16 / 59
第二章
魔道公国での楽しいひととき
しおりを挟む
魔道公国までは、さしたる問題もなく着きましたし、それから懸念していた行動を起こすでもなく、少々拍子抜けしつつも日々を過ごしておりました。
「ハイエルフはいいわねー、なんでも簡単にできて」
「そうですね、ですが、あなたのような素敵な魔法を私は創造することはできません。空気に浄化をかけるだけでなく、心に癒しを与える効果を付与させ、呼吸するだけで適応させるとは、人間の少ない寿命で研鑽したにしては、恐ろしいほどの完成度です。欠損の回復程度しか脳のない聖女とは雲泥の差ですね。素晴らしい成果ですので、盗まれないようにしておくことをオススメします」
時折、私に絡んでくるものもいますが、良き魔法を間近に見れるので、私としては、助かりますね。
誰も、教えてくれませんからね。
ルルは、気配を馴染ませるという魔法を会得してからは、学院とやらに囲われておりますが、楽しそうなので良しとします。
きっとここに永住することでしょう。
「……ねぇ、あなたなら、私の魔法をどう改良する?」
「勿体ないことを聞きますね、改良すべき点などないでしょう。完成された素晴らしい制御式です。付け加える点などないでしょうに、なにか不満でもあるのですか」
これほどまでの完成度を誇る魔法を弄るだなんて、勿体ないことです。
「私の魔法って、癒されるだけなのよ、あなたな聖女より良い魔法だなんて言ってくれるけど、心が癒されるだけで、綺麗な空気なだけなの。聖女の浄化と何が違うのって思うの」
「聖女の浄化には、癒しの効果はないです。ただ清らかな空気で、まるで癒されたかのような気分になるだけなのに対し、あなたのその魔法は、浄化できるのは空気だけなのに対し、確かな癒しの効果が付与されています。つまり、物として認識しづらい空気に直接付与の魔法を発動させるまでが1つの魔法なのです。聖女は細かな制御をせずにまとめて浄化している力技であり、あなたのそれは、繊細な工芸品を職人が作り上げるような緻密さで行う、天才の域の技です。技術面において、聖女の魔法を遥かに超えているのです。もう少し自信を持ちなさい」
特に話すことは、なくなりましたので私は街の外で、のんびりと過ごすことにしました。
ルルが学院とやらに囲われておりますので、あまり会えておりません。
指輪という形で、私の今できる最大の加護を与えておりますので、不用意に外さない限り、ルルは無事でしょう。
問題は、入国して、2年。
未だに、行動を起こさないステラさんです。
ええ、私に油断があったのは、人間のメスが、そこまでして、私への復讐を優先すると思っていなかったことと、強大な存在に接触する機会を持っていたなんて知らなかったことが原因でしょう。
この私に、あそこまでの感情を与えたのは、彼女だけでしょう。
そこは素直に、賞賛します。
「ハイエルフはいいわねー、なんでも簡単にできて」
「そうですね、ですが、あなたのような素敵な魔法を私は創造することはできません。空気に浄化をかけるだけでなく、心に癒しを与える効果を付与させ、呼吸するだけで適応させるとは、人間の少ない寿命で研鑽したにしては、恐ろしいほどの完成度です。欠損の回復程度しか脳のない聖女とは雲泥の差ですね。素晴らしい成果ですので、盗まれないようにしておくことをオススメします」
時折、私に絡んでくるものもいますが、良き魔法を間近に見れるので、私としては、助かりますね。
誰も、教えてくれませんからね。
ルルは、気配を馴染ませるという魔法を会得してからは、学院とやらに囲われておりますが、楽しそうなので良しとします。
きっとここに永住することでしょう。
「……ねぇ、あなたなら、私の魔法をどう改良する?」
「勿体ないことを聞きますね、改良すべき点などないでしょう。完成された素晴らしい制御式です。付け加える点などないでしょうに、なにか不満でもあるのですか」
これほどまでの完成度を誇る魔法を弄るだなんて、勿体ないことです。
「私の魔法って、癒されるだけなのよ、あなたな聖女より良い魔法だなんて言ってくれるけど、心が癒されるだけで、綺麗な空気なだけなの。聖女の浄化と何が違うのって思うの」
「聖女の浄化には、癒しの効果はないです。ただ清らかな空気で、まるで癒されたかのような気分になるだけなのに対し、あなたのその魔法は、浄化できるのは空気だけなのに対し、確かな癒しの効果が付与されています。つまり、物として認識しづらい空気に直接付与の魔法を発動させるまでが1つの魔法なのです。聖女は細かな制御をせずにまとめて浄化している力技であり、あなたのそれは、繊細な工芸品を職人が作り上げるような緻密さで行う、天才の域の技です。技術面において、聖女の魔法を遥かに超えているのです。もう少し自信を持ちなさい」
特に話すことは、なくなりましたので私は街の外で、のんびりと過ごすことにしました。
ルルが学院とやらに囲われておりますので、あまり会えておりません。
指輪という形で、私の今できる最大の加護を与えておりますので、不用意に外さない限り、ルルは無事でしょう。
問題は、入国して、2年。
未だに、行動を起こさないステラさんです。
ええ、私に油断があったのは、人間のメスが、そこまでして、私への復讐を優先すると思っていなかったことと、強大な存在に接触する機会を持っていたなんて知らなかったことが原因でしょう。
この私に、あそこまでの感情を与えたのは、彼女だけでしょう。
そこは素直に、賞賛します。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる