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【初級者 編】
村長の老婆
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◇
予期しない出来事により、子供たちに手を引かれタッタ村へ立ち入った米子。
その存在をも知り得なかったことにより、別世界へと移動した感覚的に陥いる
プレイヤーだった米子としては、空音の森は別世界であり、タッタ村は別世界に近しい。そんな考えから『自分にとって別世界とは何なのだろう』と奇妙な気分。
そして現実世界もまた、今では別世界の部類に入るのだから。
子供たちに導かれ、村の中心へと向かう。
森のどこに、これほどまでの土地があったのかと思える広さ。田畑や民家、更には広場のようなものまであり、NPCのみならずモンスターまでもが共に暮らしている。
米子が村を広く感じたのは、森の広さから推測したこと。
幻惑魔法に包まれたタッタ村は『村』とは認識されず、それ自体が存在していないとの感覚に陥る。
例えば、異空間に存在する村と言えば良いだろう。間違いなくその地にある村なのだが、通常では立ち入ることが出来ず転送されたかのように村を飛び越えてしまう。
それは森と村の境に境界線のような見えない壁があり、その壁に触れた場合には村へ入るのではなく、村を飛び越えた地点まで飛ばされるのである。
村を飛び越えた先にあるのは同じ森の中であり、景色の変化は無いに等しい。
それゆえに、自身が飛ばされたことに気付くことはほぼない。
その結果、村を経た土地の広さだけ森が狭いとの勘違いが生じてしまうだろう。
これは”幻惑”ではないかもしれないが、実際にその場所に”在る”ものを『無い』と認識させる、又は”無い”のに『在る』と認識させるものを、この世界では”幻惑魔法”と呼んでいる。
徒歩で進み、三〇分ほど経過しただろうか。
民家の数は増え、それ相応に見かける住み人の数も多くなってきたように思える。
のどかな農村地帯、誰かとすれ違うたびに贈られる挨拶と笑顔。
この村が安全性に優れていることや、皆が一丸となって暮らしている……など、村へ来てわずか三〇分ほどしか経っていない米子でも、難なく知り得ることが出来た。
「この先に、婆ばの家があるんだよー! わたしもそこに住んでるのー! こっち、こっちなの!」
「え? いきなりお邪魔しても良いのかな? 会いたい気もするけど」
「ゲッ!? 婆ばのトコ行くのか?」
「ホ、ボク、そろそろお家帰ろっかな……」
メメルは米子の手を引き『婆ば』なる人物のもとへ向かう。他のふたりはあまり気が乗らないのか、仕方なしに付き添うようだ。
「大丈夫、だいじょーぶなの! 婆ばはスッゴク怖いけど、とーっても優しいのー!」
「……そ、そうなんだ? へ、へぇー」
その婆ばとは、怖いのか優しいのか謎は深まるばかり。米子はそれでも、村全体に幻惑魔法をかけるほどの魔法使いというだけで、恐怖心よりも好奇心のほうが上回ってしまう。
メメルに手を引かれること約三分。
茅葺き屋根が印象的な民家にたどり着く。
他の民家とは一回り大きな建物とは言え、せいぜい七、八人暮らすのが限度というところか。
メメルは飛び入るように横引き式の木材で作られた玄関を「よいしょ!」と気合いを入れ、力いっぱいガラリと引く。建て付けが悪いのか、それとも古いだけなのか、その音は大きめで重々しい感じ。
開いた扉の向こうに見えたのは、土間をへて居間があり、その居間の中心には囲炉裏も。
古めかしい居間ではあるが、どこか暖かみのある風景であった。
「婆ば、たっだいまぁなの!」
こう、元気良く帰宅を告げるメメル。
床に敷かれた座布団の上で正座する老婆は、静かに閉じた目をカッ開き言う。
「メメルや。それにガガとウィル……また村の境へ行ったんじゃな」
上目遣いで子供たちを凝視する老婆の眼光は、その恐ろしき殺気から紛れもなく子供たちの言う『婆ば』と気づかせてくれた。
「「ひ、ひぃいい! ごめんなさぁあい!」」
身の毛も立つ思いでガガとウィルは過剰反応し、この老婆に怯えているようだ。
ガガとは狼牙の少年、そしてウィルとはヒューマンの少年である。
「……まったく、何度言えばわかるんじゃ。村の境には近づくなと、口が酸っぱくなるほど言っておるじゃろうて。困った子供らじゃのう。――ん? お主、初めて見る顔じゃが……その姿、”新種”のようじゃの」
老婆は子供たちを叱る素振りを見せたが、米子の存在に気付き問いかけてきた。
「新種?」
老婆の迫力におされ、実のところ暫し動けなかったかった米子。老婆は聞きなれない言葉を洩らしたが、先ずは挨拶というところか。
「あ、はい! 初めまして、わたしマイコって言います! 突然お邪魔しちゃってスミマセン!」
米子は、恐怖めいた緊張から勢いよく頭を下げ、お辞儀をした。
「ふぉっふぉっふぉっ。マイコさんとやら、そんなに緊張せんでエエ。わしゃ、この村を統べる長のゼンキじゃ。その様子じゃと……差し詰めメメルに無理矢理ここまで連れてこられた。――と、まぁそんなところじゃろうて」
「いえっ! お孫さんは、わたしをゼンキ様のもとへ案内してくれたんです。この子たちも、わたしのために村の境へ行っただけなので、叱るならわたしを――」
米子には恐怖する子供たちが、少し可哀想に思えた。少し態とらしい言葉となってしまい、それに気づかぬゼンキではないのだが。
「なかなか出来たお嬢さんみたいじゃのう。安心せい、お主に免じて今回のみ許すとしよう。じゃが……次は許さんぞえ?」
こう言ったゼンキの眼光が再び輝きを放つ。
「「は、はぃいい! もう黙って村の境界には行きましぇん!」」
ビシッと起立し、ガガとウィルはブルブルと震えながら応えた。メメルはゼンキと供に暮らしていることもあり、この程度のことでは気にもならないのであろう。とくに怖がった様子は伺えない。
予期しない出来事により、子供たちに手を引かれタッタ村へ立ち入った米子。
その存在をも知り得なかったことにより、別世界へと移動した感覚的に陥いる
プレイヤーだった米子としては、空音の森は別世界であり、タッタ村は別世界に近しい。そんな考えから『自分にとって別世界とは何なのだろう』と奇妙な気分。
そして現実世界もまた、今では別世界の部類に入るのだから。
子供たちに導かれ、村の中心へと向かう。
森のどこに、これほどまでの土地があったのかと思える広さ。田畑や民家、更には広場のようなものまであり、NPCのみならずモンスターまでもが共に暮らしている。
米子が村を広く感じたのは、森の広さから推測したこと。
幻惑魔法に包まれたタッタ村は『村』とは認識されず、それ自体が存在していないとの感覚に陥る。
例えば、異空間に存在する村と言えば良いだろう。間違いなくその地にある村なのだが、通常では立ち入ることが出来ず転送されたかのように村を飛び越えてしまう。
それは森と村の境に境界線のような見えない壁があり、その壁に触れた場合には村へ入るのではなく、村を飛び越えた地点まで飛ばされるのである。
村を飛び越えた先にあるのは同じ森の中であり、景色の変化は無いに等しい。
それゆえに、自身が飛ばされたことに気付くことはほぼない。
その結果、村を経た土地の広さだけ森が狭いとの勘違いが生じてしまうだろう。
これは”幻惑”ではないかもしれないが、実際にその場所に”在る”ものを『無い』と認識させる、又は”無い”のに『在る』と認識させるものを、この世界では”幻惑魔法”と呼んでいる。
徒歩で進み、三〇分ほど経過しただろうか。
民家の数は増え、それ相応に見かける住み人の数も多くなってきたように思える。
のどかな農村地帯、誰かとすれ違うたびに贈られる挨拶と笑顔。
この村が安全性に優れていることや、皆が一丸となって暮らしている……など、村へ来てわずか三〇分ほどしか経っていない米子でも、難なく知り得ることが出来た。
「この先に、婆ばの家があるんだよー! わたしもそこに住んでるのー! こっち、こっちなの!」
「え? いきなりお邪魔しても良いのかな? 会いたい気もするけど」
「ゲッ!? 婆ばのトコ行くのか?」
「ホ、ボク、そろそろお家帰ろっかな……」
メメルは米子の手を引き『婆ば』なる人物のもとへ向かう。他のふたりはあまり気が乗らないのか、仕方なしに付き添うようだ。
「大丈夫、だいじょーぶなの! 婆ばはスッゴク怖いけど、とーっても優しいのー!」
「……そ、そうなんだ? へ、へぇー」
その婆ばとは、怖いのか優しいのか謎は深まるばかり。米子はそれでも、村全体に幻惑魔法をかけるほどの魔法使いというだけで、恐怖心よりも好奇心のほうが上回ってしまう。
メメルに手を引かれること約三分。
茅葺き屋根が印象的な民家にたどり着く。
他の民家とは一回り大きな建物とは言え、せいぜい七、八人暮らすのが限度というところか。
メメルは飛び入るように横引き式の木材で作られた玄関を「よいしょ!」と気合いを入れ、力いっぱいガラリと引く。建て付けが悪いのか、それとも古いだけなのか、その音は大きめで重々しい感じ。
開いた扉の向こうに見えたのは、土間をへて居間があり、その居間の中心には囲炉裏も。
古めかしい居間ではあるが、どこか暖かみのある風景であった。
「婆ば、たっだいまぁなの!」
こう、元気良く帰宅を告げるメメル。
床に敷かれた座布団の上で正座する老婆は、静かに閉じた目をカッ開き言う。
「メメルや。それにガガとウィル……また村の境へ行ったんじゃな」
上目遣いで子供たちを凝視する老婆の眼光は、その恐ろしき殺気から紛れもなく子供たちの言う『婆ば』と気づかせてくれた。
「「ひ、ひぃいい! ごめんなさぁあい!」」
身の毛も立つ思いでガガとウィルは過剰反応し、この老婆に怯えているようだ。
ガガとは狼牙の少年、そしてウィルとはヒューマンの少年である。
「……まったく、何度言えばわかるんじゃ。村の境には近づくなと、口が酸っぱくなるほど言っておるじゃろうて。困った子供らじゃのう。――ん? お主、初めて見る顔じゃが……その姿、”新種”のようじゃの」
老婆は子供たちを叱る素振りを見せたが、米子の存在に気付き問いかけてきた。
「新種?」
老婆の迫力におされ、実のところ暫し動けなかったかった米子。老婆は聞きなれない言葉を洩らしたが、先ずは挨拶というところか。
「あ、はい! 初めまして、わたしマイコって言います! 突然お邪魔しちゃってスミマセン!」
米子は、恐怖めいた緊張から勢いよく頭を下げ、お辞儀をした。
「ふぉっふぉっふぉっ。マイコさんとやら、そんなに緊張せんでエエ。わしゃ、この村を統べる長のゼンキじゃ。その様子じゃと……差し詰めメメルに無理矢理ここまで連れてこられた。――と、まぁそんなところじゃろうて」
「いえっ! お孫さんは、わたしをゼンキ様のもとへ案内してくれたんです。この子たちも、わたしのために村の境へ行っただけなので、叱るならわたしを――」
米子には恐怖する子供たちが、少し可哀想に思えた。少し態とらしい言葉となってしまい、それに気づかぬゼンキではないのだが。
「なかなか出来たお嬢さんみたいじゃのう。安心せい、お主に免じて今回のみ許すとしよう。じゃが……次は許さんぞえ?」
こう言ったゼンキの眼光が再び輝きを放つ。
「「は、はぃいい! もう黙って村の境界には行きましぇん!」」
ビシッと起立し、ガガとウィルはブルブルと震えながら応えた。メメルはゼンキと供に暮らしていることもあり、この程度のことでは気にもならないのであろう。とくに怖がった様子は伺えない。
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