【プロット】ミコナとかぷせるあにまるず

せんのあすむ

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ミコナ

景気づけに一発ぶちかますと

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以前はキャンプ場のテントを利用したものだったので、中で立つことが出来ませんでしたけど、今度のそれは約二畳のそれこそ小さな部屋みたいなものですから 座って使うように調節してあったものを立った状態で使えるようにいろいろ調節しなければいけなかったりもしつつ、それもティーさんがやってくれて、

「あとはもう自分のやりやすいようにしてもろたらええ思うわ」

いよいよ完成しました。確認もしました。メイクも済ませました。そしてちょうど生配信の時間です。するとサンギータは、自分の背後にだけそれっぽい装飾をして、

「てめえらぁ! スタジオリニューアルしたぜぇ! なら、景気づけに一発ぶちかますとするかぁ!!」

いつものように叫びつつ、エレキギターを掻き鳴らしつつ、でも、どこか嬉しさを隠しきれない様子で、自作のデスメタルの披露し始めました。

「ははは、こりゃすごいでんな」

ティーさんは耳を塞ぎながら感心します。まだ小学生のはずのサンギータの全身から迸るエネルギーに。

それは同時に、彼女が溜め込んできた憤りがティーさんの前で吐き出した程度ではまだまだぜんぜん収まらないことも示していたでしょう。

『そら、十二年分やさけな。無理もないでっしゃろ』

改めてサンギータが抱えているものの大きさを実感し、しかも根本的な問題は実は何ひとつ解決していない事実に、彼女がこれからも辿ることになるであろう険しい道のりを想い、ティーさんは、すごい大音響の中でも、切ない気分になっていました。



しかしこの時、一階のリビングで一人夕食を食べていた母親は、いつもならこの時間に響いてくるはずの音が随分と小さくなっていることに、ホッとしていたのでした。

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