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第二十九話 当主の力
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幸い襲撃に会うことなく中庭に辿り着いた私たちだったが、そこで見たのは剣を抜いて幽霊たちと戦うエドアルトさんの姿だった。その背にはライサがいる。
「エドアルト、正気か!?」
「今は……、けど、もう……」
エドアルトさんの剣捌きに危なげはなかったが、返ってきたのは酷く弱々しい声だった。
「そいつらから離れろ。お前も巻き込む!」
私の手を離して、ミハイルさんが腰のベルトからナイフを引き抜く。
「見るな、下がってろ」
それを自らの手首に当てたのを見て、私は後ずさると、咄嗟にエドアルトさんに視線を移した。彼は剣で押しとどめていた相手を蹴り飛ばすと、ライサを抱えて大きく飛びのいた。
『捉えよ!』
ミハイルさんが叫ぶと、流れ出た血が複雑な文様を模る。そして、そこから伸びた緋色の鎖が、次々に幽霊たちを縛り上げて行く。ほっとしたのも束の間、エドアルトさんの鋭い声が走り抜けた。
「ミオ!」
咄嗟に振り向いた私の両腕が掴まれる。すぐ目の前で、知らない女性の幽霊がニコリと微笑み――その微笑みが裂ける。ガパリと大きく開いた口が、呆然とする私に食らいつこうとする。
――目を閉じることも、悲鳴を上げることもできなかった。
だけどその歯が私に触れる前に、グイと強く肩を引かれる。腕を掴まれたままで、離れることはできなかったが、ほんの僅かに距離が生まれる。その間に、私の肩越しから伸びた腕が、その裂けた口に拳を差し入れていた。
「ミハイルさんっ」
飛び込んできた餌を貪るように、幽霊が彼の手に牙を立てる。そうやって左手を犠牲に幽霊を引き付けておいて、彼は右手を掲げた。
『我が血を以て――』
ミハイルさんが声を上げたのと同時に、私の腕を掴んでいた手が離れる。左手を食われたままで動けないミハイルさん目掛けて襲い掛かる幽霊の手に、スラリと鋭い爪が伸びる。
飛び散る血が、頬に生温い感触を残す。
『――汝の魂を掌握する!』
対峙していた幽霊が、力を失って倒れる。その胸のあたりから黒い靄のようなものがふわりと浮かんで、それはミハイルさんへと吸い込まれていった。
ミハイルさんがガクリとその場に膝をつく。彼の足元にみるみるうちに血溜まりができて、気が遠くなりかけた。けど、気を失ってる場合じゃない。
「ミハイルさん……!!」
もつれそうな足を動かして駆け寄る。
「止血……しないと……」
支える手が震える。でも、道具も薬もない。あったところで、この出血……、応急手当だけじゃ……
「大丈夫だ」
「大丈夫なわけないじゃないですか……!」
私を庇ったせいで。
ミハイルさんが顔を上げ、何故か少し驚いたような顔をする。それから小さく溜め息をついた。
視界の端で何かが蠢き、視線を落とす。足元にある血溜まりが、流れる血が、ふわりと浮いて螺旋のようにミハイルさんの体を包み――そして、彼の体へと返っていく。
「……言っただろ、俺は普通の人間じゃないと。大丈夫だ」
ミハイルさんが手を伸ばして私の目元に触れる。それで、泣いていたことに気が付いた。
「すまん、汚した」
何も言えないでいる間に、慌てたようにミハイルさんが手を離す。
「引くだろ。見目の悪い力ですまんな」
「……そんなこと……、そんなことどうでもいいです……!」
「どうでも……?」
文句を言いたげなミハイルさんを立ち上がって見下ろす。目に溜まった涙が零れそうになって急いで拭う。手の甲が少し、血で汚れた。
「そんなことできるなら、早くやって下さいよ!」
「見られたくなかったんだ」
