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第四十四話 死霊使いの真髄
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私を片手に抱いたままで、ミハイルさんが死霊を散らしていく。けど……、状況が好転したわけじゃない。傍にいるからよくわかるけど、息づかいがかなり荒い。しがみついていた私の手が、血で汚れている。
きっと、立っているのもやっとだ。
支えようとした私から、ミハイルさんが体を離す。
「……ミハイルさん」
「大丈夫だ。そんな顔するな……、レイラは、ここにいる」
名を呼んだ私に、ミハイルさんはそう言って自分の胸を指した。
私を安心させようとしてくれたんだろう。だから小さく笑う。だけど私にもわかってる……、きっとミハイルさんが苦しそうなのは、堕ちたレイラをその身に囚えているからだ。そして、悪霊に堕ちてしまえば、元に戻すことはできない。指輪の力を使えれば戻せるのかもしれないけれど、今私にそれができない以上、ミハイルさんに負担を強いることになる。
そして、問題はそれだけじゃない。死霊はミハイルさんの力で散らせても、レナートとフェオドラさんの体に憑いている死霊は、そう簡単に引き剥がせないようだった。
レナートが身構え、フェオドラさんが剣をこちらに向ける。
『……、捉えよ』
ミハイルさんが私の前に立ち、血の刃を放つ。すると、二人に絡みつく死霊たちは、すうっとそれぞれの体の中に引っ込んでしまう。ミハイルさんが舌打ちして手を振ると、刃は元の血に戻って地面に落ちた。そのまま攻撃すれば、きっと本人を傷つけてしまうのだろう。
すかさず、フェオドラさんが剣を振りかぶる。
「ミハイルさん、その人かなり強いです……! エドアルトを呼んだ方が」
「レイラがこんな状態じゃ、あいつまで堕ちかねん。それに」
フェオドラさんが振り下ろした剣をミハイルさんは紙一重で躱すと、すかさず彼女の腕を掴んで捻りあげた。その間に殴りかかってきたレナートの拳を逆の腕で受けて、容赦なくその胴に蹴りを叩きこむ。その間にもギリギリと膠着を続けていたフェオドラさんの手がやがて力を失って剣を取り落とす。その腕を取って、起き上がろうとしていたレナートに向けて投げ飛ばす。
「……力を使わないと戦えないとは言ってない」
ぽかんとする私に、不満そうにミハイルさんが答える。
「とは言っても……、死霊を引き剥がさんことにはキリがないな。……だが……」
ミハイルさんが胸を押さえる。
多分、レイラだけで手いっぱいなんだろう。そうでなければ、フェリニ領主のときのように最初からそうしたはずだ。
そうしている間にも、レナートやフェオドラさんが起き上がってくる。通常なら、もう少し時間を稼げたのかもしれないけど、二人とも目が裏返っていて、意識があるように見えない。
ミハイルさんはきっと手荒なことはしないけど、例え骨が折れても、足がなくなっても、多分生きてる限りずっと襲いかかってくるだろう。
散らした死霊も、時間が立てばまた集まってくる。これじゃ遠からずやられてしまう。
「……指輪さえ使えれば」
思わず呟いていた。指輪さえ使えれば。レイラも、レナートもフェオドラさんも助けられるのに。
けれど、歯噛みする私に、ミハイルさんは首を振った。
「使えなくていい」
「どうしてですか……? 指輪を使えないのなら、花嫁の意味がないじゃないですか!」
元々、私はこれを使うために花嫁になったという話なのに。
きっと、当主を助けるための指輪と花嫁なのに。
「お前はどうか知らないが、俺は指輪を使わせたくてお前と契約したわけじゃない」
