異世界転生ルールブレイク

稲妻仔猫

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第一章

第28話 最期の吐息

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 走った。
 ただひたすらに、わき目も振らず走った。
 途中通り過ぎた街も、同じようにパニックに陥っていた。

「光の中心から離れろ! 魔物が来る前に守りを固めろ! 戦えるものは迎撃態勢を取れ!」

 そう指示を出し、走り抜けるのが精いっぱいだった。

 少しずつ、光の中心に近づいていく。
 周囲の赤さが濃くなったように感じた。

 ふと、空を見上げる。
 あの光っている円は、果たして太陽だろうか、それとも月だろうか。
 いや、そもそも、この世界に『月』なんて名前の物体は無い。月によく似た衛星だろ!
 なんて、普段ならばそんな軽口も脳内再生出来たかもしれないが、今はそんな余裕は微塵も無かった。

 どれくらいの時間を費やしただろう、恐らく数時間と言ったところだろうが、体感的には何日にも感じた。
 ようやく、辺境伯家の屋敷がある領都、その一つ手前のレヴィアナの街までやって来た。
 門番はおらず、扉は破られていた。

「何が起きている?」

 そして、その破壊された門をくぐったとき、俺は目を疑った。

「……なんだよ、これ」

 喰われていた。人が。なんか良く分からないモノに。至るところで。
 真っ黒い体に、赤い目。人のような形をしたモノもいれば、大きい犬程度のモノから馬の倍ほどの大きさの四足歩行のモノもいた。
 それらは、あたり一面に散らばった、少し前までは生きた人であったであろう肉塊を拾っては口に放り込んでいた。

(これが、魔物……)

 絵で魔物って奴は見たことはあった。絵でもその恐ろしさが伝わるように禍々しく描かれていた。しかし、実際に動いて、人を爪で割き、さけるチーズの様に人間だったものを口に放り込むその姿は、この世の終わりを思わせた。

「くそがぁぁぁぁ!!!」

 駆け抜け際に剣を振るった。全力で。
 思った以上に、上手く狙えたようで、一匹の魔物の首が飛んだ。魔物は防御の姿勢すら取らなかった。
 
 ドオン!

 首を刎ねた魔物が、前のめりに倒れる。

 はぁっ! やった!
 初めての実戦、初めての討伐だった。

(やれる! 奴らは無敵じゃない)

 もはや、泣き叫ぶ声も、助けを求める声も聞こえない。この街の皆の生存は絶望的だった。

 しかし、今なら幸い、道を塞ぐ魔物、こちらに向かってくる魔物はいない。
 屋敷への一本道は目の前に開かれていた。

(くそっ、迷ってる暇なんてない!!)

 俺は、一直線に馬を走らせていた。

 くそっ!
 くそっ!
 くそっ!

 どうして今まで気が付かなかったんだ。
 この地に魔王が現れる可能性を。その確率の高さを。
 どうして調べなかったんだ。

 くそっ! くそっ! くそっ!

「くそぉぉああああああ!」

 後悔なのか、怒りなのか、悲しみなのか、憎しみなのか分からない、ただ叫ばずにはいられなかった。

 奇しくも、前世において、
 俺は、こんな状況、こんなシーンに近い描写がある、有名な作品を知っていた。

 魔物の供物として生贄に捧げられた主人公らは、同じような異空間で、魔物に蹂躙され、食い散らかされる。そんなシーンだ。

 あれを読んだとき、俺は、心から恐怖した。こんな状況、絶対に嫌だ、と。恐らく、多くの読者たちも、そう思ったに違いない。
 まさか、異世界転生して、同じ様な体験をするなんて思いもしなかった。

 地球代表で異世界転生して、浮かれていた自分を張り倒してやりたかった。
 分析マニアの俺が、結局は「魔王の出現場所」という、初歩の分析を失敗したのだから。
 ベル様に会わす顔が無かった。

 そして、その汚名を返上するには、ここで、魔王をる、それ以外無かった。

 しかし、何よりもまず、今は全てにおいて優先しなければならない事がある。

(無事でいてくれ!! みんな!)

 それは奇跡なのか、それとも鍛錬のたまものなのか、街道ですれ違った二十体ほどの魔物を全てすれ違いざまに切り伏せ、屋敷の門に到着した。
 愛馬ファルコンをこの場に繋いでしまっては、もうそれは魔物の餌だ。かといって、連れて行くことも出来ない。

(すまんファルコン。今までありがとう。どうか、上手く逃げ切ってくれよ……)

 愛馬から降りた俺は彼の尻を叩いた。
 彼は一度哀しくいななくと、その場から走り去って行った。

 しかし、たった今願った彼への祈りが、叶うことのない望みであることは、残念ながら確実だった。


 屋敷の扉は開いている。俺は中に飛び込んだ。玄関ホールには獣タイプの魔物が二体、人型が一体徘徊していた。
 
 (くそ、やはり屋敷の中にも魔物が!)