「今更引きません! こっちは、私のせいで……、ミハイルさんが……」
死んじゃうかと。死んじゃったらどうしようかと。
「……悪かった。その……、泣きたいときは泣けとは言ったが、もう泣くな。別に今その必要はない」
さすがの私も、必要に応じて泣くかどうか決めるほど徹底してるわけじゃない。
けど……、とりあえず失血死の心配がないのだとしても、傷が塞がっているわけではなさそうだ。
「一度部屋に戻りましょう。ちゃんと手当てした方がいいです」
「いや……、そんな悠長にしている場合じゃない」
ライサを抱えてこちらにやってくるエドアルトさんを見て、ミハイルさんが固い声を上げる。
「どうも幽霊たちが実体化しているようだ」
「うん。僕もこうしてライサに触れられる」
「魂を回収すれば、容れ物である体も消えるはずだが……」
しかし、幽霊たちはあちこちに倒れたままだ。
ライサは兄に触れられることが嬉しいのか、しがみついて少しも離れない。そんなライサを見下ろすエドアルトさんの整った顔には、小さな切り傷がいくつか走っている。
「体のあちこちが痛い。長いこと何の感覚もなかったから、かすり傷ですら気に障る。……僕が応戦した幽霊も、痛みで気がおかしくなったかもしれない」
自嘲的に言うエドアルトさんに、ミハイルさんが立ち上がって首を振る。
「お前は悪くない、エドアルト。お前は襲われたから応戦しただけだろう。順序が違う」
エドアルトさんは少し意外そうに両目を開きミハイルさんを見たが、すぐに目を伏せた。
「お前は、僕らを救えるのか?」
「わからん。だが当主としてできる限りのことはする」
「……わかった。僕の剣、貴方に預ける。現当主、ミハイル・プリヴィデーニ伯爵」
「礼を言う。その剣で、ライサとミオを守ってくれ」
「必ず」
エドアルトさんが剣を掲げ、敬礼のような姿勢を取る。
……ミハイルさんとエドアルトさんの怪我、手当てできればいのにな。
「アラムさんがいれば……」
生前医者だったというアラムさんのことを思い出してそう言うと、ふとエドアルトさんが思案するような声をあげた。
「アラムか……、もしかしたらアラムも無事かもしれないね。突然屋敷の幽霊たちが正気を失いだしたけれど、僕やライサは無事だった。その理由を考えていたんだけれど」
「ライサとお前の共通点か……、血縁以外には……」
エドアルトさんの言葉を受けて、ミハイルさんが私を見る。
「ミオと特に親しかったな。そうすると、確かにアラムも無事かもしれない。……それに、リエーフも」
「でも、アラムもあたしも、一度ミオを襲っているわ」
ようやく、ライサが顔を上げる。彼女はエドアルトさんから離れて地面に降りると、気まずそうにそう言った。
「今思えばあれも、異変の前触れだったのかもしれんな……」
言いながら、ミハイルさんは突然苦し気に体を折った。
「ミハイルさん!?」
「……回収した魂を長くそのままにしておくことはできない。放つか扉に封じないと」
ミハイルさんの体を支えようとしたが、彼は自力で姿勢を正した。
「まだ大丈夫だ。リエーフもだが、アラムも探してみよう。見つからないか、彼も駄目なようなら……扉に向かう」
「魂を封じるために?」
ライサの問いに、ミハイルさんは少し逡巡して曖昧に答えた。
「そうできればいいが……扉が元凶なのかもしれん。さっきから見覚えのない奴らがいる。中の奴らが出てきた可能性もある」
つまり、封印された幽霊が屋敷にうろうろしているということ? ……それはぞっとしない。
「とにかくここでじっとしていても襲われるだけだ」
そう言う間にも、呻き声が近づいてきている。エドアルトさんが剣を握り直し、ミハイルさんに向き直る。
「アラムの研究室に行ってみよう。その後扉だ」
「わかった」