襲いくる死霊を散らし、レナートの拳をやり過ごし、フェオドラさんの剣を避けながら、ミハイルさんが呟く。私を守りながら、かつ、二人に重傷を負わせないように戦うのは、至難の業だろう。しかも、その状況を打開する策さえないのだ。
だったら、やっぱり私が何とかしなければならない。考えろ……、考えないと。必死に思考をめぐらす私の耳に、ミハイルさんの静かな声が届く。
「……かつて俺がお前の命を使ったことは事実だ。だから、俺に何かあればお前も見捨てろ」
不穏な言葉に顔を上げると、フェオドラさんの剣が、ミハイルさんの胴を薙いだ。駆け寄ろうとする私を片手で制しながらこちらを向いて、ミハイルさんがふっと笑う。
「それでフェアだ」
飛び散る血が、螺旋のようにミハイルさんの体を取り囲む。
『我が血を以て……、汝らの魂を掌握する!』
血の螺旋から放たれた血の鎖が、二人を縛り上げる。すると、二人から黒い靄が立ち上り、それらは全てミハイルさんに吸い込まれて消えた。
私には、死霊をその身に抱えることが、どれほどの苦痛なのかわからない。
だけど、街からの帰りに私が襲われたときも、フェリニの領主邸でも、体が傷つくよりずっと苦しそうだった。
レイラだけで、手一杯だと言っていたのに。失血も、傷の痛みも限界に近いだろうに。
レナートと領主の体が、糸が切れたようにその場に倒れる。
それと同時に、ミハイルさんの体も大きく傾いだ。
「ミハイルさん!」
「うっ……ぐ、ぐあああああああっ!!!」
今までに聞いたこともないような苦悶の声を上げ、駆け寄った私の手を払いのけて、ミハイルさんが激しくのたうつ。苦痛に叫ぶその口から血が溢れて、それでもさらに叫び続けるのを見ても、何もできなくて。
ただ、呆然と見ていることしかできなくて。
近寄ってくる死霊にすら気づけないで。
「危ない!」
レナートの声すら、耳に届いていなかった。だけど、血を吐き暴れながらも、ミハイルさんが手を伸ばす。
『掌握する!』
私の目の前を、黒い靄が流れていく。
もう、やめて。やめて欲しいのに。
「行け……、俺はもう……、お前さえ守れれば、いい……」
そんなの全然よくない。
よくないよ。
今この場を凌げたって何にもならない。ミハイルさんがいなかったら、レイラは、お屋敷のみんなは、
……私は。
「……悪いが私は一度退く。いつまでもつかわからん。領民を避難させねば」
「お前も来い。いつまた死霊が湧くとも限らん」
フェオドラさんが冷静な声を落とし、レナートもそれに続く。腕を引かれて、だけど私は力尽くでそれを振り払った。
「嫌です。見捨てろって言うんですか!?」
「いい加減にしろ! じゃあお前がここにいて何ができる!?」
叫ぶ私に、レナートが怒鳴り返す。
「怒鳴らないで! 全部あなたの所為じゃないの!」
「ああ、お前にしてみればそうかもな。だからこそ言うが、あのレイラという幽霊も、そいつも、お前を守るために命を張ったんだ。お前が助けろと言ったから、そいつはそんな目に遭ってるんじゃないのか? 次は誰を危険に晒す気だ!」
何一つ言い返せることなんてない。実際、今私のせいで、レナートは確実に逃げるのが遅れている。
「……レナートは逃げて」
「っ、ふざけるのも大概に……!」
レナートがさらに怒声を上げ、フェオドラさんが扉を開けた、その瞬間だった。ミハイルさんの声が途切れる。
振り返ると、彼は今まで苦痛に喘いでいたのが嘘のように穏やかな顔で、静かに立ち上がった。でも……様子がおかしい。
レナートにもそれがわかったのだろう。駆け寄ろうとした私の腕を掴んで止め、フェオドラさんが剣の束に手をかける。
『――放つ!』
ミハイルさんの叫び声が場を駆け抜けて、その途端、彼の体からバッと黒い靄が弾けた。それはたちまち無数の人の形へと転じていく。
「苦痛に耐えかねて、死霊を全て解き放った……?」
レナートが呻く。