 幸いこちらに気づいていない。

 シュッ!
 バシュ! バシュ!

 全て一撃で首を切り落とし、そして一目散に、二階へ向かった。

「邪魔だ!」

 途中で、遭遇した小型の魔物を数体、真っ二つにする。

「エファ! 父上、母上!」

 誰の返事もない。あるのは、既に食い散らかされた、屋敷の使用人たちの姿だけだった。

 そして階段を駆け上がった広い踊り場。

 そこに見覚えのある姿があった。

「……そんな」

 青色の髪の女性の亡骸、そしてそれに覆いかぶさるように息絶えている金髪の男性の亡骸が、共に全身血にまみれ、とても五体満足とは言えない程に、損傷が激しい状態で転がっていた。
 その男性の右腕を、まるでロメロのゾンビ映画のように、胴体から簡単に引きちぎり口に運ぼうとしている、一体の人型の魔物がその傍らにいた。

「てめぇ!」

 真後ろから一刀のもとに斬首する。
 その魔物の首が絨毯の上に落ち、赤黒い体液が染み込んでいった。

「父上、母上……」

 俺はその体を恐る恐る手で揺さぶった。するとまるで生気を感じない、損傷の激しい肉体が、重力に従ってズルリと転がった。

「うぐっ!」

 胃から逆流してきたものが、思わず溢れそうになる。

(まだだ! 急げ!)

 それを必死にこらえて、立ち上がり、走り出した。
 血の海を走り続け、ようやくエフィリアの部屋へ通じる廊下へ辿り着いた。

 「な、なんだこれは……」

 そこは異様な光景だった。

(四十、いや、五十はあるか?)

 そこには小型から中型の魔物らしきものの死骸が、無数に転がっていた。
 誰かが、ここで奮戦していた証拠である。誰が戦っていたのかは明らかだ。俺にはたった一人の少女の顔しか思い浮かばなかった。

 俺は、そこでまだ生きていた、助けを求めるようにうごめいている魔物を後ろから八つ裂きにし、叫んだ。

「……ミュー! ミュー! エファ!」
「……ヴァル……ク…リス、さ、ま?」

 廊下奥のエフィリアの部屋のドアが少し開き、その隙間からピンクがかった髪が覗かせた。
 ミュー!
 良かった、生きていた。

 俺は、走り寄り、部屋に体を滑り込ませ、すぐさま扉を閉めた。

「ミュー、良かった、無事……」

 そう言いながら、閉めた扉から振り向いた俺の言葉は、途中で喉に栓をされたかのように止まった。

「坊……ちゃ、ごめ、なさい、守れ、ぁせん、でした」
「エ、エフィ……リア」

 血にまみれたミュー。その傍らには、四肢が引きちぎられた、見るも無残な、エフィリアの姿が転がっていた。
 しかし、それだけでは無かった。
 槍を握り、よりかかるようにかろうじて立っているミュー。その体は、すでに右半分が失われていた。右足はなんとかくっついているが、もはや体を支える機能を果たしていないように見えた。そして、右腕は、根元から完全に食いちぎられていた。

「ミュー! ミュー!」

 俺の姿を見て、安心したミューは、その場に崩れ落ちた。
 見れば分かる、もう彼女は助からない。
 それこそ、治癒の魔法でもない限り。

「け、けっこう、がんばったんです、けど、だめ、でした」
「ミュー!」
「たのまれ、たのに、エヒ、リアさまを、まも、てと、たのまれ、たのに。ごめ、なさい」
「もういい! 喋るな!」
「わ、わたし、これだけは、ぜったいに、わたさないって、さいごまで……」

 ミューは弱々しく、左手を持ち上げる。その薬指には、瑠璃色の指輪が光っていた。

 ……なんなんだよ、これ……。
 なんなんだよ、異世界転生って。
 チートで、無敵で、誰だって助けられて、命だって救えて、最悪生き返らすことだって出来て、アイテムだって無限に持てて、そんな無茶苦茶なご都合主義なのが醍醐味じゃねえのかよ!

「エリクサー!! アイテムボックス!! ハイポーション!! C・S・Wキュアシリアスワンズ! 何でもいい! 出てくれ!」

 誰でも良い! 何でも良いから、ミューを助けてくれ!

 そうだ! 今、この場には、魔素とやらが満ちてるんだろ!?
 この後の世界では、魔法使いとやらが生まれてくるんだろ!?
 じゃあ、俺にその才能が、実は奇跡的にあって、それで、実は最も適性があったのが治癒の魔法で、今まさにそれに目覚めたっておかしくない! 可能性はゼロじゃない!

