44 / 53
【初級者 編】
モンガ
しおりを挟む
プレイヤーにとってフレンドシステムとは有って当然だが、無くてはならない機能だと言えよう。
しかし、住み人にはフレンドシステムがないこともあり、手紙などのやり取りが主流。
この世界には『モンガ』という名の小動物がいる。その姿は現実世界に実在するフクロモモンガ又はシュガーグライダーと言われる動物に近しい。
それは顔なども含めた身体全体が類似。
因みにフクロモモンガは、通常のモモンガであるリスやネズミとはならず有袋哺乳類。つまり『カンガルー』のような動物。
とくに重要視されるのは、そのお腹にある袋。カンガルーのような袋があるからこそ、住み人たちにより飼い馴らされてきた。
更にモンガは、時速四〇〇から四五〇キロメートルものスピードで滑空することが可能であり、ハヤブサ(MAX:約三九〇キロメートル)以上の速度を誇る。
ハヤブサ以上とは言え、鳥のように飛び続けることはないが、その移動速度は小動物とは思えないほどに素早い。
小動物の分際……おっと失礼。脳ミソの収まる範囲が狭いわりに、その知能は高めと言える。言い換えてみたが、あまり変わらぬ言い方となってしまったことを野生動物保護団体へ詫びよう。
そして性格はおとなしく懐き易いことから、住み人のみならず、プレイヤーたちにも大変人気があるペットのような存在。
モンガは、たまに臭いのきつい唾を吐き飛ばすなどの悪さもする。
悪さというより縄張り争い、又は犬などが行うマーキングのようなもの。
そこは見た目の可愛らしさゆえ、許容範囲内なのかもしれない。
兎にも角にも、そのモンガなる小動物を使い、住み人たちは互いの手紙や小包などを送り合う。
――――――
ここはタッタ村。
米子はゼンキとの話を終え、暫く村の住人たちと戯れていたが、そろそろ始まりの村へ帰らなければならない時間となってきた。
自身と同じ住み人たちとの時間。
時を忘れるほどに『楽しい』と思えた。
「ダメなの、ダメなの! お姉ちゃんは、今日ウチでメメルとお泊まりするのー!」
「なんなら、ボクの家でもいいよ? ママのスープ美味しいんだあ!」
「へっ! オイラの家に泊めてやってもいいぞ。弟と二人っきりだし、美味しいスープは無理だけどな」
周りに群がる子供たち。
その中でも、ガガ、ウィル、メメルは、いち早く米子と仲良くなったことから、米子が帰宅するのを淋しく思い拒む。
群がる子供たちは、一番歳上でも一〇歳ほどなのだから現在一七歳の米子としては、やはり可愛くて仕方ない。
子供たちの気持ちは嬉しい。
そんな気持ちとは裏腹に、気になることがあった。
この村には大人が少ない――
子供の数に対して、半数も満たない大人の数。
メメルが種族も違うゼンキの家に住んでいることや、ガガは弟と二人暮らしなど、もしかしたら……とも思う。
米子の思うその『もしも』は、あまり良い考えでは無かった。
「ど、どうしよっかな。リーザさんには何も言ってないし困っちゃ――」
米子は、子供たちに駄々を捏ねられ中々帰宅することができない。そんな駄々が嬉しかったりもしているのだが、リーザへは何も伝えておらず困り果てた様子。
右へ左へと手を引かれ、米子は戸惑いを隠せないようだ。
その様子を見かねたのか、子供たちへ向け声を発したのはゼンキであった。
「これこれ、マイコが困っておるじゃろう。気持ちは分かるが、あまり無理強いをしてはいかんぞえ」
これを聞いた子供たちは、ぶつぶつとワガママを洩らしながらもゼンキには逆らえず、米子を解放する。
残念そうな表情を見せる子供たちを思い、少し申し訳ない気分。
「この村に住む子供は、ほとんど早くして両親を亡くしてしまった子ばかりなのじゃ。それゆえに、お主のような気立ての良い者に対しては甘えん坊での。許してやっておくれ」
「やはり、そうだったんですね。可哀想、――なんて言えるほど、それを分かるとは言えませんが……はあ、気持ちを伝えるのって、とても難しいことですよね」
村へ入りゼンキの家屋へ着くまでは、それほど気にはなっていなかった。
しかし、その後子供たちと戯れることにより、じわりじわりと感づき始めたのはゼンキの言う子供たちのこと。
まだ数歳の少年少女が早くも親を亡くし、その哀しみを乗り越えながらも淋しく暮らしている……そう考えると、胸の奥が強く締め付けられる思い。
確かに、これは米子の予想通りではあったのだが、分かってはいても『間違っていて欲しい』と、願っていた。