緊迫した状況の中、ミハイルさんは苦しむ様子も、慌てた様子も見せず。夥しい死霊の中で、右手を高く掲げた。破れた手袋から覗く呪印が、赤黒くギラギラと光っている。同じ光を闇色の瞳に讃えて。
そして彼は歌うように囁いた。
『我が元に下れ……傀儡共よ』
きっと、立っているのもやっとだ。
支えようとした私から、ミハイルさんが体を離す。
「……ミハイルさん」
「大丈夫だ。そんな顔するな……、レイラは、ここにいる」
名を呼んだ私に、ミハイルさんはそう言って自分の胸を指した。
私を安心させようとしてくれたんだろう。だから小さく笑う。だけど私にもわかってる……、きっとミハイルさんが苦しそうなのは、堕ちたレイラをその身に囚えているからだ。そして、悪霊に堕ちてしまえば、元に戻すことはできない。指輪の力を使えれば戻せるのかもしれないけれど、今私にそれができない以上、ミハイルさんに負担を強いることになる。
そして、問題はそれだけじゃない。死霊はミハイルさんの力で散らせても、レナートとフェオドラさんの体に憑いている死霊は、そう簡単に引き剥がせないようだった。
レナートが身構え、フェオドラさんが剣をこちらに向ける。
『……、捉えよ』
ミハイルさんが私の前に立ち、血の刃を放つ。すると、二人に絡みつく死霊たちは、すうっとそれぞれの体の中に引っ込んでしまう。ミハイルさんが舌打ちして手を振ると、刃は元の血に戻って地面に落ちた。そのまま攻撃すれば、きっと本人を傷つけてしまうのだろう。
すかさず、フェオドラさんが剣を振りかぶる。
「ミハイルさん、その人かなり強いです……! エドアルトを呼んだ方が」
「レイラがこんな状態じゃ、あいつまで堕ちかねん。それに」
フェオドラさんが振り下ろした剣をミハイルさんは紙一重で躱すと、すかさず彼女の腕を掴んで捻りあげた。その間に殴りかかってきたレナートの拳を逆の腕で受けて、容赦なくその胴に蹴りを叩きこむ。その間にもギリギリと膠着を続けていたフェオドラさんの手がやがて力を失って剣を取り落とす。その腕を取って、起き上がろうとしていたレナートに向けて投げ飛ばす。
「……力を使わないと戦えないとは言ってない」
ぽかんとする私に、不満そうにミハイルさんが答える。
「とは言っても……、死霊を引き剥がさんことにはキリがないな。……だが……」
ミハイルさんが胸を押さえる。
多分、レイラだけで手いっぱいなんだろう。そうでなければ、フェリニ領主のときのように最初からそうしたはずだ。
そうしている間にも、レナートやフェオドラさんが起き上がってくる。通常なら、もう少し時間を稼げたのかもしれないけど、二人とも目が裏返っていて、意識があるように見えない。
ミハイルさんはきっと手荒なことはしないけど、例え骨が折れても、足がなくなっても、多分生きてる限りずっと襲いかかってくるだろう。
散らした死霊も、時間が立てばまた集まってくる。これじゃ遠からずやられてしまう。
「……指輪さえ使えれば」
思わず呟いていた。指輪さえ使えれば。レイラも、レナートもフェオドラさんも助けられるのに。
けれど、歯噛みする私に、ミハイルさんは首を振った。
「使えなくていい」
「どうしてですか……? 指輪を使えないのなら、花嫁の意味がないじゃないですか!」
元々、私はこれを使うために花嫁になったという話なのに。
きっと、当主を助けるための指輪と花嫁なのに。
「お前はどうか知らないが、俺は指輪を使わせたくてお前と契約したわけじゃない」
襲いくる死霊を散らし、レナートの拳をやり過ごし、フェオドラさんの剣を避けながら、ミハイルさんが呟く。私を守りながら、かつ、二人に重傷を負わせないように戦うのは、至難の業だろう。しかも、その状況を打開する策さえないのだ。
だったら、やっぱり私が何とかしなければならない。考えろ……、考えないと。必死に思考をめぐらす私の耳に、ミハイルさんの静かな声が届く。
