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第三部幸福のひと☆おまけ☆
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~未来~
強く明るく輝く太陽のもと、青く銀の光がちらつく海を船が渡ります。
その船の一室で、ルエラとリクは娘のミクをあやしていました。
つかまりだちができるようになり、はいはいは、もうお手のもの。
ちっともじっとしてないで、口の中になんでも物をいれてしまいます。
二人は笑ったり、青くなったりしながらミクの後をついてまわります。
リクの腕の中で暴れまわるミクの頬をつつきながら、ルエラが尋ねました。
「そういえば、ミクって名前はどこからもってきたの?」
リクは娘が生まれる前、名前をつけるのに大変頭を悩ませていました。
うんうんうなる夫をみて、本当に決まるのかと不安になったくらいです。
リクは、にっこり笑ってルエラを書斎に導きました。
相変わらず暴れるミクを抱いたまま、書斎の本棚から一冊の本をとりだします。
片手でパラパラめくって、ある単語に人差し指をおきました。
異国の言葉の横に、ルエラ達の話す言葉が載っています。
『未来(みらい)』
「この言葉は、別の読み方もできるんだ」
知り合いの商人に教えてもらったのだと笑います。
「『未来』と書いて、ミクと呼ぶそうだよ?」
「みらい…未来…ミク…」
何度も口の中で繰り返して、ルエラは笑います。
「良い名前だわ」
当然だとばかりに笑い、リクは娘の額にキスをします。
動き回りたいミクは、離してくれとばかりに、父の額を小さな手でぺしりと叩きました。
おわり
強く明るく輝く太陽のもと、青く銀の光がちらつく海を船が渡ります。
その船の一室で、ルエラとリクは娘のミクをあやしていました。
つかまりだちができるようになり、はいはいは、もうお手のもの。
ちっともじっとしてないで、口の中になんでも物をいれてしまいます。
二人は笑ったり、青くなったりしながらミクの後をついてまわります。
リクの腕の中で暴れまわるミクの頬をつつきながら、ルエラが尋ねました。
「そういえば、ミクって名前はどこからもってきたの?」
リクは娘が生まれる前、名前をつけるのに大変頭を悩ませていました。
うんうんうなる夫をみて、本当に決まるのかと不安になったくらいです。
リクは、にっこり笑ってルエラを書斎に導きました。
相変わらず暴れるミクを抱いたまま、書斎の本棚から一冊の本をとりだします。
片手でパラパラめくって、ある単語に人差し指をおきました。
異国の言葉の横に、ルエラ達の話す言葉が載っています。
『未来(みらい)』
「この言葉は、別の読み方もできるんだ」
知り合いの商人に教えてもらったのだと笑います。
「『未来』と書いて、ミクと呼ぶそうだよ?」
「みらい…未来…ミク…」
何度も口の中で繰り返して、ルエラは笑います。
「良い名前だわ」
当然だとばかりに笑い、リクは娘の額にキスをします。
動き回りたいミクは、離してくれとばかりに、父の額を小さな手でぺしりと叩きました。
おわり
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