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第二部 はじまりは美しい38
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~心の瞳~
自分の長く住んでいた港町が、小さく小さく地平線に霞んで消えてしまうまで、
ずっと見送っていました。
海の潮風に煽られて、ルエラの白いレースのベールがはためきます。
ウェンディングドレスの裾は泥だらけ、白い靴もドロドロでした。
それでも嬉しそうに青い瞳を輝かせている妻の肩をリクは、そっと抱きました。
「風邪ひくよ?」
自分のネクタイもゆるめます。ルエラは、リクの体に寄りかかります。
リクの胸は、世界一安心できる場所のように思えました。
「ありがとう」
ん?と妻の耳に、そっとキスをするとルエラは顔をあげました。
新緑の葉が光にあたって輝くように、煌めく瞳をみつめます。
ルエラは、教会の神父にお願いをして、簡単な儀式を緑の森に囲まれた屋敷で
してくれるよう頼みました。
優しく大切な人たちとほんの少しの美味しいお料理。
自分の式を大好きな人たちとの和やかで穏やかな時間にしたいと願いました。
終わった後は、花嫁花婿姿そのままに、船に乗って、リクと共に旅立つことを選びました。
リクの瞳をみていると、何も言葉が浮かびませんでした。
言葉などいらないとすら思えました。
なんでもないわとかぶりをふりました。
つづく
自分の長く住んでいた港町が、小さく小さく地平線に霞んで消えてしまうまで、
ずっと見送っていました。
海の潮風に煽られて、ルエラの白いレースのベールがはためきます。
ウェンディングドレスの裾は泥だらけ、白い靴もドロドロでした。
それでも嬉しそうに青い瞳を輝かせている妻の肩をリクは、そっと抱きました。
「風邪ひくよ?」
自分のネクタイもゆるめます。ルエラは、リクの体に寄りかかります。
リクの胸は、世界一安心できる場所のように思えました。
「ありがとう」
ん?と妻の耳に、そっとキスをするとルエラは顔をあげました。
新緑の葉が光にあたって輝くように、煌めく瞳をみつめます。
ルエラは、教会の神父にお願いをして、簡単な儀式を緑の森に囲まれた屋敷で
してくれるよう頼みました。
優しく大切な人たちとほんの少しの美味しいお料理。
自分の式を大好きな人たちとの和やかで穏やかな時間にしたいと願いました。
終わった後は、花嫁花婿姿そのままに、船に乗って、リクと共に旅立つことを選びました。
リクの瞳をみていると、何も言葉が浮かびませんでした。
言葉などいらないとすら思えました。
なんでもないわとかぶりをふりました。
つづく
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