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はじまり62
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~御伽草子~
「月の都…って」
クローディアの困ったような声に、二人は顔をあげて
やっぱり困ったように微笑みます。
「無理もありません」
「信じろという方が難しいでしょう」
ですが、あえてお話しますと男性は、背後の二人にも
一緒に聞いて欲しいと話しました。
シキとソウは顔を見合わせてから、うなづいて、クローディアと
ルナのベッドのまわりに集まります。
椅子に腰かけて聞いた話は壮大で、男性とルナの話に
口を挟むこともできませんでした。
ルナはプレアデス、男性の名をロイと言いますが、彼は
シリウスという惑星に住んでいました。
ルナがシリウスに滞在していたおり、二人は出会いました。
「学校というのかしら」
言葉を選びながら、クローディアたちに理解しやすいように
話します。
そこで二人は級友として出会い、共に学びました。
プレアデスからやってきたルナは、一部の男性の憧れの的で
常に誰かが彼女に好意を寄せていました。
その学校は、敷地内に学生が住めるようひとつの町のように
なっていました。
ルナは、そのアパートのひとつに一人で住んでいました。
「留学生ってことでしょうか」
ソウの問いかけに微笑んでうなづきます。
そのアパートの隣の一軒家に、ロイが住んでいました。
ご近所で級友であることもあって、二人は仲良くなりました。
『学生同士での結婚はご法度』
ロイの家訓で、そう言われていましたので、二人は
恋仲になっても卒業を待って結婚する予定でした。
「それが、その…」
苦笑いを浮かべる二人に、まわりはくすくすと笑います。
お互い、家を行き来しているうちに、自然と深い仲へと
進展していきました。
そのうちに、ルナは身ごもってしまいました。
もちろん、ロイの家はカンカンです。
ルナ自身、卒業の課題を前に子供ができて、
留年せざるを得なくなりました。
「課題って?」
「「地球への転生」」
二人はそろって口を開き、やっぱり苦笑いを浮かべます。
まるで、御伽噺にでも入り込んでしまったかのような
二人の話に、周りは唖然とするばかりでした。
つづく
「月の都…って」
クローディアの困ったような声に、二人は顔をあげて
やっぱり困ったように微笑みます。
「無理もありません」
「信じろという方が難しいでしょう」
ですが、あえてお話しますと男性は、背後の二人にも
一緒に聞いて欲しいと話しました。
シキとソウは顔を見合わせてから、うなづいて、クローディアと
ルナのベッドのまわりに集まります。
椅子に腰かけて聞いた話は壮大で、男性とルナの話に
口を挟むこともできませんでした。
ルナはプレアデス、男性の名をロイと言いますが、彼は
シリウスという惑星に住んでいました。
ルナがシリウスに滞在していたおり、二人は出会いました。
「学校というのかしら」
言葉を選びながら、クローディアたちに理解しやすいように
話します。
そこで二人は級友として出会い、共に学びました。
プレアデスからやってきたルナは、一部の男性の憧れの的で
常に誰かが彼女に好意を寄せていました。
その学校は、敷地内に学生が住めるようひとつの町のように
なっていました。
ルナは、そのアパートのひとつに一人で住んでいました。
「留学生ってことでしょうか」
ソウの問いかけに微笑んでうなづきます。
そのアパートの隣の一軒家に、ロイが住んでいました。
ご近所で級友であることもあって、二人は仲良くなりました。
『学生同士での結婚はご法度』
ロイの家訓で、そう言われていましたので、二人は
恋仲になっても卒業を待って結婚する予定でした。
「それが、その…」
苦笑いを浮かべる二人に、まわりはくすくすと笑います。
お互い、家を行き来しているうちに、自然と深い仲へと
進展していきました。
そのうちに、ルナは身ごもってしまいました。
もちろん、ロイの家はカンカンです。
ルナ自身、卒業の課題を前に子供ができて、
留年せざるを得なくなりました。
「課題って?」
「「地球への転生」」
二人はそろって口を開き、やっぱり苦笑いを浮かべます。
まるで、御伽噺にでも入り込んでしまったかのような
二人の話に、周りは唖然とするばかりでした。
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