「……かつて俺がお前の命を使ったことは事実だ。だから、俺に何かあればお前も見捨てろ」
不穏な言葉に顔を上げると、フェオドラさんの剣が、ミハイルさんの胴を薙いだ。駆け寄ろうとする私を片手で制しながらこちらを向いて、ミハイルさんがふっと笑う。
「それでフェアだ」
飛び散る血が、螺旋のようにミハイルさんの体を取り囲む。
『我が血を以て……、汝らの魂を掌握する!』
血の螺旋から放たれた血の鎖が、二人を縛り上げる。すると、二人から黒い靄が立ち上り、それらは全てミハイルさんに吸い込まれて消えた。
私には、死霊をその身に抱えることが、どれほどの苦痛なのかわからない。
だけど、街からの帰りに私が襲われたときも、フェリニの領主邸でも、体が傷つくよりずっと苦しそうだった。
レイラだけで、手一杯だと言っていたのに。失血も、傷の痛みも限界に近いだろうに。
レナートと領主の体が、糸が切れたようにその場に倒れる。
それと同時に、ミハイルさんの体も大きく傾いだ。
「ミハイルさん!」
「うっ……ぐ、ぐあああああああっ!!!」
今までに聞いたこともないような苦悶の声を上げ、駆け寄った私の手を払いのけて、ミハイルさんが激しくのたうつ。苦痛に叫ぶその口から血が溢れて、それでもさらに叫び続けるのを見ても、何もできなくて。
ただ、呆然と見ていることしかできなくて。
近寄ってくる死霊にすら気づけないで。
「危ない!」
レナートの声すら、耳に届いていなかった。だけど、血を吐き暴れながらも、ミハイルさんが手を伸ばす。
『掌握する!』
私の目の前を、黒い靄が流れていく。
もう、やめて。やめて欲しいのに。
「行け……、俺はもう……、お前さえ守れれば、いい……」
そんなの全然よくない。
よくないよ。
今この場を凌げたって何にもならない。ミハイルさんがいなかったら、レイラは、お屋敷のみんなは、
……私は。
「……悪いが私は一度退く。いつまでもつかわからん。領民を避難させねば」
「お前も来い。いつまた死霊が湧くとも限らん」
フェオドラさんが冷静な声を落とし、レナートもそれに続く。腕を引かれて、だけど私は力尽くでそれを振り払った。
「嫌です。見捨てろって言うんですか!?」
「いい加減にしろ! じゃあお前がここにいて何ができる!?」
叫ぶ私に、レナートが怒鳴り返す。
「怒鳴らないで! 全部あなたの所為じゃないの!」
「ああ、お前にしてみればそうかもな。だからこそ言うが、あのレイラという幽霊も、そいつも、お前を守るために命を張ったんだ。お前が助けろと言ったから、そいつはそんな目に遭ってるんじゃないのか? 次は誰を危険に晒す気だ!」
何一つ言い返せることなんてない。実際、今私のせいで、レナートは確実に逃げるのが遅れている。
「……レナートは逃げて」
「っ、ふざけるのも大概に……!」
レナートがさらに怒声を上げ、フェオドラさんが扉を開けた、その瞬間だった。ミハイルさんの声が途切れる。
振り返ると、彼は今まで苦痛に喘いでいたのが嘘のように穏やかな顔で、静かに立ち上がった。でも……様子がおかしい。
レナートにもそれがわかったのだろう。駆け寄ろうとした私の腕を掴んで止め、フェオドラさんが剣の束に手をかける。
『――放つ!』
ミハイルさんの叫び声が場を駆け抜けて、その途端、彼の体からバッと黒い靄が弾けた。それはたちまち無数の人の形へと転じていく。
「苦痛に耐えかねて、死霊を全て解き放った……?」
レナートが呻く。
緊迫した状況の中、ミハイルさんは苦しむ様子も、慌てた様子も見せず。夥しい死霊の中で、右手を高く掲げた。破れた手袋から覗く呪印が、赤黒くギラギラと光っている。同じ光を闇色の瞳に讃えて。
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