりますけれど、それで皆様の気が済むのでしたら仕方ないと思っております。
でも、もしバイロン様が別の令嬢にお心変わりをしたとしたら、私は一体どうすればいいのでしょうか。
「そんなに気になるなら、町でバイロン様が何をなさっているのか自分の目で確かめればいいじゃない」
そう言ったのは、私の幼馴染で親友のセシリア。セシリアは既に結婚をしていて、今は伯爵夫人という立場になっているのですけれど、時間がある時はこうして私を訪ねてきてくれます。
「で、でもリア?………一人でバイロン様の後をつけるなんて、出来ません………」
「護衛に付いてきてもらえば大丈夫よ。それに誰がミリーを一人で行かせるなんて言ったの?勿論私も付いていくから心配しないで!」
………セシリア、絶対面白がっていますよね?目が、キラキラしています。
「もし、バイロン様が本当に浮気をしていたら、この私がぶっ飛ばしてあげるから!」
セシリアは、華やかなタイプの美人なのですが、かなり気も強くて、私にとっては頼りになる姉のような存在です。
「リア、暴力はダメです」
「分かっているわよ。少しだけだから」
「少しでもダメです」
「はいはい。で、どうするの?行くの?行かないの?」
………セシリアの目が怖いです。これは、選択肢が無さそうですね………。
取引の関係で結ばれた婚約関係ですけれど、私はバイロン様の事を心からお慕いしております。
バイロン様は、緩いウェーブのかかった金髪に、目の覚めるような青の瞳の、正真正銘の美青年ということもありますけれど、バイロン様とは真逆の、色素の薄い金髪に冴えない灰青色の瞳を持った、平凡な容姿でこれといった特徴もない私のことを、とても大切にしてくださるお優しい方です。
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それに、一部のご令嬢からはご挨拶をしても無視されたり、夜会の際に大きな声で悪口を言われたり、ドレスを汚されたりと、ちょっとした嫌がらせを受けることが未だにあります。
悲しくないと言えば嘘になりますけれど、それで皆様の気が済むのでしたら仕方ないと思っております。
でも、もしバイロン様が別の令嬢にお心変わりをしたとしたら、私は一体どうすればいいのでしょうか。
「そんなに気になるなら、町でバイロン様が何をなさっているのか自分の目で確かめればいいじゃない」
そう言ったのは、私の幼馴染で親友のセシリア。セシリアは既に結婚をしていて、今は伯爵夫人という立場になっているのですけれど、時間がある時はこうして私を訪ねてきてくれます。
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