「マイコや、まあそう気に病むでない。この子らのことを、少しでも不憫に思うてくれたのなら、また時期を見て遊びにきておくれ。これをお主へ渡しておくでの」
ゼンキは穏やかな笑顔を見せ、鉱石の欠けらを米子へ手渡す。
「これは……魔鉱石、ですね」
魔鉱石とは、あらゆる魔法を封じ込める鉱石の名称。
封じるとは言え、魔法攻撃などを防ぐものではなく『鉱石の中へ魔法を閉じ込める』もの。
これは魔法を閉じ込めたからと言っても、魔鉱石単体では何も出来ず、主に錬金の材料として使われる。
例えば攻撃魔法のアイテムが欲しい場合、魔鉱石に魔法を閉じ込め、何らかの材料と組み合わせて錬金することにより、初めて攻撃魔法系アイテムとなる。
この鉱石自体は珍しくもなく、極々普通の鉱石なのだが、ある手法を用いて幻惑を打ち消すことが可能。
その手法とは幻惑魔法を使用した本人が、その幻惑を打ち消す魔法を魔鉱石へと施し、それを他の者が常に持ち歩くことにより幻惑されずに済む。
魔鉱石へ打ち消しの魔法を施す者は、必ず幻惑を使用した本人でなければならない。加えて、その魔鉱石の効果は『幻惑に騙されない』と、いうだけで他の用途や効果も無い。
「ふぉっふぉっふぉっ。そうじゃな、プレイヤーにも身近な鉱石じゃからの。話が早いて。その魔鉱石にはこの村へ施した幻惑に騙されぬよう、儂の魔法を封じ込めてある。つまりそれさえ持っていれば、いつ何時でも村へ入れるということになるの」
子供たちの両親……そう思う米子の気持ちが晴れたわけではないが、ゼンキの暖かな笑顔は自身を優しく包み込まれた気がした。
「あっ。子供たちがこの魔鉱石を持っていたから、わたしも村へ入れたのですね。そっか、そっか」
コクコクと数回頷き、脇目も振らずにひとりで納得する米子。
「ふむ、そういうことじゃな。じゃがプレイヤーは勿論、住み人でもこの村のことは口にしてはならぬぞえ? お主には理解できぬことやも知れぬが、それがこの村の決めごとじゃて。分かったな?」
「は、はい、わかりました。では、そのように心掛けます」
こう言って米子が魔鉱石を握りしめた時、メメルは空を見上げながら声を上げた。
「あー! 婆ば、モンガなのー!」
しかし、住み人にはフレンドシステムがないこともあり、手紙などのやり取りが主流。
この世界には『モンガ』という名の小動物がいる。その姿は現実世界に実在するフクロモモンガ又はシュガーグライダーと言われる動物に近しい。
それは顔なども含めた身体全体が類似。
因みにフクロモモンガは、通常のモモンガであるリスやネズミとはならず有袋哺乳類。つまり『カンガルー』のような動物。
とくに重要視されるのは、そのお腹にある袋。カンガルーのような袋があるからこそ、住み人たちにより飼い馴らされてきた。
更にモンガは、時速四〇〇から四五〇キロメートルものスピードで滑空することが可能であり、ハヤブサ(MAX:約三九〇キロメートル)以上の速度を誇る。
ハヤブサ以上とは言え、鳥のように飛び続けることはないが、その移動速度は小動物とは思えないほどに素早い。
小動物の分際……おっと失礼。脳ミソの収まる範囲が狭いわりに、その知能は高めと言える。言い換えてみたが、あまり変わらぬ言い方となってしまったことを野生動物保護団体へ詫びよう。
そして性格はおとなしく懐き易いことから、住み人のみならず、プレイヤーたちにも大変人気があるペットのような存在。
モンガは、たまに臭いのきつい唾を吐き飛ばすなどの悪さもする。
悪さというより縄張り争い、又は犬などが行うマーキングのようなもの。
そこは見た目の可愛らしさゆえ、許容範囲内なのかもしれない。
兎にも角にも、そのモンガなる小動物を使い、住み人たちは互いの手紙や小包などを送り合う。
――――――
ここはタッタ村。
米子はゼンキとの話を終え、暫く村の住人たちと戯れていたが、そろそろ始まりの村へ帰らなければならない時間となってきた。
自身と同じ住み人たちとの時間。
時を忘れるほどに『楽しい』と思えた。
「ダメなの、ダメなの! お姉ちゃんは、今日ウチでメメルとお泊まりするのー!」
「なんなら、ボクの家でもいいよ? ママのスープ美味しいんだあ!」
「へっ! オイラの家に泊めてやってもいいぞ。弟と二人っきりだし、美味しいスープは無理だけどな」
周りに群がる子供たち。
その中でも、ガガ、ウィル、メメルは、いち早く米子と仲良くなったことから、米子が帰宅するのを淋しく思い拒む。
