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第二部 はじまりは美しい6
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~秘密~
夕食が終わり、“美しいひと”は自分の寝泊まりしている部屋へと戻ります。
扉のドアノブへと手をかけた時、玄関先で会った青年が隣の部屋からでてきました。
青年も“美しいひと”に気がついたようです。
お互い軽く会釈をして、簡単な挨拶をすませました。
青年が、廊下の奥へと去っていくのを見送ってから、部屋の中へとはいりました。
ベッドに、腰をおろしてため息をつきます。
「困ったわ。隣の部屋だったのね」
誰もいない部屋の中で、小さく呟きました。
夜半過ぎ、“美しいひと”は、ベッドの中から起き出しました。
寝巻きをではなく、普段着でした。
軽く身仕度をして、部屋についてる窓に手をかけました。
ゆっくりと音をたてないように、窓を開けます。
少し軋む音がしてから、潮の香りが“美しいひと”の鼻をくすぐりました。
隣の部屋に泊まっているであろう、青年の様子を伺います。
部屋から、明かりは漏れていません。
しばらくの間耳をすまし、物音がしないことを確認すると、窓枠に足をかけました。
慣れた動作で、窓から外へと飛び出して、また周りの様子をうかがいます。
海岸へと降りる小道に行くには、青年の部屋の窓の下を通らなければなりません。
足音をたてないよう、そっと歩いていきます。
無事通りすぎ、後ろを振り返って部屋の主が気づいていないことを確認してから、
急いで小道の方へと走っていきました。
“美しいひと”が背後を気にしなくなった頃、
“美しいひと”の隣の部屋で人影が動きました。
人影は、窓のそばに近づいて躊躇なく、窓を開けました。
この部屋の主である青年は“美しいひと”の後ろ姿が小さくなっていくのを見送ります。
しばらく考え込むようにじっとしていましたが、おもむろに片足をあげ、
“美しいひと”と同じように窓を飛び越えました。
それから、“美しいひと”に気づかれぬよう、そっと後をつけていきました。
つづく
夕食が終わり、“美しいひと”は自分の寝泊まりしている部屋へと戻ります。
扉のドアノブへと手をかけた時、玄関先で会った青年が隣の部屋からでてきました。
青年も“美しいひと”に気がついたようです。
お互い軽く会釈をして、簡単な挨拶をすませました。
青年が、廊下の奥へと去っていくのを見送ってから、部屋の中へとはいりました。
ベッドに、腰をおろしてため息をつきます。
「困ったわ。隣の部屋だったのね」
誰もいない部屋の中で、小さく呟きました。
夜半過ぎ、“美しいひと”は、ベッドの中から起き出しました。
寝巻きをではなく、普段着でした。
軽く身仕度をして、部屋についてる窓に手をかけました。
ゆっくりと音をたてないように、窓を開けます。
少し軋む音がしてから、潮の香りが“美しいひと”の鼻をくすぐりました。
隣の部屋に泊まっているであろう、青年の様子を伺います。
部屋から、明かりは漏れていません。
しばらくの間耳をすまし、物音がしないことを確認すると、窓枠に足をかけました。
慣れた動作で、窓から外へと飛び出して、また周りの様子をうかがいます。
海岸へと降りる小道に行くには、青年の部屋の窓の下を通らなければなりません。
足音をたてないよう、そっと歩いていきます。
無事通りすぎ、後ろを振り返って部屋の主が気づいていないことを確認してから、
急いで小道の方へと走っていきました。
“美しいひと”が背後を気にしなくなった頃、
“美しいひと”の隣の部屋で人影が動きました。
人影は、窓のそばに近づいて躊躇なく、窓を開けました。
この部屋の主である青年は“美しいひと”の後ろ姿が小さくなっていくのを見送ります。
しばらく考え込むようにじっとしていましたが、おもむろに片足をあげ、
“美しいひと”と同じように窓を飛び越えました。
それから、“美しいひと”に気づかれぬよう、そっと後をつけていきました。
つづく
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