ミコナとかぷせるあにまるず

せんのあすむ

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うへえ

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しばらく走ったところでその犬はようやくUターンして、男の子のところに戻ってきて、ティーさんを渡してくれました。どうやらボールだと思ってそれで遊んでもらおうとしたみたいですね。何しろしっぽをちぎれそうなくらい思いっきり振って、

『褒めて褒めて』

と言わんばかりに嬉しそうな様子だったんですから。だから悪気がなかったんだろうということはよく分かります。

けれども、

「うへえ、べっとべとやん」

確かに、ティーさんの体はヨダレまみれになっていました。

すると男の子は、

「こらっ! ダメじゃないか! こんなことして!!」

犬を叱りました。そこに、ミコナも追い付いて、

「ティーさん、大丈夫!?」

心配します。すると犬は男の叱られてびっくりするくらいしゅんとなってました。

そして男の子は犬を叱るのに夢中で、ティーさんのことまで頭が回ってませんでした。

犬としてはあくまでボールで遊んでるつもりだったのでしょう。本当は散歩中にそんな風に遊ぼうとしないようにするための躾が必要だったんでしょうね。けれど、その辺りは、専門的な知識がないとなかなか上手く躾けられないのかもしれません。

そもそも、この大型犬を散歩させるには、男の子は幼過ぎました。しかも、犬を叱るばかりでまったくミコナやティーさんの方を見ようともしないんですから。

仕方ないので、

「まあまあ、遊んでほしかっただけみたいやし、その辺でええんちゃうかな」

ティーさんの方から話し掛けます。そこでようやく男の子はハッとなって、

「ごめんなさい!」

と謝ってくれました。だから男の子も悪い子じゃないんでしょう。結局、幼い男の子にこんな大きな犬の散歩を任せた大人に落ち度があったということですね。

なんども頭を下げる男の子に手を振りながら、ティーさんとミコナはそのまま家に向かったのでした。



そうして犬や男の子と別れたティーさんとミコナですけど、さすがによだれでべとべとなままいるのは厳しかったので、途中の公園の水場でティーさんは体を洗います。

「いやはや、えらい目にうたわ」

なんて言いながらもティーさんは笑顔でした。ミコナも、

「大変だったね」

と少し苦笑いで返します。

あんな大きな犬の散歩を幼い子供に任せるというのも困りものですけど、だからといってそれを責めて納得してくれる人なら、今回のことを男の子が報告したらもうさせないでしょう。なのにまた男の子に散歩させるような人だったら、言っても無駄でしょうね。

そして家に帰ると、

「それは大変でしたね」

カリナが労わってくれました。続けてルリアも、

「私達は犬に遊ばれた程度じゃ壊れないと言っても、気を付けないとね」

しみじみと言います。

「オウも気を付けてね」

カリナと一緒に買い物に行くことの多いオウに、ミコナは言ったのでした。

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