群がる子供たちは、一番歳上でも一〇歳ほどなのだから現在一七歳の米子としては、やはり可愛くて仕方ない。
子供たちの気持ちは嬉しい。
そんな気持ちとは裏腹に、気になることがあった。
この村には大人が少ない――
子供の数に対して、半数も満たない大人の数。
メメルが種族も違うゼンキの家に住んでいることや、ガガは弟と二人暮らしなど、もしかしたら……とも思う。
米子の思うその『もしも』は、あまり良い考えでは無かった。
「ど、どうしよっかな。リーザさんには何も言ってないし困っちゃ――」
米子は、子供たちに駄々を捏ねられ中々帰宅することができない。そんな駄々が嬉しかったりもしているのだが、リーザへは何も伝えておらず困り果てた様子。
右へ左へと手を引かれ、米子は戸惑いを隠せないようだ。
その様子を見かねたのか、子供たちへ向け声を発したのはゼンキであった。
「これこれ、マイコが困っておるじゃろう。気持ちは分かるが、あまり無理強いをしてはいかんぞえ」
これを聞いた子供たちは、ぶつぶつとワガママを洩らしながらもゼンキには逆らえず、米子を解放する。
残念そうな表情を見せる子供たちを思い、少し申し訳ない気分。
「この村に住む子供は、ほとんど早くして両親を亡くしてしまった子ばかりなのじゃ。それゆえに、お主のような気立ての良い者に対しては甘えん坊での。許してやっておくれ」
「やはり、そうだったんですね。可哀想、――なんて言えるほど、それを分かるとは言えませんが……はあ、気持ちを伝えるのって、とても難しいことですよね」
村へ入りゼンキの家屋へ着くまでは、それほど気にはなっていなかった。
しかし、その後子供たちと戯れることにより、じわりじわりと感づき始めたのはゼンキの言う子供たちのこと。
まだ数歳の少年少女が早くも親を亡くし、その哀しみを乗り越えながらも淋しく暮らしている……そう考えると、胸の奥が強く締め付けられる思い。
確かに、これは米子の予想通りではあったのだが、分かってはいても『間違っていて欲しい』と、願っていた。
「マイコや、まあそう気に病むでない。この子らのことを、少しでも不憫に思うてくれたのなら、また時期を見て遊びにきておくれ。これをお主へ渡しておくでの」
ゼンキは穏やかな笑顔を見せ、鉱石の欠けらを米子へ手渡す。
「これは……魔鉱石、ですね」
魔鉱石とは、あらゆる魔法を封じ込める鉱石の名称。
封じるとは言え、魔法攻撃などを防ぐものではなく『鉱石の中へ魔法を閉じ込める』もの。
これは魔法を閉じ込めたからと言っても、魔鉱石単体では何も出来ず、主に錬金の材料として使われる。
例えば攻撃魔法のアイテムが欲しい場合、魔鉱石に魔法を閉じ込め、何らかの材料と組み合わせて錬金することにより、初めて攻撃魔法系アイテムとなる。
この鉱石自体は珍しくもなく、極々普通の鉱石なのだが、ある手法を用いて幻惑を打ち消すことが可能。
その手法とは幻惑魔法を使用した本人が、その幻惑を打ち消す魔法を魔鉱石へと施し、それを他の者が常に持ち歩くことにより幻惑されずに済む。
魔鉱石へ打ち消しの魔法を施す者は、必ず幻惑を使用した本人でなければならない。加えて、その魔鉱石の効果は『幻惑に騙されない』と、いうだけで他の用途や効果も無い。
「ふぉっふぉっふぉっ。そうじゃな、プレイヤーにも身近な鉱石じゃからの。話が早いて。その魔鉱石にはこの村へ施した幻惑に騙されぬよう、儂の魔法を封じ込めてある。つまりそれさえ持っていれば、いつ何時でも村へ入れるということになるの」
子供たちの両親……そう思う米子の気持ちが晴れたわけではないが、ゼンキの暖かな笑顔は自身を優しく包み込まれた気がした。
「あっ。子供たちがこの魔鉱石を持っていたから、わたしも村へ入れたのですね。そっか、そっか」
コクコクと数回頷き、脇目も振らずにひとりで納得する米子。
「ふむ、そういうことじゃな。じゃがプレイヤーは勿論、住み人でもこの村のことは口にしてはならぬぞえ? お主には理解できぬことやも知れぬが、それがこの村の決めごとじゃて。分かったな?」
「は、はい、わかりました。では、そのように心掛けます」
こう言って米子が魔鉱石を握りしめた時、メメルは空を見上げながら声を上げた。
「あー! 婆ば、モンガなのー!」
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる