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第二部 はじまりは美しい33
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~心と記憶と~
その後、ルエラとリクの結婚の日取りが、あれよあれよという間に
決まっていきました。
スムーズに進んでいくまわりの様子に、ルエラは複雑な想いでみつめます。
「私が嫌だと言ったら、どうするつもりだったのかしら?」
ほんの少しの嫌味を込めてつぶやくと、隣でリクが笑います。
「僕との結婚は、そんなに嫌?」
嫌じゃないけれど、とさらに複雑そうな顔をします。
みんなには、全部お見通しで、自分だけ何もわからなかったということが、
たまらなく悔しいのです。
頬を膨らませてそっぽを向いていると、リクがルエラの後頭部に
そっとキスをしました。
「僕は、とても焦ったよ」
ルエラと見合いをした時のことを思い出します。
正式に求婚しようと、場を設けてもらったのに、
ルエラは何も覚えていなかったのです。
こちらの方をろくに見ず、話しかけても上の空の様子に、
リクは落ち込みました。
「そうね、何で忘れてたのか自分でも不思議だったわ」
振り返って、リクを見上げます。
リクの両手を握って、にっこり微笑みました。
「きっと、あなたとの別れが辛かったのよ」
それからそっとのびあがって、リクの耳元で囁きました。
忘れてしまいたいくらいにね
つづく
その後、ルエラとリクの結婚の日取りが、あれよあれよという間に
決まっていきました。
スムーズに進んでいくまわりの様子に、ルエラは複雑な想いでみつめます。
「私が嫌だと言ったら、どうするつもりだったのかしら?」
ほんの少しの嫌味を込めてつぶやくと、隣でリクが笑います。
「僕との結婚は、そんなに嫌?」
嫌じゃないけれど、とさらに複雑そうな顔をします。
みんなには、全部お見通しで、自分だけ何もわからなかったということが、
たまらなく悔しいのです。
頬を膨らませてそっぽを向いていると、リクがルエラの後頭部に
そっとキスをしました。
「僕は、とても焦ったよ」
ルエラと見合いをした時のことを思い出します。
正式に求婚しようと、場を設けてもらったのに、
ルエラは何も覚えていなかったのです。
こちらの方をろくに見ず、話しかけても上の空の様子に、
リクは落ち込みました。
「そうね、何で忘れてたのか自分でも不思議だったわ」
振り返って、リクを見上げます。
リクの両手を握って、にっこり微笑みました。
「きっと、あなたとの別れが辛かったのよ」
それからそっとのびあがって、リクの耳元で囁きました。
忘れてしまいたいくらいにね
つづく
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