「ヒール! ヒール! 神よ! この者の傷を癒やしたまえ! ヒール! ヒール!!! 神よ、かみ、ヒ……ィ、ル」

 分かってた。無駄だなんてことは。
 仮に、条件が揃っていたとしても、俺に才能なんかあるはずがない。何でも無い前世を送ってきた凡人の俺には。

 駄々をこねる子供のように涙を流す俺の頬に、手が触れた。
 ミューの手だ。もう、力なんて入らないはずなのに。

「す、ごい、ですね、ぼ、ちゃん。まほう、が、つか、えた、んですね。ほら、みゅーは、すこし、げんき、が、でて……」

 嘘だ。そんなの嘘に決まってる。回復なんてしているはずがない。
 こんな時まで、彼女は……。
 いや、こんな時だからこそ、なのか。

「ひとつ、だけ、やくそく、まもれ、ました。……か、ってに、ぃ、なく……なら……なぃ、って」

 駄目だ、もうミューの命は限界だ。ならばせめて、せめて、ミューが、こと切れる前に、せめて、せめて、最後の記憶だけでも。

 俺は、衝動的に、ミューと唇を重ねていた。

 血の匂いに交じって、かすかに彼女の香りがした。

 唇を離そうとしたとき、ミューは弱々しくも、最後の力を振り絞って、離れないように俺を引き寄せた。俺はそのまま再び彼女を抱き締めた。


 ……。


 ……。


 ……いつまでそうしていただろう。


 俺の唇がミューから離れる。ミューの命をわずかに感じていた吐息はもはや微塵も感じられなかった。
 ゆっくりとミューの身体を支える力を抜いていく。
 ミューは、重力に任せて、その身をゆっくりと床に横たえた。

 ……涙を流しながらも
 その顔は笑っていた。

 俺は、エフィリアの亡骸に近づいた。ちぎれ、残された彼女の右手には剣が握られていた。
 少しでも、ミューの為に戦ったのだろう。

「……すまない、エフィリア。兄として、お前も、幸せにしてやりたかった。お前の聡明さを愛してくれる素敵な婚約者を見つけて、花嫁衣装を着せてやりたかった」

 エフィリアの亡骸を抱きかかえ、ベッドに横たわらせた。そして、ミューがせめて魔物の餌にだけはさせまいと、最期まで守り通してくれたのだろう、まだ残っていた体のパーツをもとのあるべき場所においてやった。

 エフィリアのちぎれ飛んだ亡骸を前に、ミューはどんな気持ちで戦っていたのだろう。きっと泣き叫び、俺の名前を呼びながら槍を振るっていたに違いない。そう思うと、涙がまたとめどなく溢れ出してきた。

 ミューの身体を抱きかかえ、エフィリアの横に寝かせた。
 前に、エフィリアにしがみつかれて眠ったと幸せそうに語ったミューの顔が思い出された。もう、再びあふれ出した涙を、俺の目から止める術は無かった。

 声を上げたかった。
 大声を上げて、子供の様に泣きわめきたかった。でも歯を食いしばって声が漏れるのを耐えた。そんなことで魔物を引き寄せる訳には行かない。命が惜しいからじゃない。ただただ、あんなわけの分からない奴らに、二人をこれ以上食い荒らされるのだけは我慢ならなかった。


 もう、失うものは何もない。
 俺にはもう何もない。
 どうせ、この結界からは出られないのだ。

 後は、斬って、斬って、斬って、斬って、斬りまくって、魔王とやらを殺すだけだ。
 そうすれば、まだ生きている領民は助かるかもしれない。
 俺は、ルールブレイカーだ。
 俺が魔王にとどめを刺せば、この世界の死のループは終わる。女神の言葉を信じれば、そうなるはずだ。

「見ていろ、エファ、ミュー。俺が必ず、この理不尽な世界を終わらせてやる」

 俺はそう二人に誓い、二人の手の甲にキスをした。

 ミューがこと切れる前にした最期の吐息……。

 それは俺の身体の中に入り、その酸素は全身を巡り、今俺の身体を動かしている。その事実だけが俺に残された唯一の勇気だった。

 やがて、静かに流した涙も枯れ果てた俺は、刃こぼれでボロボロになった剣を捨て、代わりにエフィリアの剣を拾い上げ、死地への扉を前にした。

 ふと、振り返り窓を見る。
 外はもう、昼か夜かも分からない程、ただ真っ赤な空間だけが広がっていた。

 それは、まさに地獄と呼ぶに相応しい光景だった。



(第29話『フェリエラとの対峙 その1』へつづく)
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