二人が言葉を交わしたちょうどその時だった。気味の悪い呻き声を縫ってアラムさんの叫び声が聞こえる。
私たちは顔を見合わせた後、一斉に声が聞こえた方へ向かって駆け出した。
――アラムさんの研究室の方へ。
「エドアルト、正気か!?」
「今は……、けど、もう……」
エドアルトさんの剣捌きに危なげはなかったが、返ってきたのは酷く弱々しい声だった。
「そいつらから離れろ。お前も巻き込む!」
私の手を離して、ミハイルさんが腰のベルトからナイフを引き抜く。
「見るな、下がってろ」
それを自らの手首に当てたのを見て、私は後ずさると、咄嗟にエドアルトさんに視線を移した。彼は剣で押しとどめていた相手を蹴り飛ばすと、ライサを抱えて大きく飛びのいた。
『捉えよ!』
ミハイルさんが叫ぶと、流れ出た血が複雑な文様を模る。そして、そこから伸びた緋色の鎖が、次々に幽霊たちを縛り上げて行く。ほっとしたのも束の間、エドアルトさんの鋭い声が走り抜けた。
「ミオ!」
咄嗟に振り向いた私の両腕が掴まれる。すぐ目の前で、知らない女性の幽霊がニコリと微笑み――その微笑みが裂ける。ガパリと大きく開いた口が、呆然とする私に食らいつこうとする。
――目を閉じることも、悲鳴を上げることもできなかった。
だけどその歯が私に触れる前に、グイと強く肩を引かれる。腕を掴まれたままで、離れることはできなかったが、ほんの僅かに距離が生まれる。その間に、私の肩越しから伸びた腕が、その裂けた口に拳を差し入れていた。
「ミハイルさんっ」
飛び込んできた餌を貪るように、幽霊が彼の手に牙を立てる。そうやって左手を犠牲に幽霊を引き付けておいて、彼は右手を掲げた。
『我が血を以て――』
ミハイルさんが声を上げたのと同時に、私の腕を掴んでいた手が離れる。左手を食われたままで動けないミハイルさん目掛けて襲い掛かる幽霊の手に、スラリと鋭い爪が伸びる。
飛び散る血が、頬に生温い感触を残す。
『――汝の魂を掌握する!』
対峙していた幽霊が、力を失って倒れる。その胸のあたりから黒い靄のようなものがふわりと浮かんで、それはミハイルさんへと吸い込まれていった。
ミハイルさんがガクリとその場に膝をつく。彼の足元にみるみるうちに血溜まりができて、気が遠くなりかけた。けど、気を失ってる場合じゃない。
「ミハイルさん……!!」
もつれそうな足を動かして駆け寄る。
「止血……しないと……」
支える手が震える。でも、道具も薬もない。あったところで、この出血……、応急手当だけじゃ……
「大丈夫だ」
「大丈夫なわけないじゃないですか……!」
私を庇ったせいで。
ミハイルさんが顔を上げ、何故か少し驚いたような顔をする。それから小さく溜め息をついた。
視界の端で何かが蠢き、視線を落とす。足元にある血溜まりが、流れる血が、ふわりと浮いて螺旋のようにミハイルさんの体を包み――そして、彼の体へと返っていく。
「……言っただろ、俺は普通の人間じゃないと。大丈夫だ」
ミハイルさんが手を伸ばして私の目元に触れる。それで、泣いていたことに気が付いた。
「すまん、汚した」
何も言えないでいる間に、慌てたようにミハイルさんが手を離す。
「引くだろ。見目の悪い力ですまんな」
「……そんなこと……、そんなことどうでもいいです……!」
「どうでも……?」
文句を言いたげなミハイルさんを立ち上がって見下ろす。目に溜まった涙が零れそうになって急いで拭う。手の甲が少し、血で汚れた。
「そんなことできるなら、早くやって下さいよ!」
「見られたくなかったんだ」
「今更引きません! こっちは、私のせいで……、ミハイルさんが……」
死んじゃうかと。死んじゃったらどうしようかと。
「……悪かった。その……、泣きたいときは泣けとは言ったが、もう泣くな。別に今その必要はない」
