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一刀の下に
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ポメリアは目が覚めて食事が終わるとすぐにドゥケのところに行く。リデムとあいつがイチャイチャしてても関係なく近付いていって、ドゥケの膝に座って独り占めした。リデムもそれに対しては何も言わなかった。それどころかまるでお姉さん、ううん、お母さんみたいに優しい表情でポメリアのことを見てた。
本当に訳分からない。他の女の子達もそうだ。
「ああ、ポメリア様、羨ましぃ~!」
とか言ってハンカチを噛み締めてても、本気で怒ったりしてない。ヤキモチは妬くけどケンカにはならない。ドゥケを中心にしてまるで家族みたいにみんなが仲良くしてる。
ライアーネ団長まで…!
「ポメリア、俺はみんなのものなんだ。独り占めは良くないな」
とか優しそうな顔をしてあいつはとんでもないことを言ってた。何なの、あれ!?
それからまた、リデムが魔王軍の進撃を察知して、出撃することになった。今度は私がいる隊だ。ライアーネ団長も素早く装備を身に付けて誰よりも先に準備を整えてた。でも私はまだそこまでできない。つい焦って剣を落としそうになる。するとそれを受け留めたのがいた。
「焦るなよ。焦ると冷静な判断ができなくなるぞ」
ドゥケだった。それに気付いた瞬間に、私の顔がカッと熱くなる。
「う…!」
『五月蠅い!』と怒鳴りつけそうになって私は慌ててそれを呑み込んだ、ポメリアがすぐ傍にいたのが目に入ったからだ。
うう……! なんなのよ、もう!
「あ…ありがとうございます……」
心底嫌々そう言って剣を受け取って、装備し直す。ドゥケに対して腹が立ったという以上に、不様な姿を見せてあいつに付け入らせてしまった自分自身に腹が立った。
『この失態は、戦場で返す…!』
私はそう誓って既にみんなが揃ってたところに整列した。
「遅れて申し訳ございません!!」
恥ずかしさと屈辱で声が上ずってしまう。でもそんな私をライアーネ様は責めることなく一瞥してくれて、
「よし! 出撃!!」
と号令をかけた。騎士団が一斉に馬を走らせると、その前には、ドゥケとリデムの姿があった。
「遅れるなよ!!」
とか声を上げてた。ああもう! ムカつく!!
だけど、私達は正直、ついて行くのがやっとだった。まるで空でも飛んでるみたいにドゥケは馬を走らせてた。その姿だけを見てたら確かに格好いいんだけど…
ああ! 違う違う! 惑わされないで、私!!
進撃してきた魔王軍の姿を確認しても、ドゥケはまったく速度も落とさずに突っ込んでいって、剣を振るった。
その一振りで、何十ものスケルトン兵やゾンビ兵が薙ぎ払われる。そしてそのままの勢いで部隊長と思しきオークに迫り、オークが振るった戦斧ごと、乗ってたスケルトン馬ごと、一刀の下に切り伏せたのだった。
本当に訳分からない。他の女の子達もそうだ。
「ああ、ポメリア様、羨ましぃ~!」
とか言ってハンカチを噛み締めてても、本気で怒ったりしてない。ヤキモチは妬くけどケンカにはならない。ドゥケを中心にしてまるで家族みたいにみんなが仲良くしてる。
ライアーネ団長まで…!
「ポメリア、俺はみんなのものなんだ。独り占めは良くないな」
とか優しそうな顔をしてあいつはとんでもないことを言ってた。何なの、あれ!?
それからまた、リデムが魔王軍の進撃を察知して、出撃することになった。今度は私がいる隊だ。ライアーネ団長も素早く装備を身に付けて誰よりも先に準備を整えてた。でも私はまだそこまでできない。つい焦って剣を落としそうになる。するとそれを受け留めたのがいた。
「焦るなよ。焦ると冷静な判断ができなくなるぞ」
ドゥケだった。それに気付いた瞬間に、私の顔がカッと熱くなる。
「う…!」
『五月蠅い!』と怒鳴りつけそうになって私は慌ててそれを呑み込んだ、ポメリアがすぐ傍にいたのが目に入ったからだ。
うう……! なんなのよ、もう!
「あ…ありがとうございます……」
心底嫌々そう言って剣を受け取って、装備し直す。ドゥケに対して腹が立ったという以上に、不様な姿を見せてあいつに付け入らせてしまった自分自身に腹が立った。
『この失態は、戦場で返す…!』
私はそう誓って既にみんなが揃ってたところに整列した。
「遅れて申し訳ございません!!」
恥ずかしさと屈辱で声が上ずってしまう。でもそんな私をライアーネ様は責めることなく一瞥してくれて、
「よし! 出撃!!」
と号令をかけた。騎士団が一斉に馬を走らせると、その前には、ドゥケとリデムの姿があった。
「遅れるなよ!!」
とか声を上げてた。ああもう! ムカつく!!
だけど、私達は正直、ついて行くのがやっとだった。まるで空でも飛んでるみたいにドゥケは馬を走らせてた。その姿だけを見てたら確かに格好いいんだけど…
ああ! 違う違う! 惑わされないで、私!!
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その一振りで、何十ものスケルトン兵やゾンビ兵が薙ぎ払われる。そしてそのままの勢いで部隊長と思しきオークに迫り、オークが振るった戦斧ごと、乗ってたスケルトン馬ごと、一刀の下に切り伏せたのだった。
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