さすがの私も、必要に応じて泣くかどうか決めるほど徹底してるわけじゃない。
けど……、とりあえず失血死の心配がないのだとしても、傷が塞がっているわけではなさそうだ。
「一度部屋に戻りましょう。ちゃんと手当てした方がいいです」
「いや……、そんな悠長にしている場合じゃない」
ライサを抱えてこちらにやってくるエドアルトさんを見て、ミハイルさんが固い声を上げる。
「どうも幽霊たちが実体化しているようだ」
「うん。僕もこうしてライサに触れられる」
「魂を回収すれば、容れ物である体も消えるはずだが……」
しかし、幽霊たちはあちこちに倒れたままだ。
ライサは兄に触れられることが嬉しいのか、しがみついて少しも離れない。そんなライサを見下ろすエドアルトさんの整った顔には、小さな切り傷がいくつか走っている。
「体のあちこちが痛い。長いこと何の感覚もなかったから、かすり傷ですら気に障る。……僕が応戦した幽霊も、痛みで気がおかしくなったかもしれない」
自嘲的に言うエドアルトさんに、ミハイルさんが立ち上がって首を振る。
「お前は悪くない、エドアルト。お前は襲われたから応戦しただけだろう。順序が違う」
エドアルトさんは少し意外そうに両目を開きミハイルさんを見たが、すぐに目を伏せた。
「お前は、僕らを救えるのか?」
「わからん。だが当主としてできる限りのことはする」
「……わかった。僕の剣、貴方に預ける。現当主、ミハイル・プリヴィデーニ伯爵」
「礼を言う。その剣で、ライサとミオを守ってくれ」
「必ず」
エドアルトさんが剣を掲げ、敬礼のような姿勢を取る。
……ミハイルさんとエドアルトさんの怪我、手当てできればいのにな。
「アラムさんがいれば……」
生前医者だったというアラムさんのことを思い出してそう言うと、ふとエドアルトさんが思案するような声をあげた。
「アラムか……、もしかしたらアラムも無事かもしれないね。突然屋敷の幽霊たちが正気を失いだしたけれど、僕やライサは無事だった。その理由を考えていたんだけれど」
「ライサとお前の共通点か……、血縁以外には……」
エドアルトさんの言葉を受けて、ミハイルさんが私を見る。
「ミオと特に親しかったな。そうすると、確かにアラムも無事かもしれない。……それに、リエーフも」
「でも、アラムもあたしも、一度ミオを襲っているわ」
ようやく、ライサが顔を上げる。彼女はエドアルトさんから離れて地面に降りると、気まずそうにそう言った。
「今思えばあれも、異変の前触れだったのかもしれんな……」
言いながら、ミハイルさんは突然苦し気に体を折った。
「ミハイルさん!?」
「……回収した魂を長くそのままにしておくことはできない。放つか扉に封じないと」
ミハイルさんの体を支えようとしたが、彼は自力で姿勢を正した。
「まだ大丈夫だ。リエーフもだが、アラムも探してみよう。見つからないか、彼も駄目なようなら……扉に向かう」
「魂を封じるために?」
ライサの問いに、ミハイルさんは少し逡巡して曖昧に答えた。
「そうできればいいが……扉が元凶なのかもしれん。さっきから見覚えのない奴らがいる。中の奴らが出てきた可能性もある」
つまり、封印された幽霊が屋敷にうろうろしているということ? ……それはぞっとしない。
「とにかくここでじっとしていても襲われるだけだ」
そう言う間にも、呻き声が近づいてきている。エドアルトさんが剣を握り直し、ミハイルさんに向き直る。
「アラムの研究室に行ってみよう。その後扉だ」
「わかった」
二人が言葉を交わしたちょうどその時だった。気味の悪い呻き声を縫ってアラムさんの叫び声が聞こえる。
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